レビュー

「EXPO2025 1/144 RX-78F00/E ガンダム 」レビュー

EX-001 グラスフェザー装備

素体となるF00/Eガンダムを組み立てる。

 まずはガンダム本体を組んでいきましょう。このキットは前述の通り横浜の動くガンダムをキット化した「1/144 RX-78F00 ガンダム」(2020年12月発売)をベースとしたものとなっています。そのため今回この部分はサクッとおさらいする形で進めていきたいと思います。なお、今回はグラスフェザー装備用に組んでいきます。

【組立:胴体部】
パーツ数を少なく抑えられた胴体部のパーツ群
黄色いダクトは胸部パーツの裏から組み込みます
腹部とドッキング、肩関節を組み込みます
襟と首パーツを組み込みます
ランドセル自体の形状は通常のままですが……
グラスフェザー装備を取り付ける場合はノズルが片側1個のものになり、ガンダム像の場合は片側2連ノズルになります

 頭部は組立効率も考え抜かれた構造です。ちょっと細かいマスク部をコアに、ヘルメットを大きく3パーツで構成していて組みやすさを感じられると思います。

【組立:頭部】
1/144スケールの頭部は小さいパーツが多くあります。注意して組んでいきましょう
マスクはツインアイのクリアパーツをランナーに残したまま組めます。ゲート跡はキレイに!
ツインアイのシールを貼りこんでヘルメットで覆っていきます
アンテナを組み付けてボディとドッキングさせました
上を向く角度は今回の立膝ポージングにうってつけですね!

 腕部を組んでいきましょう。腕部本体はそのままに、前腕部分に新規パーツが採用されています。腕部自体の可動性能は言わずもがなの高性能ぶりを発揮します。

【組立:腕部】
右腕を組んであります。メカフレーム採用の肘の二重関節ですばらしい可動性能を持っています
肩アーマーにはポリパーツが組み込まれます
肘は二重関節。すばらしい素材と設計で十分な関節保持能力を持っています
前腕の新規パーツ。肘のフィールドモーターコア部を別パーツ化されています
メカフレームを装甲に組み込んでいきます
両腕完成しました。機体の左右を表す灯火のシールは左が赤です
肩も大きくボディに乗せられる可動性能を持っています

 脚部は素体のままですが後にグラスフェザー装備が追加されることになります。各部をブロック単位で作っていき、最後にそれらをドッキングさせる構造になっていますので作業効率も高い部位です。

【組立:脚部】
右脚を組んであります。必要な部分にメカフレームを用意してあり、腕部同様こちらもすばらしい関節保持能力と可動性能を持っています
ソールのつま先裏が別パーツになっています
ソールの中には大きなボールジョイント受けをポリパーツで用意します
大きく曲がる膝関節のメカフレームを組みます
そのメカフレームに大腿部のパーツを前後から組み付けます
軸ずらしで可動範囲を大きくする股関節部
股関節部を大腿部の上側からドッキングさせます
脛下部にメカフレームを組み込んでいきます
各部をドッキングさせて脚部完成
膝の二重関節で大きく曲がる脚部。ソールも大きく動かせます

 腰部は前後の黄色のヘリウムコアが別パーツ化されていて印象がよいです。股間中央部の連邦軍マークはシール再現なのでここはじっくり取り組みたいところです。

【組立:腰部】
がっしりとしたコアのメカフレームが印象的な腰部パーツ群
黄色のヘリウムコア、リアは装甲パーツ裏から組み込んでメカフレームと組み合わせます
フロントアーマーは分割の指示があります。これは後にガンダム像状態を再現するためです
フレキシブルに動く腰部が完成
ここまで組んできたものをすべてドッキング、ガンダム本体が組みあがりました

新装備グラスフェザーと各装備を組み立てる。

 ここから新装備となるグラスフェザーを組んでいきます。グラスフェザーは全体に張り巡らされたソーラーパネルが特徴で、バックパックのみならずガンダム本体にも装備されています。

 キットではグラスフェザー装備用の装甲パーツにキラキラのシールを貼りこみ、ブルーのクリアパーツで覆っていくことでキレイなソーラーパネルを演出していきます。

 この大判のホイルシールはパーツの形状に合わせたカットがされていて、指定のシールを指定の場所に貼りこんでいくことになります。ここは時間をかけた分出来栄えが上がっていく部分ですし、このキット最大の特徴でもありますからじっくり取り組みたいところです!

