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チェコの銃器メーカーCZ、米国コルトを買収

2月11日発表(現地時間)

 チェコの銃器メーカーCZ(チェスカー・ズブロヨフカ・ウヘルスキブロッド)は、米国の銃器メーカー・コルト(コルト・ファイヤーアームズ)の株式を100%取得したと発表した。CZは「Important milestone in the history of CZ」としてプレスリリースを掲載している。

 CZはサブマシンガンの「スコーピオンVz 61」や、アサルトライフル「CZ BREN」、様々なバリエーションで法執行官からスポーツまで多用途に使われるオートマチックピストル「CZ75」で知られている。CZはチェコの国営企業だったが、民営化され、1997年にCZ-USAを設立した事で、米国でも大きな市場を獲得していた。

 コルトは南北戦争以前、1836年にシングルアクション機構を確立し、米国軍用拳銃として様々な銃を生み出してきたメーカー。特にオートマチックピストルM1911は「コルト・ガヴァメント」の愛称で、70年以上も制式拳銃の位置を占めている。また、アサルトライフルM16やM4カービンもコルト社製である。しかし拳銃部門は他社に大きくシェアを奪われ、加えてM4カービンも米国からの調達を打ち切られたことが大きな要因となり、2015年に倒産している。

 アメリカでは同じく大手のレミントンも倒産している。今回のCZのコルト買収は、今後の銃の歴史にどう変化していくか、日本のトイガンメーカー、ファンも注目しているところだ。