特別企画

セガの最高峰プライズフィギュア「Luminasta」のこだわりポイント! 「呪術廻戦」はエフェクトを、初音ミクはドールからデフォルメまで多彩なアレンジ

【ジャパン アミューズメント エキスポ2023(JAEPO2023)】

会期:2023年2月11日10時 ~ 17時まで(一般入場日)

会場:幕張メッセ国際展示場 展示ホール9・10

入場料
時間指定入場券:1,500円
14時以降入場券:1,000円

 「JAEPO 2023」に出展されているセガのプライズフィギュアで、一押しなのが、「Luminasta(ルミナスタ)」シリーズである。このシリーズは様々なブランドで展開するセガのプライズフィギュアのトップブランドである。

 フィギュア業界は進歩がすさまじい。成型技術の進歩により繊細な表現が可能になり、コミックやアニメの2Dで描かれたキャラクターの特徴を3Dで表現するノウハウも蓄積され、各社のフィギュア表現は向上している。その中でプライズフィギュアの場合は他のフィギュア商品以上に「コスト」が難しい。コストを抑えつつ、いかにユーザーがほしがるフィギュアを実現するか、非常に難しいバランスを見極めつつ、よい商品を作るために努力している。

 そういった中でいかに良いフィギュアを作っていくか? 「Luminasta」はフィギュアで注力する部分をはっきりさせることでクオリティをアピールしていくという。他のフィギュアに較べ、抜きん出たポイントを設定することで、ユーザーにその魅力をアピールする戦略だ。今回出展されていた新商品と、そのアピールポイントを紹介したい。

「呪術廻戦」では印象的な2人の共闘を表現

 「呪術廻戦」は、主人公「虎杖悠仁」と、「七海建人」をチョイス、"共闘"というタイトルがついており、原作から2人が共闘するシーンを再現している。アニメにおいて、今後話題を集めそうなシーンを、原作版でいち早く立体化したいという想いがこもっているという。

【Luminasta 呪術廻戦】
台座は連結できるようになっている。2人が並んで戦っているシーンがテーマだ

 フィギュアでは2キャラクターが別々の商品となっており、「虎杖悠仁」が6月3週、「七海建人」が6月4週に店頭販売予定。台座は連結機構があり、2人で並べてディスプレイすることが可能だ。フィギュアはどちらも表現が細かい。表情、ポーズとも原作のキャラクターの雰囲気をうまく現しており、服も塗装が非常に細かく見応えがある。

 その中で「Luminasta」としてのポイントはクリアパーツだという。2人の力をそれぞれ表現したクリアパーツは造型に非常に力が入っていて、原作の迫力をうまく表現している。台座だ。傷ついた床が造型されており、こちらも見応えがある。台座はフィギュアにおいてコストダウンの影響を受け、簡素になりがちだが、ここをあえて力を入れることで、フィギュアを引き立てる狙いがあるとのこと。

【虎杖悠仁】
表情やエフェクトパーツはもちろん、台座への注力も見逃せない
【虎杖悠仁】
こちらも服や靴まで塗装も造型も細かい。エフェクトパーツも力が入っている

もふもふ姿がかわいらしい、エミリアとベアトリス

 アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」からは、「"エミリア"-もふもふパック-」が6月3週に、「"ベアトリス"-もふもふパック-」が6月5週に登場予定だ。動物モチーフの衣装を着たキャラクターとしてレムとラムが好評だったのを受けての第2弾だという。

 この商品のピックアップポイントは衣装だ。耳、胸の毛皮、足にかかる縁部分、柔らかい素材感を造型で再現している。この服ならではのかわいらしいポーズも特徴。アイプリントや彩色も細かく、ベアトリスは肉球型の台座もチャームポイント。どちらのキャラクターも足裏の肉球までちゃんと彩色されており、この衣装ならではの質感を楽しんで欲しいとのことだ。

【Luminasta もふもふパック】
2人並んだかわいらしい衣装が見所
【エミリア】
ちょっと照れた感じがかわいらしい。尻尾の造型も楽しい
【ベアトリス】
こちらの注目ポイントは手のひらと表情だろう。身長差も並べて楽しいポイント

多彩なアレンジでの方向性が楽しい初音ミク

 今回の「Luminasta」では初音ミク関連の商品は3つ。「初音ミク-シュープリーム-」は参考出展。「初音ミク~ライブステージ~」は6月3週、「初音ミク~ライブ応援~」は6月5週に登場予定だ。初音ミクは様々なイラストや立体物によって解釈が異なり、今回の「Luminasta」はその面白さが前面に出た商品となっている。

 「初音ミク-シュープリーム-」はぱっちりした目に少し神秘的な雰囲気を感じさせる造型だが、目指したのは"ドール"の雰囲気だという。アイプリントではなく厚みのあるシールを使うことでドールのような光沢のある目を表現している。透明感のある成型色の顔や手、パール塗装の髪の毛、そして非常に凝った髪飾りなど、随所にドールアレンジが施されている。

【初音ミク-シュープリーム-】
ドールのようなアレンジの初音ミク。目の表情はもちろん、指先や衣装などの独特の透明感にもこだわりが感じられる

 「初音ミク~ライブステージ~」と「初音ミク~ライブ応援~」は、ステージで活躍するアイドルと、それを応援する観客が両方とも初音ミクというとてもユニークなコンセプト。デザインラインも全く違い、開発者の遊び心が見て取れる。「初音ミク~ライブステージ~」は思いっきりディフォルメ方向のデザイン。ピンクや緑にパール塗料が使われておりキラキラと輝く、ニーハイブーツや袖部分は片側だけ、ぬり分けられたブーツや猫耳など、衣装のデザインがとても面白いフィギュアだ。

 「初音ミク~ライブ応援~」は、服や体の表現がかなりリアルより。現実の元気な女の子をフィギュアアレンジしたような、全く異なるアレンジになっている。胸部分でTシャツを縛り、おへそが出た健康的なセクシーさが感じられる楽しいフィギュアだ。こだわりポイントはサイリウム。ここだけ光沢のある塗装になっていて、フィギュアの印象を強くしている。初音ミクの"幅"が楽しめるフィギュアである。

右が「初音ミク~ライブステージ~」で、左が「初音ミク~ライブ応援~」。アイドルと観客、どちらも初音ミクというユニークなコンセプト
【初音ミク~ライブステージ~】
こちらはデフォルメが効いたデザイン。衣装が非常に凝っている
【初音ミク~ライブ応援~】
こちらはリアル指向。ちょっぴりセクシーさがある健康的で元気のあるフィギュアだ