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プロ公認“木の棒”がすごい。マリオンクレープ全面監修「クレープ屋」トイに注目。本格「わたがし」「10円焼き」も【おもちゃビジネスフェア】
2024年4月11日 16:42
- 【夏~クリスマス おもちゃビジネスフェア2024】
- 4月10、11日 開催
- 会場:東京都立産業貿易センター台東館
今回会場で目を惹いたのが玩具メーカーTKSKの「かんたんおうちでクレープ屋さん」、「わたがし屋さん プラス」といったクッキングトイだ。どちらも発売中でオープン価格。実売価格はクレープ屋さんが3,300円、わたがしやさんが5,450円。
クッキングトイは安全上の対策もあり、実際の食品を作る過程とは異なる「ごっこ遊び」の商品も多い。お湯につけると色が変わる素材を使ったり、超音波を水に当てて水蒸気を吹き出させ、煙を表現したり凝った演出やギミックを楽しめる商品も多いが、TKSKの販売する商品は、実際の製造過程と全く変わらない、本当に食べ物が作れる商品だ。
特に力を入れたのが「かんたんおうちでクレープ屋さん」こちらは原宿生まれのクレープチェーン「マリオンクレープ」の全面監修での企画となる。実際のクレープ作りの工程、マリオンクレープでのクレープの味を再現できるように、同梱されたクレープの粉の配合までこだわった商品となるという。
力を入れているのはクレープの素を伸ばすための木の棒。業務用よりも小さい商品向けの縮尺で特徴的な器具を再設計し、職人が同じ手つきでクレープの生地を伸ばせるように、リテイクを繰り返し規格を決めたという。
本商品は商品購入者のみが見ることができるQRコードでマリオンクレープのレシピを再現できる動画を見ることができるのだが、商品を実演しているスタッフはマリオンクレープの店員とのこと。「マリオンクレープが監修するからにはきちんとしたものを作りたい」という、その熱意をしっかり受け止めての商品化とのことだ。
「クッキングトイ」というと、「親子で楽しく!」というイメージを抱きがちで、実際に親子で楽しめる商品は安全基準として高温が使えなかったり、アイスやお菓子を加工するような商品が多く、小麦粘土などでごっこ遊びをする商品も多い。TKSKは「実際にどういうユーザーがクッキングトイ、本当に食べ物が作れる玩具」を求めているかを調査したところ、高校生がホームパーティーに使ったり、実家への帰省で親戚が集まったりするときに購入するケースが多いことがわかったという。
「わたがし屋さん プラス」は特にその傾向が強く、祖母や祖父が孫達に綿菓子を振る舞う、という需要を満たすための商品だ。業務用の機械では大きすぎ、普段使いもしにくい。玩具用の手頃なサイズにすることで、過程で楽しく屋台やお店の味を再現できる商品企画を練っていったという。このためこれらの商品は16歳以上対象と、玩具としては対象年齢が高いが、その分しっかりとした調理ができることに注力している。
もう1つ展示していたのが、昨今お祭りの屋台でよく見る「10円焼きメーカー」。ワッフルなどの素を10円の絵柄を正確に再現した食べ物に調理できる。屋台の食べ物が家庭で再現できるのはとても楽しい玩具だ。