レビュー

「アルカナディア ルミティア ReACT-iF」レビュー

ガーリッシュで可愛いファッションのルミティアが登場

【ルミティア ReACT-iF】
開発・発売元:コトブキヤ
2025年8月27日 発売
価格:7,480円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約160mm

 コトブキヤは、プラモデルシリーズ「アルカナディア」から「ルミティア ReACT-iF」のキットを8月27日に発売した。価格は7,480円。

 「SF×ファンタジー」を題材としたプラモデルシリーズ「アルカナディア」。その第1弾として登場した光属性の天使型ディアーズ「ルミティア」を「もしも現実世界のファッションを楽しみたいと思ったら……」をコンセプトにした「ReACT-iF」シリーズで登場。

 「ルミティア」は大きな白い翼や白い鎧を纏ったファンタジー姿が印象的なディアーズだが、「ReACT-iF」シリーズでは涼しげな私服を纏った姿が公開。透明感あるフレアスカートや繊細なレース素材と現実世界のファッションを楽しむ「ルミティア」が表現されている。

 本稿では「ルミティア ReACT-iF」の組み立て工程からアクションポーズまでその魅力を紹介していく。

刺繍からシワまで細部まで造形されたパーツたち

 「ルミティア ReACT-iF」のパッケージは厚みのある箱タイプとなっており、お出かけを楽しんでいる「ルミティア」が描かれている。側面にはキットの作例イメージやポージング、各フェイスパーツが掲載されている。また、素組での完成写真も掲載されているので、組み立てる前にどこを塗るかの参考になる。

【パッケージ】
側面には作例イメージやポージングが紹介されている
素組の完成写真も掲載されている

 中には合計12枚のランナーとフェイスパーツ4種、ハンドパーツ、水転写デカール、取扱説明書が入っている。

 ランナーは肌色(フレッシュ)やホワイト、紺色の夏を感じさせる涼しげな色合いとなっている。タンポ印刷済みの表情パーツは「ルミティア ReACT-iF」に合わせた新規デザインとなっており、「ウィンク顔」「戸惑い顔」「もぐもぐ顔」「ときめき顔」の計4種類が付属。日常的な表情からコミカルな表現と新しい表現が詰まっている。

 また、水転写デカールにもフェイスパーツに使用できるアイデカールとなっており、好みに合わせてフェイスパーツの瞳を張り替えることもできる。

 また、ハンドパーツも充実しており、フレッシュタイプは全11種類。握り手や平手といった共通のものに加え、サムズアップ手、ピース手、ハート手といったポージングの幅を広げるデザインが収録。

 また、ボーナスパーツとして通常の「ルミティア」に対応したホワイトのハンドパーツ6種や腰の装飾パーツも付属している。

【ランナー】
パーツA、パーツB
パーツC、パーツD
パーツE、パーツF
パーツH、パーツI
パーツJ、パーツK
パーツL、パーツZ
塗装済みパーツ、チョーカーパーツ、フェイスパーツ
ハンドパーツ(フレッシュ)
ハンドパーツ(ホワイト)、水転写デカール
取扱説明書

 中身を確認したところで、続いて組み立て工程を紹介していく。

細かなパーツ分けで毛先の表現から衣装の色分けまで再現

 最初は頭部を組み立てる。頭部は大きく分けて後頭部、フェイスパーツ、前髪パーツの3つのブロックで構成されてる。ショートカットに編み込みの入ったガーリーなヘアスタイルとなっており、立体的に造形されている。

 細かなパーツ分けにより少し外に広がった毛先の表現や後頭部の髪の流れまで繊細に表現されている。また、パーツ分けにより別売りの「ルミティア」に付属している側頭部の髪飾りとの組み換え遊びも可能となっている。

【頭部】

 胸部は特にパーツ造形の細やかさを感じる部分となっている。ホワイトの部分の花柄がモールドで表現されている。細やかで高い密度感が演出されている。

 また、紺色部分はパーツ分けによってホワイトパーツを仕込みつつ、縫い目のラインをパーツの合わせ目で表現され組み立てるだけでイラストイメージに近い仕上がりとなる。

 また、内部には首の可動、肩口の可動も備わっており、可動も抜かりない構造となっている。

【胸部】

 腕部はオーソドックスに肩、二の腕、前腕、手首で構成されている。左右の腕によって装飾が異なるデザインとなっている。肩口はふわりと広がり、波打つ薄手の生地感が表現されている。

 左手には腕時計パーツが入っており、お出かけの装いを演出している。ハンドパーツも充実し、幅広い表現が楽しめるようになっている。

【腕部】
【ハンドパーツ】
ボーナスパーツのハンドパーツ(ホワイト)

 腰部は股関節に引き出し機構を備え、腰のジョイント部は軸可動にボールジョイント備えたものとなっている。また、普段は見えないインナー部分もしっかりとデザインされている。

【腰部】

 脚部はすらっと長い脚線美が表現されている。通常の「ルミティア」ではブーツのような衣装だったが、「ルミティア ReACT-iF」では素足となっており、すっきりとしたデザインとなっている。

 また、足先はヒールサンダルデザインとなっている。塗装済みパーツも使用して細かい色分けがされている。特にヒールサンダルの装飾や足首のリボンと緻密な造形で華やかさが感じられるものとなっている。

【脚部】

 次に特徴的なスカートパーツの組み立て。スカートは全4種類が収録され、イラストにも描かれているロングスカートをはじめ、ショートスカートは通常、なびき、座りの3種類を組み立てる。

【スカート】
ロングスカート
ショートスカート(通常)
ショートスカート(なびき)
ショートスカート(座り)

 最後に腹部パーツを組み立て。こちらは結び目パーツを組み合わせるシンプルな構造で、内側はスカートパーツと腰部のジョイントを通す通し穴が設けられている。

【腹部】

 それぞれ組み立ててきたパーツを合わせることで「ルミティア ReACT-iF」が完成する。

 アクセサリーパーツとしてハンドバッグを組み立てることができる。こちらも花柄やスカーフといった細かい部分が造形されている。また、組み立てる際は組み立て向きに注意してほしい。

【ハンドバッグ】

 そして、展示ベースは乳白色のクリアパーツで組み立ては台座、支柱中間、支柱先端に軸可動があり、様々なディスプレイに対応できるようになっている。

【展示ベース】

 その他ボーナスパーツとして「ルミティア」に対応した座ったポーズなどが自然に決まるしなった腰装飾パーツと「メガミデバイス」シリーズに対応した首のジョイントパーツが収録されている。

【ボーナスパーツ】

 組み立て工程が完了したところで、次は造形やアクションを見ていこう。