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時速1km! ミニ四駆「ファンブルン」が切り開く、走行そのものをじっくり楽しむ新しい遊び【#静岡ホビーショー】
2025年5月16日 11:01
- 【第63回 静岡ホビーショー】
- 会期
- 業者招待日:5月14・15日
- 小中高校生招待日:5月16日
- 一般公開日:5月17・18日
- 会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
- 入場料:無料
- ※入場には事前登録が必要
タミヤが5月24日に発売を予定しているミニ四駆「ファンブルン(EZシャーシ)」は昨今のミニ四駆が強く打ち出していた、「コースをいかに早く駆け抜けるか」というベクトルとは大きく異なる、凸凹道や、傾斜を乗り越えるなど走る姿をじっくり楽しむミニ四駆となっている。その魅力と、「ファンブルン(EZシャーシ)」が提示する可能性を紹介したい。
「ファンブルン(EZシャーシ)」は、コースを走ることを前提とせず、自由に走り回ることを前提としている。このためあえて低速のギアを使用、時速1kmというゆっくりしたスピードでの走行を行うように設計されている。
採用しているシャーシは「EZシャーシ」。片側だけでなく、モーターの前後に回転軸を設けた両軸モーターに、シャーシ全体にギアを配置した機構で走力を前後のタイヤに伝達する。低速だがパワーのある設計になっており、登坂力にも優れる。子供が走るのを追いかけたり、先回りしてこちらに走ってくる姿を眺めることが可能。安全のため、屋内の走行を前提としている。
「ファンブルン(EZシャーシ)」は多用途バギー、UTV(ユーテリティ・タスク・ビークル)がモチーフとなっており、道なき道をそのパワーで走破するイメージ。コクピット内にはドライバー人形もセットされており、激しく動く車体をドライバーが制御し進んでいくという想像がふくらむ。
タイヤはグリップ力に優れたオフロードタイヤを採用、坂道を走らせてもぐんぐん進む。スピードの遅さを活用して、服を着た腕を伸ばし、まるでハムスターが腕を上るように、腕の上をちょっと走らせてみる、といった遊び方も可能だ。
EZシャーシはあえてシャーシ本体に内部のギアが見えるクリア素材を使用している。このため両軸モーターによりギアが回転し、前後のタイヤに動力を伝達する仕組みが見てわかる。車の走行の仕組みを学ぶ「エデュケーション(教育)」要素も持たせている。シャーシは簡単に分解することができ、パチリとはめ込める。組み立てやすさを重視しており、電池の交換も容易だ。
今後の拡張としてはよりグリップ力を強化した「EZシャーシ スパイクタイヤ&ホイールセット」を6月14日発売予定、ボディをくまモンが乗るコミカルさを強化した「トレイルミニ四駆 くまモンバージョン」が企画進行中だ。
新しい遊びを提案する「ファンブルン(EZシャーシ)」は、従来のミニ四駆の「設定されたコースをいかに速く走るか」という遊び方と異なる、ミニ四駆の遊びの幅を広げる方向を提示している。「ファンブルン(EZシャーシ)」をユーザーがいかに遊び、これまでミニ四駆に触れてこなかった人がどのように反応してくれるか、開発者も楽しみとのことだ。