ニュース

限定撮影会や、ママ鉄向け、私有地イベントなど、JR東日本が公式の「撮り鉄コミュニティ」を開始

11月10日より開始

 JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップと、ファンコミュニティ「Mechu」を運営するミーチューは、JR東日本スタートアッププログラム2021の実証実験として、11月10日から、ファンに向けた情報発信や、ニーズを反映した限定企画の開催などを目的とした「撮り鉄コミュニティ」を開始することを発表した。近日中に第2弾のファンコミュニティも開始する予定だという。

 撮り鉄というのは、「列車など鉄道関連の写真撮影を趣味としている鉄道ファン」を指す。電車に乗って楽しむファンを"乗り鉄"と呼称するなど、鉄道ファンの分類での名称である。近年、撮り鉄の中のマナーが悪い人たちがネットで話題になることもあるが、多くの撮り鉄がいるからこそ、一部の人が目立つとも言える。今回、鉄道会社がコミュニティを立ちあげてファンからの意見を求めるという取り組みは撮り鉄と新しい関係を築こうという取り組みだ。

ファンコミュニティ「Mechu」の中にJR東日本「撮り鉄コミュニティ」を作成

 JR東日本「撮り鉄コミュニティ」はファンコミュニティ「Mechu」の中に撮り鉄のコミュニティを作成した。このコミュニティでファンが考えていることやニーズをコミュニティ内で共有し、社員も交えながらどのような体験や企画をご用意できるかを探っていくという。

 このコミュニティは、ファンのニーズを取り入れたイベントを企画することにより、本当に望まれているイベントを実施することを目的としている。また、JR東日本は、これまで認識しきれていなかったファンのニーズを集めた上で、期待に応えるイベントを実現させるために、提供できる限界にどんどん挑戦していくとのことだ。

 イベント案は下記のようなものを考えている。これらは一例であり現時点での実現可能性は保証されていない。

・コミュニティ限定撮影会イベント
・撮影した鉄道写真がJR東日本の宣伝用公式ポスターに使用される企画
・ママ鉄専用コミュニティ
・普段は入れない私有地などを使った撮影イベント など

 さらに、今後は有料会員の募集も行なう予定。有料プログラムのアイディアはこういったものとなっている。

・有料会員限定チャンネルへの参加
・イベントや企画に対する要望の投稿
・実現した企画への参加
・有料会員限定企画 など

 なお、今回の撮り鉄コミュニティという名称に関して、運営側は「現在、撮り鉄という言葉を聞くと、一般的にはあまり良くないイメージを持たれてしまうかもしれません。しかし、今回はコミュニティに”撮り鉄”という言葉をつけることとしました。鉄道写真を愛するファンのみなさまと、積極的にコミュニケーションを取ることで、安全に撮影できる場所のご提供など、みなさまのご要望に応え続けられるよう、コミュニティに参加するみなさまへの貢献を目指します」とコメントしている。