レビュー
ファット・カンパニー「ライザ(ライザリン・シュタウト)」レビュー
透明感のある素材とシャツの濡れ具合まで細やかに再現されたライザ
2024年4月26日 00:00
- 【ライザ(ライザリン・シュタウト)】
- ジャンル:1/6スケールフィギュア
- 発売元:ファット・カンパニー
- 販売元:グッドスマイルカンパニー
- 発売日:3月26日
- 価格:27,800円
- サイズ:全高 約180mm(台座含まず)
ファット・カンパニーより3月26日に発売されたフィギュア「ライザ(ライザリン・シュタウト)」。本製品は、コーエーテクモゲームスから発売された錬金術RPG「ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~」の主人公「ライザリン・シュタウト(通称ライザ)」をモチーフに、夏の海を満喫する姿を表現したフィギュアだ。
タオルを大きく広げ躍動感のあるポーズや、海辺ではしゃいだ影響でシャツが濡れてしまった姿など、ライザ好きの筆者にはたまらないフィギュアだったため即購入を決意。2023年11月の発売を心待ちにしていたが、度重なる延期により発売が遅れ、今年3月待ちに待った本製品が手元に届いた。
本製品の最大の特徴である濡れシャツ表現もそうだが、装飾品や細やかな表現がフィギュアに散りばめられているので、本稿にてその魅力を語っていく。
少し大人びた「ライザのアトリエ2」モチーフのライザ
ゲームの「ライザのアトリエ」シリーズは全部で3作品存在しており、シリーズ毎にライザが少しずつ年齢を重ね成長していく様子がそれぞれのゲームで描かれている。
今回フィギュアのモチーフとなった「ライザのアトリエ2」は、1作品目の「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」から3年後の様子が描かれており、幼さを感じさせる様子から、少し大人びた様子に変化している。
本製品にもその特徴は落とし込まれており、目元や顔の印象を見ても成長している様子が垣間見える。なお彼女のもう一つの特徴である爛漫さは健在のようだ。
全体像を見てみると、体つきも全体的にスレンダーとなっているが、ライザの特徴として注目される太ももやお尻のムチムチさは損なわれていない。むしろフィギュアの表現でより強調されている感じとなっている。
また本製品は夏の海を楽しむシーンを表現したフィギュアなので、背景に海を表現するシートを活用することで、よりライザが海を楽しんでいる様子を感じさせてくれる。
シャツの質感や透け具合など細やかな表現に注目
ここからはフィギュアに施された細やかな表現に関して注目していく。
本製品の最大の特徴とも言えるシャツの質感だが、本当に布が濡れたような表現となっており、フィギュアでここまで表現できるのかと感心してしまうほど細かに表現されている。
特に赤色の下着が透けて見える部分において、シャツが濡れて張り付いている部分と、シャツの折れ目によって張り付かない部分の表現がしっかりとされて、濡れた様子をよりリアルに感じさせている。
また躍動感のあるポーズのため、シャツの裾がなびく表現や、ホットパンツの結び目、海に入るために外されたベルトの表現なども細やかに造形されている。
さらに手に持ったタオルやネックレス、イヤリングなどの装飾品も表現や造形が細やかで、タオルには四葉のクローバーの模様や、「ライザのアトリエ2」でキーキャラクターの「フィー」がモチーフになったデザインが施されているほか、首にかけられた鍵のネックレス、星形のイヤリング、四葉のクローパーのヘアピンなどもしっかりと造形されている。
ライザのセクシーポイントもしっかり表現! ムチムチ具合が更にたまらない
ライザフィギュアで注目してしまうのが、やはりムチムチな太ももやお尻の表現だ。
本フィギュアにも彼女の特徴はしっかりと表現され、たわわで吸い込まれそうな胸やふっくらとした太ももの表現、お尻のムチムチ具合に耐え切れないホットパンツのダメージ表現など見どころが満載である。
付属品にも注目。細やかな波を表現した台座や脱いたブーツなど
フィギュア本体だけでなく、本体に付属する台座や付属品にも注目したい。
台座は浜辺を想像して表現されており、跳ねる波の様子を一つ一つ細やかに表現しているほか、浜辺の砂はライザの足によって寄り固まった様子や隆起している様子なども表現されている。
付属品にはブーツと「くり」が付属しており、ブーツは脱ぎすてた際の革のしわまで細やかに表現しているほか、「くり」(ゲーム内では海に存在するウニのようなものを「くり」、木の上になる栗のようなものを「うに」と言う。)は、割れた部分から中身をしっかりと確認できる表現となっている。
続々と登場するライザフィギュア
今回のライザのフィギュアはいかがだっただろうか。シャツの濡れ具合の表現や躍動感あふれる両手を広げたポーズ、各部分に散りばめられた特徴まで細やかに表現されていて、非常に満足のいくフィギュアだった。
ライザフィギュアは今後も続々と発売を予定しており、ゲームのライザ以外にもアニメのライザもフィギュア化される、まさに“ライザフィーバー”とも言える状況である。だが惜しむべきはフィギュアの単価。決して安くないため、怒涛の発売ラッシュに筆者のお財布事情は既に大火事状態だ。
予算は限られているため今後のフィギュア購入の予算を検討しつつ、ライザシリーズのフィギュアについては更なるフィギュア化が発表される可能性が十分にあるので、今後の情報にも注目していきたい。
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