【組立:ガンダム本体のグラスフェザー】
まずは肩アーマー部から!上に完成したもの、下左がパーツ群、下右がシールです
肩アーマー上面や側面にシールを貼りこんでいきます
先端部も組んでシールを貼りこんでいきます
シールを抑え込む形でブルーのクリアパーツをはめこんでいきます。パーツはキレイに切り取ります
さらにパーツを組み付けることで一体化していたクリアパーツが分割される秀逸な設計&デザインになります
肩アーマーを交換してみました。全身出来上がると想像以上にキレイそうです!
続いて脚部の増加装備を組んでいきます。上左が右脚用を組んだもの、上中右が左脚用、下がシールです
肩アーマーと同様にパーツにシールを貼りこんで……
ブルーのクリアパーツを取り付けて完成です
ふくらはぎ下に取り付けられるブースターを組みます。ノズルは2連となっていますが、これはパーツ上で一体成型されています
脚部の前後と外側から増加装備を取り付けていきます
ふくらはぎ側はこの通り!とても推力が高そうなデザインです
腰部・フロントアーマーを組んでいきます。シール、クリアパーツを組み込んでいきます
素体のフロントアーマーを外してグラスフェザー装備のフロントアーマーに換装し、ガンダム本体はこれで換装終了です

 続いてバックパック部を組んでいきましょう。特徴的な左右に大きく展開するソーラーパネルを搭載したウイング、上部左右に搭載される2本のアーム、下部左右に2基の推進機、下部中央にコンテナ(のように見える)を装備するという充実の内容となっています。

 なお、この装備は現地ガンダム像には装備されておらず、パビリオン内の映像にて確認できるものとなっておりウイング状のグラスフェザー装備は分離できるようになっているのが驚きです。六角形の部位などが細かく分離していくとするとこれは……?そのあたりも含め、ガンプラという立体物ならではの立体感や設定されたギミックを十分に観察できるのも楽しい部分ですね。

【組立:バックパックとグラスフェザー】
まずはウイングから組んでいきます。上左に右側用のウイング、中央から右が左用のパーツ群です
ブルーのクリアパーツが付くところにシールを貼りこんでいきます。貼る面を間違わないように!
ブルーのクリアパーツを組み込みます。キットでは大型2つ小型2つに分離でき、それぞれをスタンドへ装着すためのジョイント(後述)も用意されます
ウイングの面の違い。細かく塗り分けたり、スミ入れするとぐっと情報量が上がると思います
バックパック本体を組んでいきます。上左に左側用のアームと推進機、上中にバックパック本体、上右に右側用のパーツ群、下中右にコンテナのパーツ群です
バックパック本体には各装備の取り付け軸や穴が用意されています。コンテナ接続用の可動部もあります
アームを組んでいきます。中ほどに二重関節を持ち、腕先のツメを自由に動かせます
アームのツメと接続部を組み付けて完成です
かっこいいディテールの推進機を組みます。保持アームのデザインがかっこいいです
組みあがった各部をドッキングさせてバックパック完成です!
コンテナはガンダム本体を支える設置アームにもなります
がばっと広がるソーラーパネルのウイング!
ガンダム本体とドッキング!これまでにないガンダム像を表現しています

 装備は今キット初となるビーム溶接ガンと素体キットに付属するビーム・ライフル/シールド/ビーム・サーベル(エフェクトパーツはありません)となります。ほぼ張り合わせでの組み立てですのでそれほど難しくはありません。

 横浜の動くガンダムのキットベースということで戦闘用モビルスーツではないガンダムですからビーム・ライフル等はボーナスパーツととらえることとしたいですね。万博会場で流れる映像でビーム溶接ガンやグラスフェザー装備がどのように使われるのか楽しみです!

【組立:装備(ビーム溶接ガン/ビーム・ライフル/シールド/ビーム・サーベル)】
上左がビーム・ライフル、上中がビーム・サーベル、上右がシールド、下がビーム溶接ガンのパーツ群です
ビーム溶接ガンはパーツ差し替えによって使用時状態/収納状態となります
先端が扇状に展開した使用時状態はビーム・ライフル用のハンドを使います
パーツを差し替えて収納状態にしたものは前腕の軸穴に接続できます
各種の通常装備は基本的に張り合わせ構造なので難しくはありません
これらはボーナスパーツととらえて楽しみましょう!
左が実物大ガンダム像のハンド、中央がバックパック等の単独展示用ジョイント、右が実物大ガンダム像再現のための肩先パーツ
印象的な実物大ガンダム像のハンドが付属しているのがうれしい!