レビュー
「Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク」レビュー
「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」からプラモデル化第2弾!軟質素材のインナーパーツがポージングの幅を広げる
2024年7月19日 00:00
- 【Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年7月20日
- 価格:4,180円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約150mm
2016年のシリーズ開始以来、人体の造形を追求してきたプラモデルシリーズとしてFigure-rise Standardは様々なアニメや特撮作品のキャラクターをプラモデル化してきました。ガンダムシリーズからは2018年発売の「Figure-rise Standard BUILD DIVERS ダイバーナミ」をはじめ、複数の女性キャラクターモデルが発売されています。本記事では、「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」からの立体化第2弾「Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク」を紹介します。
SEEDシリーズでも人気を誇るルナマリア・ホークが待望のプラモデル化
Figure-rise Standardシリーズは2016年より「人体構造プラモデルの核心に挑戦し続ける」をテーマに様々なキャラクターモデルを展開してきました。今回紹介する「Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク」は2021年発売の「Figure-rise Standard SEED ラクス・クライン」に続いて「機動戦士ガンダムSEEDシリーズ」から2人目のプラモデル化となります。
ルナマリア・ホークは2004年に放送されたアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するザフト軍エースパイロットです。劇中前半では専用カラーに塗装した赤いガナーザクウォーリアに搭乗し、後半からはインパルスガンダムに搭乗して活躍しました。本キットではザフト軍の赤いパイロットスーツ姿のルナマリア・ホークを立体化しています。
細かい箇所の色分けも極力パーツ分割による再現を目指したキット
それではキットを組み立てます。本キットのランナー構成は色プラランナーが2枚、ホワイトのランナーが3枚、レッドのランナーが2枚、フレッシュのランナーが2枚、ミントグリーンのランナーが2枚、その他水転写式デカールと色分け用シールが付属しています。
3種類のフェイスパーツと様々なアイデカールを選択可能な頭パーツ
頭パーツは通常タイプとヘルメット着用の2種類が選択可能です。フェイスパーツはタンポ印刷済みが1種類、水転写式デカールにて表情選択ができるものが2種類付属します。
また、ヘルメット着用の頭は内部のフェイスパーツを外すことでヘルメットのみを展示することも可能です。この際にはフェイスパーツの代わりにインナーパーツを使用します。
パイロットスーツの状態は2種類のボディパーツで選択
ボディパーツの造形は正面ファスナーの閉じた状態と開いた状態の2種類を制作可能です。これらボディパーツは2セット分付属するため、完成後も差し替えて好みの状態で展示することができます。また、正面ファスナーが開いた状態のボディパーツはインナーシャツのパーツが軟質樹脂にて成型されているため、上半身の可動に対し自然に追従してポージングを決めることができます。
片側4種類、計8個の差し替えハンドパーツが付属する腕パーツ
本キットの腕パーツは差し替え用手首パーツが片側4種類、左右合計で8個の交換用手首パーツが付属しています。また、左腕のザフト軍マークはシールによる色分けとなっています。
複雑なパイロットスーツの色分けをパーツ分割にて再現した脚パーツ
ルナマリアの脚パーツはパイロットスーツの中でも特に多い色分けがされています。従来のプラモデルであればシールによる色分けやユーザーによる塗装で対応となることが多いですが、本キットではパイロットスーツの細かなラインまでほぼ成型色による色分けを実現しています。
これにて各部パーツは完成です。全パーツを合体させてルナマリアを完成させましょう。
劇中イメージをそのまま立体化した「Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク」
まずは前後側面から完成したキットを見てみましょう。
アニメでのプロポーションを緻密に再現しています。ここからはポーズを変えながら各部を見ていきます。頭部のバイザーは有無が選択可能で、組み立て後でも簡単に変更できます。
本キットはアクションベースを使用した展示も可能となっており、腰部背面の3mmジョイントを利用して飾ることが可能です。
ヘルメットパーツは取り外した状態で小道具としても使用できます。出撃前をイメージしたポージングなど、劇中の雰囲気を演出できる良いアイテムです。
最後にパッケージと同じポージングをさせてみました。本キットは可動も優秀なため様々なポージングが可能です。また、軟質パーツの採用により、胸部にねじりを入れてもインナーのパーツが変形して追従する点が素晴らしく、ポージングのリアリティを引き上げるのに一役買っています。
今回ご紹介した「Figure-rise Standard ルナマリア・ホーク」にて最も驚かされた点は軟質パーツのインナーでした。従来のプラモデルでは、胴体のねじりに合わせてパーツ分割が必要でしたが、本キットでは軟質パーツの採用により、合わせ目なしに自然なポージングが可能となっています。材質が異なるため塗装派ユーザーにとっては一工夫が必要なポイントではありますが、プラモデルの進化を楽しむという点でも本キットを手に取り遊んでみてはいかがでしょうか。
(C)創通・サンライズ