特別企画
【静岡商談会】縁の下の力持ち“輸送トラック”を主役に!アオシマ「1/35陸上自衛隊 3.1t/2tトラック」
布で包まれた車体をプラで表現、こだわりに満ちた造形
2020年7月1日 18:58
静岡商談会のアオシマブースで非常に熱い想いを聞けたのがプラモデル「1/35陸上自衛隊 3.1t/2tトラック(SKW477)」である。発売日、価格未定。
「陸上自衛隊 3.1t/2tトラック(SKW477)」は兵員や物資を輸送する非常に地味なトラックだ。操縦席すら木の板に覆われているだけ、荷台も柵のみの簡素な構造で、6輪のタイヤでパワフルに走行する。迅速な人員、物資を輸送させる縁の下の力持ち的な存在だ。
アオシマ担当者はこのトラックを"主役"にすべく、力を入れた立体化を行なっている。ニヤリとさせられるのは細かいメカの表現だ。車体の下に詰まった様々な部品のそれぞれの造形、そして密度がリアリティを感じさせられる。今回の試作品は光造形のため無可動だが、6輪が悪路に合わせ車軸を動かし状態の悪い地面を走る様も再現できるとのこと。
試作品の荷台には幌が被され、車体もトラックらしい造形の窓などが見れるが、表面がでこぼこしている。これは光造形での造形が悪いのではなく、運転席部分も"布"で覆われているのだ。前述の通りこのトラックは本来運転席もむき出しなので、ほこりや雨よけに布を巻き付ける。その布の表現を樹脂パーツで表現した姿とのこと。
幌を外したり、運転席の布を外したり、様々な場面を表現できるのがこの「1/35陸上自衛隊 3.1t/2tトラック(SKW477)」の面白さとのこと。こだわりのモデラーならば、部品を使わず、実際の布を加工して車体をカバーする状態を再現して欲しいと担当者は語った。
話を聞いているとき担当者は何度も「このトラックを主役にしたかった」とコメントした。1/35スケールでここまで詳細に、精密にこの輸送車両を表現したプラモデルは他になく、だからこそこのトラックを主役にした飾り付け、このトラックを主役に置く改造を行なって欲しいという。担当者の強い思い入れを結晶化したような、楽しいプラモデルだ。