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いよいよ登場ケンタウロス! 「アルカナディア エレーナ」、発売直前のそのディテールに迫る!【#コトコレ】

【コトブキヤコレクション2024】

開催日:2月2日~4日 全日12時~19時30分

会場:秋葉原ラジオ会館10Fイベントスペース(フィギュアメイン展示)

(東京都千代田区外神田1-15-16)
コトブキヤ秋葉原館5Fイベントスペース(プラモデルメイン展示)
(東京都千代田区外神田1-8-8 岡嶋ビル)
入場料:無料

 コトブキヤは「フレームアームズガール」、「メガミデバイス」から始まった美少女プラモデルをさらに拡充している。その中でも特にユニークな路線で突き進むのが、「アルカナディア」シリーズだ。

 「アルカナディア」のテーマは"ファンタジー"。"天使"、"悪魔"、"妖狐"など、メカや学園美少女とは異なる独特の路線を提示し、その幅を拡張している。その中でもユーザー達の話題を集めたのが「アルカナディア エレーナ」そう、下半身が馬の「ケンタウロス」である。アクションフィギュアは最近様々なモチーフが立体化され、馬のフィギュアもいくつかあるが、上半身が美少女のケンタウロスを提示するとは、「さすがアルカナディア」というところだろう。

【アルカナディア エレーナ】
「アルカナディア エレーナ」はケンタウロスがモチーフ。2月発売予定、価格は9,790 円

 「アルカナディア エレーナ」はケンタウロスであり、騎士であるキャラクターだ。武器として大型のランスを構え、甲冑を身につけている。今回は素組みのものと彩色版が展示されていた。展示見本のため、商品とは細部が異なる場合もあるという。これまで灰色の試作品の展示が多かったので、会場で商品に近い状態のエレーナを確認できるのは、ファンとしても嬉しいところだ。「アルカナディア エレーナ」は2月発売予定、価格は9,790 円だ。

 試作品を見ていこう。やはり驚かされるのは馬部分の造型である。馬ならではの筋肉の表現がモールドでしっかり入っていて、開発者の気合いを感じさせる。分割線として馬の前足と後ろ足も全く違い、後ろ足は腿の部分がしっかり造型されている。"馬のアクション"を考えての設計なのだろう。実際の馬の動きを見て、アクションさせたくなる関節の分割だ。

【凝った馬の表現】
腿部分での分割、馬としての関節構造がきちんと表現されている
逆関節に見えるが、人間ではくるぶしに当たる
前足にも武具が取り付けられている

 後ろ足は逆関節のようにも見えるが、この逆関節に見える部分は実は人間のくるぶしに当たり、人間で言えば足の甲に当たる部分が非常に長く、足の指に当たるところが蹄の前の関節なのだろう。こういった「馬の知識」を得るのも楽しそうだ。前足の付け根の部分の筋肉のモールドも興味深い。馬具などもしっかり造型されており、前足には鎧がついているのも注目だ。

 上半身は甲冑に身を包んだ女の子だ。バストが非常に立派でここも目が惹かれる。胸の所はツヤツヤと光沢があり、ぴっちりした薄い布の服を着ているのだろうか? 胸の膨らみに合わせたブレストプレートの造型も面白い。特徴的なのがシールドだ。背中に腕とは別のアームがあり、そこでシールドを支えているようだ。サブアーム的なこのギミックもどう動くか気になるところだ。

 「アルカナディア」は各キャラクターの質感も工夫すると面白そうだ。天使の羽毛の翼、悪魔のコウモリの皮膜のような翼、妖狐の尻尾など、塗装で質感も追求できる。馬の肌にはどんな塗装ができるか、エレーナが纏う金属の鎧、布の装備、革紐は塗り分けることでよりマテリアル感が出るだろう。素組み派はもちろんだがこだわりのモデラーの腕にも応えるプラモデルだと感じた。

上半身は騎士として作り込まれている。ボリュームのあるバストの表現も楽しい
こちらは素組みのタイプ。塗装しなくても色分けがされている
こちらの試作品は塗装されている

 さらに「エレーナ」は他のプラモデルと"組み換え"ができるのだ。お気に入りのキャラクターと上半身を交換することで、様々なキャラクターをケンタウロスにできるのである。メカ美少女ケンタウロス、女子高生ケンタウロス、可能性は無限大だ。

 そして「アルカナディア」の世界は広がっていく。今回試作品が展示された天使型の「エルメダ」と悪魔型の「ソフィエラ」はいわば王道とも言えるラインナップだが、シルエットのみの「新キャラクター」がいる。シルエットだけを見ると下半身が大きく、しかも丸まって先が細い部分がある。コトブキヤは明確な答えを言及していないが、想像するとこれは下半身が蛇の「ラミア」なのではないだろうか?

【アルカナディア エルメダ】
天使タイプの「アルカナディア エルメダ」
【アルカナディア ソフィエラ】
悪魔タイプの「アルカナディア ソフィエラ」

 ケンタウロスに続き、下半身が蛇のラミアが登場するとしたら、これはかなり攻めの企画と言えるだろう。蛇はプラモデルとしても挑戦しがいのあるモチーフではあるし、うろこなど造型の挑戦も面白そうだ。「アルカナディア」はファンタジーという、より幅広く自由な方向性を追求できる美少女プラモデルシリーズと言えるだろう。これからも注目していきたい。

最新作はまだシルエットのみ、下半身が蛇のラミアのように見える
思い切ったモチーフの広がりが「アルカナディア」の魅力だ