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「フォトジェニックリカ」は、交換用手首や球体関節などフィギュアやドール技術を取り入れた新世代リカちゃんだ!【#東京おもちゃショー】
2024年8月30日 18:33
- 【東京おもちゃショー2024】
- 開催期間:
- 8月29日~30日(商談見本市)
- 8月31日~9月1日(一般公開)
- 会場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明 3-11-1)
- 入場料:小学生以下無料・高校生以上1,800円
「キダルト」というのが昨今の玩具業界のトレンドキーワードである。「キッズ+アダルト」の造語で、「子供のような心を持った大人」という意味で、転じて「大人にも受け入れられる玩具」といった、玩具メーカーの取り組みを示す言葉だ。
タカラトミーは4月の「夏~クリスマス おもちゃビジネスフェア2024」でもキダルト向けラインナップを拡充を宣言、そして5月の静岡ホビーショーでハイターゲット向けブランド「T-SPARK」を発表している。こういった大人向け展開の大きな流れの1つが「フォトジェニックリカ(Photogenic LiccA)」だ。昨今急速に進化するアクションフィギュアの要素を盛り込み、ポーズを決めて、写真を撮って楽しむことができるという、「リカちゃん」の新展開である。
「フォトジェニックリカ」は、「リカちゃん フォトジェニックリカ SWIMMERスタイル」、「リカちゃん フォトジェニックリカ デイジー」、「リカちゃん フォトジェニックリカ アイリス」、「リカちゃん フォトジェニックリカ ダリア」の4商品が9月21日より展開予定で、価格は「SWIMMERスタイル」のみが11,000円、他は5,5000円となっている。
「フォトジェニックリカ」の最大の特徴は従来の「リカちゃん」とは異なる可動を重視した「ネオリカボディ」の採用。これまでの「リカちゃん」とは異なり可動箇所が多くなり表現力が大きく増した。
具体的に各部を見ていこう。「首」は従来は回転式だったが、ボールジョイントになり傾けることが可能に。肩にも関節が追加、胸を張るように肩を後ろにしたり、逆に腕を前に出すとき肩からしっかり動くようになった。腕の構造そのものは従来と同じ、中心に針金があって肘を曲げる、デザインと自由度を両立したものだが、手首が交換可能となり、ものを持つ手や、平手など、表情のある交換用手首パーツが用意されるようになった。
大きな特徴として「腰」の可動があげられる。ボールジョイントでフレキシブルに可動し、前傾姿勢や反り返ったポーズなど、より自然な動きが可能になる。従来の腰に関節のないリカちゃんは手足を動かすとやっぱり「玩具」の雰囲気が強く出てしまう。腰が曲がり、さらに股関節にも球体関節が盛り込まれることで、自然な座り方ができる。これらの自由度は特に高く、足を組んだ座り方まで可能だ。膝や足首も可動することで、より人間のポーズを再現できるようになった。
フィギュア文化の影響を受けつつ進化したのはボディの表現力だけではなく、「遊び方」だ。「フォトジェニックリカ」はその名の通り、"写真を撮る"ことで完成するのだ。スマホを使うことでユーザーは従来より気軽に写真を撮り、SNSで多くの人にその写真を公開できるようになった。また、昨今は小物も充実しており、ガチャ商品やミニチュア、100円ショップでも家具が売っていたり、フィギュアを遊べる道具も充実しているのだ。
これらを組み合わせ、「リカちゃん」を全く新しい遊びに使うことができる。「フォトジェニックリカ」その自由度の高い関節で、より自然な雰囲気を作ることが出来、小物と組み合わせ楽しい空間を演出、より楽しい画面作りが可能となるのである。
ちなみに「フォトジェニックリカ」は従来の「リカちゃん」の服を身につけることも可能。ボディの可動などで従来とはバランスが異なる場合もあるが、様々な服を着せて楽しむこともできるという。
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