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「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」がついにその全貌が明らかに!

2022年12月発売、価格は約19万円!

【METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー】

12月発売予定

価格:189,200円(税込)

 BANDAI SPRITSコレクターズ事業部は、「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」を12月に発売する。価格は189,200円(税込)。今回3体もの試作品を秋葉原直営店TAMASHII NATIONS STORE TOKYOのロボットフィギュアに特化した展示「ROBOT FIGURES LAUNCH!」にて出展した。

 「ROBOT FIGURES LAUNCH!」は7月28日から、9月11日まで開催される。入店は無料だが、新型コロナウイルス感染症対策として7月28日10時から7月31日19時30分の期間は入店予約が必要となる。予約は下記ストアページから行なう。

 「ROBOT FIGURES LAUNCH!」は、ガンダム、マクロスなど様々なアニメロボットの最新フィギュアを展示している。今回は内覧会でいち早く取材することができた。本稿ではその中でも目玉商品となる。「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」を取り上げたい。企画担当者の野口勉氏にそのこだわりも聞くことができた。

全高43cm。その圧倒的なボリュームは目が惹きつけられる
会場ではサザビーとνガンダムが並べて展示されている

 なお、本稿だけでは「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」の詳細なディテールを伝えきれなかったので、別稿で30枚以上の写真で各部を撮影したものを掲載している。本稿でのギミックの説明などを確認してから、こちらも楽しんで欲しい。

圧倒的なボリュームとディテール。いつまでもみていたくなるサザビー

 「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」、今回ついに発売時期と価格が明らかになった。12月発売、価格は189,200円(税込)。「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」は102,300円(税込)だったが、これを大幅に超えてきた。今回2体並べて展示されていたが、その圧倒的なボリュームで価格も納得させられるものがある。

 本製品はの最大の魅力は、これまでのサザビーの立体物で最も凝っているといえるその圧倒的な情報量だろう。解体匠機のコンセプトには「サザビーが本当に存在していたらどんな形になるか」というものがある。実際のこの巨大なロボットはどんな構造をしていて、各所はどんな構造になっているか、それを考え、ディテールを設計して足していくのだ。装甲を分割させメカを覗かせるどんな情報を盛り込み、どんな機能を持ったメカを設定するか、各所には細かな考察が行われている。

【圧倒的なディテール】
細部を見れば見るほど新しい発見があるディテール表現。"サザビーが実在したらそれはどんな姿か"というコンセプトによるメカ表現だ

 それと同時に「工場生産でのノウハウ」も盛り込まれているとのこと。本製品はモデラーの一点ものの作品ではなく、量産される製品だ。細かさ、精密さだけでなく、工場での組み立てやすさ、何よりユーザーが装甲をスライドさせたり、ポーズをとらせるときのことを考えた耐久度も考えている。ディテールを突き詰めながら遊びもできるように考えているとのこと。

 また、サザビーはネオ・ジオン軍の総帥であるシャアが乗る機体だ。サザビーもνガンダムと同じ工業製品であり兵器でもあるが、"旗機"としての華やかさも求められる。腰や肩の装甲などに銀の飾りのようなラインが入り、赤の装甲とのコントラストを生んでいる。ほかにも装甲がずれバーニアガ出るところなどは「緊急時の加速や姿勢制御用のもの」、装甲の展開は戦闘時だけでなく、「よりメンテナンスがしやすいための仕掛け」でもある。各ギミックに込められた物語性も注目ポイントだ。

メンテナンス姿はまるでナイチンゲール! 随所のこだわりが楽しい最高級モデル

 今回の可動ギミックで最も楽しいのが、その最大可動として胸部分を大きく前に出せるギミック。こうすると人型としてのシルエットが崩れ「ナイチンゲール」のようなバランスとなるのだ! ナイチンゲールは小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチかチルドレン」でサザビーの代わりに登場するMS。解釈によってはサザビーを発展させた機体ともされるが、サザビーがナイチンゲールのように見える形、というのが面白い。

【まるでナイチンゲール!】
体の奥までメンテナンスを行うという設定の姿。意図的に「ナイチンゲール」のプロポーションに近づけている
プロポーションが大きく変わり別のMSのようにも見える
各所が大きくスライドすることで、様々な場所に手が届くようになっている

 このギミックは野口氏が「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」を手がけているときに思いついた、サザビーの製品化の企画が本格スタートするずっと前から思いついていたコンセプトだったという。しかし本製品のコアとなるギミックのため、今回まで秘密にされていたとのこと。

 胸ブロックをぐっと前に突き出すことで、装甲の展開だけでは見ることのできなかった内部部分が明らかになる。ここまで展開してしまっては通常の性能は発揮できないかもしれないが、逆にこの形態だからこそできる何かがあるのかもしれない。こういった想像は自由だ。まさに異形の姿に変形する機能も持っているのである。

【プロペラント内部】
本来燃料が詰まっているだけのプロペラントタンクだが、内部に機構が詰まっている。ピンクのフレームはファンネルコンテナやシールドなどにもあり、想像力が刺激される

 今回の注目ポイントの1つはプロペラントタンク内のピンクのパーツ。「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」もサイコフレームを思わせる内部フレームがあった。サザビーではピンクのパーツとしてアクセントで盛り込まれているとのこと。盾などにもピンクのパーツは使われており、こちらも想像力が刺激される。

 やはり今回のサザビーはνガンダムと比較することで気づかされるポイントが多い。マッシブなサザビーと、スマートなνガンダム。ファンネルギミック、腹部のメガ粒子砲。曲線を多く用いたサザビーと、直線のラインが多いνガンダム……νガンダムがあるからこそサザビーはコンセプトとして振り切れるところもあったとのことだ。

【METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム】
横に展示されているνガンダムを見ることで気づかされることも多い

 そして面白いのが"メンテナンス要員のフィギュア"だ。サザビーはフィギュアも凝っている。νガンダムではメンテナンスタラップに手すりがちゃんとあるのに対し、サザビーは簡素なのである。これはネオ・ジオンと連邦軍での宇宙生活者としての経験や思想の違いを感じて欲しい、という開発者のメッセージなのである。また、サザビーではシャアや、彼を支えるナナイのフィギュアが用意されているのもポイントだ。

 本当にどこまで見ても見飽きず、細部を見るほどに発見があるフィギュアだ。弊誌では別項でさらに多くの写真を掲載するので、こちらも見て欲しい。

【フィギュアのも注目】
フィギュアによるプレイバリューも注目。ナナイもいる
シャアの演説シーンをイメージしたディスプレイも可能