レビュー

「HG 1/144 軍警ザク」レビュー【#ジークアクス】

特徴的なデザインでもザクを感じる。どんな設計になっているのか?

 それでは早速組んでいきましょう!『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』では既に「HG 1/144 GQuuuuuuX」が2025年1月に発売になっています。前回こちらをレビューさせていただいたときに感じたのですがこのザクもGQuuuuuuX同様に斬新な設計やRGライクなパーツの細かさはこれまでの方法論ではないガンプラの新時代を感じさせるものとなっています。

 まずは頭部から組んでいきましょう。細かくパーツ分けされていてモノアイも可動できる!特に額のひさし部分が分割されているのが特徴的です。別パーツ化されていることで塗装派にも嬉しい仕様ではないでしょうか。自分だけのオリジナルカラーのザクも表現しやすくなります!

【組立:頭部】
軟質パーツの動力パイプも使用され、モノアイ可動も可能な頭部パーツ群
頭部本体は1パーツ化されているので組みやすさも考慮されていますが、口先などはとても細かいので注意して組み立てます
モノアイはシールで再現されます
ひさしの部分にはシールでのディテーリングを行います

 胴体部はザクの意匠を残しつつ、どんどんGQuuuuuuXの世界観に浸っていける部分です。特徴なのは腹部を囲う動力パイプが二重になっているところ!肩関節部にはプレート状の装甲パーツが浮いた感じで存在し、実際には胴体部との一軸の線接続で腕部の可動に追従します。

【組立:胴体部】
よく知るザクの構成を超える設計のパーツ群。二重の動力パイプが面白い!
肩には前方に振り出す構造を持った関節軸受けを内部から組み込みます
首回りと左右の肩関節を組み合わせます
すごいディテールの胸部メカフレーム!
腹部は蛇腹っぽいデザインでザクのそれとは雰囲気が違います。内部に可動関節が組み込まれます
胸部と腹部をドッキングさせます
胸部の装甲を組み付けます
軍警のマーキングをシールで行います
背面に動力パイプ受け部を組み付けます
二重の動力パイプは上が長く、下が短いもので構成されます
肩にフロートアーマーを組み付けて胴体部完成です
背面側から見たとところ
頭部を乗せてみました。ディテールがみちみちですね
肩部フロートアーマーは一軸の線接続関節で大きく向きを変えられます

 腕部を組んでいきましょう。いわゆるザクっぽく右肩にはL字に曲がったちょっと小さいシールド、左肩にはスパイクのない丸形のショルダーアーマーを装備しています。それぞれの肩には警察をイメージさせるランプのクリアーパーツが用意されています。両腕の上腕部にはこれもまた警察をイメージさせるかのように太く白いカラーリングが施されていてこれをシールで再現します。

【組立:腕部】
右腕を組んであります。左右対称ではないのが特徴ですが基本構造は同じで、パーツも同様となっています
肩関節にはぎゅうぎゅうに接続軸のパーツが組み込まれます
肘関節には珍しいタイプのメカフレームが用いられます。肘も別パーツ化されますから想像が広がりますね
前腕にもぎゅうぎゅうにパーツが組み込まれます
肩の装甲にランプのパーツを組み付けます。とても小さいので注意します!
上腕部にシールを貼り付けて、各部をドッキングさせれば腕部完成です
シールでディテーリングを行います。“04.12”は発売日と被っていて面白いですね
胴体部とドッキングさせて上半身が完成します
肘は一軸関節ですが大きく曲がります!

 腰部はたったの7パーツで構成されます。ザクのデザインの特徴であるスカートアーマーは存在せず腰部の前後にノズルを持ち、高機動タイプをイメージさせるデザインになっています。

【組立:腰部】
たったの7パーツで構成される腰部パーツ群。大きなメカフレームと前後に付くノズルが印象的
股関節の接続軸は脚部から差し込まれるタイプになっています
あっという間に組みあがりますね

 脚部はザクのデザインを大幅に飛び越え、ジークアクス世界を感じさせるものとなっています。やはり特徴的なのは大腿部の丸いタンクのようなデザイン部でしょう。脚部裏側に見える2基のノズルはこのタンクからではなく、脚部本体から出ているのを確認できます。

 脚部全体で見ると、股関節部から大腿部、脛下からソールへかけてすぼまっていくようになっています。そしてソールのデザインがすばらしい!まるで軍人の装備や警察官の革靴のようにも見えてきて楽しさを感じる部分です。ソール全体の形状、ソール裏のディテール、組んで見ることで色々な発見があります。

【組立:脚部】
右脚を組んであります。ザクの概念にとらわれない、独特の形状のパーツが並びます
左から股関節、膝関節、足首関節です
膝関節と足首関節を膝下装甲内に組み込んでいきます
膝と脛をカバーする装甲と脛下部の裏にシールでディテーリングします
ソールを組んでいきます。既にソール裏を組み込んであります
ちょっと厚底なソールと甲の部分との組み合わせで革靴のようにも見えるデザインが面白い!
ソール裏のブロックのディテールが雰囲気たっぷり!
膝下とドッキングすると筋肉質なデザインが浮かび上がります
タンクガードのフレームにシールでのディテーリングを行います
大腿部にタンクガードや膝下部を組み込んでいきます
大腿部裏にノズル2基を持つ部分を組み付けます。このパーツで大腿部メカフレームをロックする構造にもなっています
ノズルは大腿部の本体から出ていることがわかります
タンクを2基、組み付けていきます
ザクといえば脚部の動力パイプですがこのザクにはそれがありません。タンクガードがそのイメージにもなるでしょうか。秀逸ですね!
腰部とドッキングさせて絶対的に特徴的な下半身が組みあがりました
立膝もこのとおり!
大腿部のボリュームがひときわ大きい!
後方へ延びるノズルが機動性の高さを示しています
上半身とドッキングさせました。これで軍警ザクの本体完成です!
なかなかに面白いデザインですね

 装備はザク・マシンガン、シールド、電磁警棒となります。マシンガンはザクっぽいし、電磁警棒とシールドは警察っぽい装備ですね。軍警ザクはシールドのマーキングが特徴で漢字っぽくデザインされていてそこも楽しめると思います。こちらはもちろんシールで再現可能!

【組立:装備】
左からシールド、電磁警棒、ザク・マシンガン、ヒート・ホークとなります
ザク・マシンガンは張り合わせで簡単な構造。それ以外は組み立てる必要もありません!
シールドには電磁警棒をマウントできます
フル装備した軍警ザク完成!
マーキング入りのシールドがかっこいい!