レビュー
「30MP 喜多郁代」レビュー【アニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』】
明るい陽キャオーラ全開の可愛い喜多ちゃんが30MPで立体化
2025年10月8日 00:00
- 【30MP 喜多郁代】
- 開発・発売元：BANDAI SPIRITS
- 発売日：2025年9月27日
- 価格：4,840円
- ジャンル：プラモデル
- サイズ：全高約145mm
BANDAI SPIRITSは、「30 MINUTES PREFERENCE(30MP)」第2弾となる「30MP 喜多郁代」を9月27日に発売する。
同社のプラモデルレーベル「30 MINUTES LABEL(30ML)」から「自分だけの"好き"を創り出そう！」をコンセプトに様々なキャラクターを30MLのノウハウでプラモデル化した「30 MINUTES PREFERENCE」。第1弾はアニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』の主人公・後藤ひとりがプラモデル化された。
今回、第2弾として同作から喜多ちゃんこと「喜多郁代」が立体化。
喜多郁代は後藤ひとり、伊地知虹夏、山田リョウとともにバンド「結束バンド」でギターボーカルを担当。明るく人望もある高校一年生で、人と関わることが好きで初対面でも臆することなく笑顔で話しかけられる陽キャ。
山田リョウに憧れてバンドに参加したがギターができず、一度逃げてしまう。後藤ひとりとの出会いをきっかけに再びバンドに参加。ギターを練習し、「結束バンド」のギターボーカルとして活躍している。
「30 MINUTES PREFERENCE」ブランドでは、劇中のバンドTシャツを着た姿が再現され、ギターとマイクスタンドが付属。ギターのコードを押さえるハンドパーツはもちろん、座り姿勢のパーツも収録されている。そして、タンポ印刷を施したフェイスパーツ2種類に加え、印刷無しのフェイスパーツと多数の表情を選択できる水転写式デカールが付属している。
今回は「30 MINUTES PREFERENCE」で立体化された喜多郁代の魅力を紹介していく。
映えるカラフルなランナーと豊富な水転写デカール
まずは、ランナーを見ていこう。
本キットでは喜多郁代のヘアスタイルを再現したヘアパーツや表情パーツ、結束バンドTシャツパーツが収録され、ガーリーなロングスカートスタイルとなっている。
ランナーは合計10枚で、水転写デカールやギターとエフェクターを繋げるリード線、ギターストラップを表現したPETシートが収録されている。スカートは軟質のTPE素材と座り姿勢と表情が付いた組み立て式のPS素材の2種類がある。
成型色は肌色や髪のレッド、Tシャツなどのブラックが収録されている。また、ギターのスカイブルーやホワイトなどが収録されている。
タンポ印刷済みフェイスパーツは2種類で、「通常」、「笑顔」がラインナップ。また、印刷無しのフェイスパーツは2つ収録。水転写デカールには明るい喜多郁代らしいものからコメディー調の表情など幅広いラインナップとなっている。
パーツを確認したところで、次は組み立て工程を紹介していく。
簡単組み立てで可愛い喜多ちゃんを再現
最初の組み立てはフェイスパーツ。
印刷済みフェイスパーツの一つ、「笑顔」フェイスパーツは口元が別パーツとなっており、基部となるフェイスパーツの裏面から口元パーツをはめ込む。
頭部は、後頭部、基部とフェイスパーツ、前髪で構成されている。
印象的な赤い髪色に加え、サイドテールのヘアスタイルも再現されている。後頭部は軸可動を備え、横髪やサイドテールの結わえた髪の流れなども細かいパーツで造形されている。
また、「30MP 喜多郁代」にも前傾になった時の前髪パーツが付属し、差し替えによって演奏中の雰囲気を表現できる。
次に胴体の組み立て。胴体は胸部と腹部に分かれ、ボールジョイントで接続する構造となっている。
デザインはバンド「結束バンド」のロゴが入ったバンドTシャツ。ロゴ部分は成型色のパーツをはめ込むタイプと水転写デカールを貼るタイプの2種類があり、選択して組み立てることができる。
今回はパーツをはめ込むタイプを使用。「結束バンド」ロゴが成型色でしっかりと造形され、文字はもちろん小さいパーツを使用して細かい色分けもしっかりと再現されている。
続いて、腕部の組み立て。関節は肩、肘、手首に備わっている。肩部分はTシャツの袖となっており、前腕などは肌色の1パーツとなっているので、組み合わせによる合わせ目のない見栄えもよい造形となっている。
左手は結束バンドも通して劇中イメージを再現することができる。
交換用手首パーツは握り手や開き手など左右共通の4種に加え、ギター演奏時のコードを押さえる指先やピックと手にしたもの、ネックを持つ手などがあり、幅広い表現が楽しめる。
腰回りと脚部の組み立て。
脚部は股関節、膝、足首に関節を備え、太ももに左右への軸可動を備えている。こちらも1パーツで造形となっており、すべすべな肌の質感が表現されている。
足元も足首と小さいディテールパーツでソックスを表現され、スリッポン風のシューズはソール部分が色分けされている。股関節部分は軸可動に簡単ながら引き出し機構を備えている。
そして、組み立てた腰部と脚部を合わせて、その上にスカートパーツを被せる形となる。
また、大きく裾が広がった躍動感あるスカートはPS素材で合わせることで完成。
そして、座った姿勢のパーツは腹部と膝をおった姿勢のスカートパーツで脚部を接続する基部パーツを挟み込む構造となっている。また、足元もガーリーな装いでエリマキソックスにリボンと細かく造形されている。
そして、オプションパーツのギター、エフェクターパーツの組み立て。
ギターはモナカ構造でパーツを重ねていくことで完成。組み立て手順は簡単だが、ピックアップやピックガード、コントロールと細かいパーツの色分けを計算したパーツデザインで再現度が非常に高い。ヘッドのペグも細かく造形され、非常に完成度が高い。
エフェクターは単体での再現やマルチスイッチャーと組み合わせも表現できる。また、リード線を差し込んでギターに繋がるシールドも表現できる。
そして、ギターボーカル担当の喜多郁代ならではのマイクも付属。
マイクは単体状態はもちろん、ブームスタンドタイプのマイクスタンドも簡単組み立てで表現できる。
最後に水転写デカールの貼り付け。タンポ印刷なしのフェイスパーツが2つ収録されており、選択して貼り付けることで完成する。貼り付けの際はマークセッターや貼り付け後にトップコートをすることで定着しやすくなる。
これで組み立てが完了した。次は「30MP」シリーズで表現された喜多郁代の魅力を紹介していこう。
(C)はまじあき／芳文社・アニプレックス
