レビュー
「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」レビュー
重厚感あるアーマーと可動で仮面ライダー鎧武の大立ち回りを再現
2024年8月16日 00:00
- 【S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 8月10日 発売
- 価格:9,900円
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約145mm
BANDAI SPIRITSのフィギュアブランド「魂ネイションズ」より展開されているアクションフィギュアブランド「S.H.Figuarts(真骨彫製法)」シリーズより「仮面ライダー鎧武」がいよいよ始動。8月10日に第一弾として「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」が発売された。
2014年5月に「S.H.Figuarts 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」が発売され、10年の時を経て、ヒーロー本来の「存在感」とフィギュアとしての「自然な可動」の両立を追求した「真骨彫製法」シリーズで新たに立体化。
可動や造形の進化に加え、「仮面ライダー鎧武」に登場する仮面ライダー(アーマードライダー)の特徴であるアームズチェンジも再現。
今回は「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」の魅力を紹介していく。
武者とフルーツがモチーフの「仮面ライダー鎧武」とは?
2023年10月から2024年9月まで放送された特撮テレビドラマ「仮面ライダー鎧武」。本作は主人公・葛葉紘汰がもっと強く、何でもできる自分に変身したいと思い悩んでいた。そんな中、謎の変身ベルトを拾い、アーマードライダー鎧武へと変身する力を手に入れる。空間の裂け目から現れる異世界「ヘルヘイムの森」の怪生物「インベス」から人々を守るために戦いが始まる。
紘汰たちがかつて所属していたダンスチーム鎧武を手助けする中で、ライバルチームのチームバロンのリーダー、駆紋戒斗たちのほかのアーマードライダーとの勝負、異世界「ヘルヘイムの森」から襲来する「インベス」と戦いとドラマが大きく広がっていく。
今回立体化された「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」は葛葉紘汰が戦極ドライバーとオレンジロックシードを使用して変身したアーマードライダー。鎧や兜、金装飾の模様、武器の「無双セイバー」など戦国武将のようなデザインに、カットしたオレンジのようなデザインの武器「大橙丸」、複眼部分、胸部装甲のダイラングなどフルーツを彷彿とさせる意匠が盛り込まれている。
鎧武者らしい重厚感と柔軟な可動が織りなす「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」
初めにパッケージを紹介。「真骨彫製法」シリーズの高級感あるパッケージは、正面に「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」がプリントされている。裏面にはポーズ例があり、9月に発売される「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーバロン バナナアームズ」との並びや、アームズチェンジ例なども掲載されている。
内容物にはフィギュア本体に加え、交換用手首左5種右6種、無双セイバー、大橙丸、オレンジロックシード(通常時)、アームズチェンジ用複眼プレート、取扱説明書が封入されている。
中身を確認したところで、「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」本体を見ていこう。
全体の外観は劇中イメージに近いオレンジの鎧を身にまとった重厚感ある姿が再現されている。鎧部分はメタリックオレンジで表現され、重厚感ある造形となっている。また、頭部の兜、ダイカブトの複眼部分もメタリック塗装で表現され、特徴的なオレンジの切り口のようなデザインも細かく再現されている。
アンダースーツのライドウェアも光沢感ある表現が施され、各所に入ったゴールドの彩色も高級感ある仕上がりとなっている。
さらに、ロックシードや戦極ドライバーなどのアイテムも細かく再現されている。全高約145mmで表現された「仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」で、サイズも小さくなったロックシードだが、それぞれのモチーフとなるフルーツの形や彩色の表現、劇中に刻印されたナンバーも印字されている。
また、戦極ドライバーはブレード状のスイッチ「カッティングブレード」から展開したロックシード、そして、各ライダーを表す「ライダーインジケータ」も細部までこだわった造形となっている。「カッティングブレード」は劇中同様に押し下げることができ、必殺技のシークエンス再現もできる。ベルトの左には「無双セイバー」のホルスターを装着でき、マウントした状態にもできる。ベルト部分は軟質素材で、腰の可動などの干渉を避けることができる。
付属の武器である「無双セイバー」と「大橙丸」の造形再現も非常に精密にできている。「無双セイバー」は刃の部分やエナジーチャンバーのメタリック塗装や鍔であり銃口部分のデザインも再現されている。さらに、鍔部分にあるドライブランチに、「オレンジロックシード(パネルオープン状態)」を装填し、必殺技のシークエンス再現も楽しめる。
「大橙丸」は見た時の再現度の高さに驚かされた。カットしたオレンジの切り口を彷彿とさせるデザイン再現んはもちろんだが、刃のメタリック塗装やシルバーの色合いの細かい色分けや果肉のような刀身部分はクリアパーツで表現されている。
また、オレンジアームズの肩と背面のアーマーは軸可動を持ち、腕を上げた際のポーズや表情付けもできる。
次は可動やアクションポーズを紹介していこう。
真骨彫製法によって広い可動域によって様々なポージングが可能。「無双セイバー」や「大橙丸」を使用した重厚感ある殺陣のアクションや大見得を切った構えなど重厚感ある武者らしいアクションポーズを取るのが非常に楽しい。胸部、腹部と胴体のパーツ分割でどっしりとした腰だめポーズも迫力があり、「仮面ライダー」シリーズの中でも珍しい鎧の重みが伝わってくるものとなっている。
脚部の可動も柔軟で別売りの「魂STAGE ACT HUMANOID」と合わせると、キックなどのダイナミックなポーズから相手に向かって颯爽と切り込む動きもできる。
最後に「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武」シリーズの最大の特徴であるアームズチェンジ再現について見ていきたい。
アームズチェンジは「仮面ライダー鎧武」に登場する仮面ライダー(アーマードライダー)が、戦極ドライバーに装填したロックシードを変えることで、アーマーを変える使用する武器も変えることができる。
今後発売される「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーバロン バナナアームズ」や「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 アームズチェンジセット(パインアームズ&イチゴアームズ)」と合わせることで再現が可能。
このアームズチェンジを再現するために、「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武」シリーズでは胸部と頭部はパーツ分けができる。
「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」では、頭部を5つのパーツで分割ができ、複眼部分内部も分けられている。また、胴体部はアーマー部分が覆いかぶさる仕様となっており、簡単に脱着ができる。さらに、胸部は前後で分割ができる。
これによって劇中にあったアーマーを装着していない状態にもできる。
以上、「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」のレビューをお送りしてきた。
造形、可動ともに劇中イメージに近い仕上がりで満足度の高いアイテムとなっている。歴代仮面ライダーの初期フォームの中でも重々しさのあるデザインで、アーマーや武器のと細かな造形再現に加え、メタリックの重厚感が新鮮さが感じられる。真骨彫製法シリーズの可動によって、斬撃の重々しいアクションやキックの軽やかさなどキレのある動きを表現できるのも楽しい。
今回は「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ」だけの紹介となったが、今後発売される「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダー鎧武」シリーズと合わせたアームズチェンジ遊びにも期待したい。
(C)石森プロ・東映