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バンダイ、派遣社員が廃棄予定商品で約8,700万円の利益を不正に取得。不正行為を調査、警察に被害届を提出

11月24日発表

 バンダイナムコホールディングスは11月24日、バンダイナムコビジネスアークに勤務していた元派遣社員による不正行為が判明したため、警察に被害届を提出したことを発表した。

 プレスリリースによればバンダイは、外部からの情報に基づき、商品の不正流出の疑いについて6月より調査を開始。同社の廃棄予定商品等の集積庫に不正に侵入して廃棄予定商品を持ち出している者がいることが判明したという。これを受けてバンダイグループは、速やかに警察へ相談するとともに、社外弁護士を委員長とする内部調査委員会を発足。その結果、元派遣社員が、廃棄庫等から廃棄予定商品を持ち出し外部業者に販売するなどの行為をしていたことが判明した。元派遣社員は2015年より2023年までの約8年間にわたり、約8,700万円の利益を不正に得ていた。

 この事態を受け、親会社の管理担当取締役1名の報酬減額、当該会社の代表取締役およひ取締役2名の報酬減額といった処分を行なった。外部専門家とともに再発防止に向けた各施策として、商品廃棄プロセスの見直しや、警備体制の強化等を実施し、当社グループー丸となり再発防止に取り組んでいくとのことだ。

 当該元派遣社員については、今後は民事上の責任のみならず、刑事上の責任も追及していくという。また、バンダイナムコビジネスアークは当該元派遣社員との契約を8月20日付で解除している。