ニュース

KATOブースはJR仕様の「113系横須賀・総武快速線」など多数の新商品を展示、線路をクリーニングする特殊車両も!【#全日本模型ホビーショー】

【第64回 全日本模型ホビーショー】
開催期間:10月3日、4日
(業者招待日:10月2日)
会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
入場料
当日券:1,500円
※中学生以下は無料

 本稿では「第64回 全日本模型ホビーショー」での鉄道模型メーカー・KATOの新作出展情報をお伝えしたい。JR仕様の「113系横須賀・総武快速線」、JR西日本で製造された「キハ120系」に加え2026年12月、2027年1月発売の製品など多彩な新製品が展示されている。

 鉄道模型だけでなく、車体の下にスポンジをつけた線路を走らせることで線路をクリーニングができる「線路クリーニング電車(パト電)」も注目だ。ブースでは新発表の製品を加え多数のサンプルが展示されており、新製品を間近に見て、その出来をチェックできる機会となっている。会場を訪れる方はぜひ立ち寄っていただきたい。

新規金型で投入するサロ113をはじめとした113系横須賀・総武快速線

 最初に紹介したいのがJR仕様の「113系横須賀・総武快速線」だ。1500番台やサロ113を完全新規金型で製作しており、付属編成は1000番台となっている。1500番台は1979年から1981年にかけて製造された、横須賀・総武快速線で運用される地下鉄乗入用の1000番台に対してシートピッチを拡大したグループだ。

 1500番台については、前照灯とタイフォンの位置が他の113系よりも高い姿がリアルに再現されるほか、1000番台については列車無線アンテナ付きの車両をこちらも新規製作している。JRマークが入り、方向幕が活用されていた平成初期頃の姿をモデル化しており、おなじみの「スロットレスモーター」も搭載され、滑らかな走りが楽しめる。

 価格は、7両基本セットが26,730円、4両増結セットが12,760円、4両付属編成セットが16,060円、サロ124横須賀色が3,080円。2027年2月発売予定だ。

前照灯とタイフォンの位置が高い1500番台を再現。左の113系と比較するとよく分かる
先頭車の左上に無線アンテナが付いている
サロ124は2階席や荷物置き場といった内部を再現
特急型に近いリクライニングシートを採用したためシートピッチが広いサロ113も新規製作した

人気のレールバス「キハ120系」も製品化

 16m級の列車として人気のキハ120系各種が完全新規金型でKATOからも発売される。「キハ120系」はJR西日本で、1992年から1996年に製造された車両。車両は最小通過半径R183mmとなっており、小形レイアウトにも最適な作りだ。

 トイレ設置・リニューアル工事が施行された現在の姿をベースに、津山色、髙山色、木次色が順次発売される。室内灯を標準で装備する。価格は、津山色と髙山色の2両セットが15,950円、木次色は1両で10,450円。

津山色と髙山色は2両編成で発売
木次色は単品で発売される
明るい室内灯を標準装備

東京メトロ有楽町線・副都心線の10000系はアンテナ増備編成を発売

 KATOは「東京メトロ10000系」を2027年2月に発売予定。近年のデジタル無線対応に伴い、先頭車屋根上にデジタル無線アンテナが増設された現在の姿を、新規屋根パーツでリアルに再現した。価格は6両基本セットが24,200円、4両増結セットが10,780円。なおこの他、4号車からなくなった誘導無線アンテナが、こちらも新しい屋根パーツで再現される。

運転台の真上(屋根の最前部)に増設された、L字型(逆L字型)の小さなアンテナがデジタル無線アンテナ

THE ROYAL EXPRESSの展示も

 KATOブースでは伊豆急の車両を使って、東急がプロデュース・運行している列車「THE ROYAL EXPRESS」の模型とジオラマ展示が行われていた。2026年11月の発売予定だが、メタリックのロイヤルブルーの塗装が美しく再現された車体がライトに照らされて光っていた。

 なおKATOからはTHE ROYAL EXPRESSの「客車化セット(仮称)」や、新規金型のDE15形ディーゼル機関車を含む各種牽引機も企画進行中とアナウンスされている。これらが登場すれば、伊豆急線内だけでなく、ディーゼル機関車に引っ張られて北海道や四国・瀬戸内をクルーズ運行した際の姿(5両編成+電源車マニ50+機関車)を再現して遊べるようになる予定だ。

THE ROYAL EXPRESSのジオラマ展示
参考出品として、客車化セットのサンプルも展示されていた。ボディや床下は電車仕様とは異なる専用設計になるとのこと
電源車となるマニ50
パンタグラフが取り外された屋根も再現
THE ROYAL EXPRESSを使ったジオラマ展示
THE ROYAL EXPRESSのパッケージ。非常に豪華な仕様だ

2026年12月、2027年1月発売の製品も展示

 その他、12月に発売される「京王帝都電鉄5000系冷房改造車」や「583系きたぐになど」の製品サンプルを展示。特に京王帝都電鉄5000系はこれまで大手メーカーによる製品が少なかっただけに、鉄道模型ファンから非常に大きな期待を集めている製品だ。

 製品では製造時期によって異なる集中クーラー、中型・小型のクーラーの配置や、各種台車の形状まで作り分けている。ヘッドライトやテールライトだけでなく、通過表示灯も実車通りに点灯する。京王帝都電鉄5000系(冷房改造車)は4両基本セットが23,650円、3両増結セットが14,300円、同5000系(冷房増備車)は7両セットが38,500円。

 2027年1月発売の製品としては、人気の119系から0番台+5000番台のリバイバルカラー、クモハ119系5000番台 飯田線のサンプルが展示されていた。クモハ119系5100番台は前後の運転台で前面手すりの位置が異なる細かな差異まで新規金型で作り分けられている。119系0番台+5000番台は4両セットで28,820円、クモハ119系5100番台 飯田線は2両セットで15,620円、119系5000番台 飯田線は2両セットで13,420円。

京王帝都電鉄5000系冷房改造車。通過表示灯も再現されている
編成ごとによって異なる屋根上クーラーの違いを再現
583系きたぐに。クハネ581は列車無線アンテナが設置された屋根を新規作成。きたぐには7両基本セットが30,140円、3両増結セットが11,110円
サハネ581から改造されたサロネ581を新規作成
両運転台に改造された119系5100番台を新規作成

 この他、2026年10月発売で「チビ電 ぼくの街の路面電車 パト電」をクリーニングカーにした「線路クリーニング電車(パト電)」という製品が発売される。これは床下にクリーニング用のスポンジを備えた製品で、自走してクリーニングすることが可能。レイアウトの線路掃除にちょうどいい製品かもしれない。価格は5,500円で、替えのクリーニングパッドは2個入りで638円。

底面の先頭部分にクリーニング用のスポンジが配置されている

 KATOブースではこの他、おなじみのジオラマ体験コーナーが設けられており、一般公開日には実演をしてくれるようになっている。こちらも体験してみてはいかがだろうか。

KATOブース内に用意されているジオラマ実演コーナー