特別企画

バンプレスト、デフォルメフィギュア「Q posket」に「鬼滅」、「ヒロアカ」、「東リベ」などの新作を発表

【ジャパン アミューズメント エキスポ2023(JAEPO2023)】

会期:2023年2月11日10時 ~ 17時まで(一般入場日)

会場:幕張メッセ国際展示場 展示ホール9・10

入場料
時間指定入場券:1,500円
14時以降入場券:1,000円

 バンプレストはデフォルメフィギュアである「Q posket(キューポスケット)」において、様々な新作を発表した。プライズアイテムはフィギュアだけでなく、キャラクターグッズや大きなぬいぐるみなど様々なジャンルがあり、商品企画者はユニークな切り口を常に模索しているが、「Q posket」はそのデフォルメ手法でファンを獲得し、シリーズを拡充している。

 「Q posket」のposketはフィンランド語で"ほっぺた"を意味する。"クオリティ(quality)の高いほっぺた"というのがブランドの名前の由来で、その名の通り、目がぱっちりして、頬が丸い、かわいらしい顔と、デフォルメされた胴体を持つフィギュアシリーズとなっている。

 圧倒されるのはその充実したラインナップだ。今回出展されていたのは「鬼滅の刃」、「僕のヒーローアカデミア」、「NARUTO-ナルト- 疾風伝」、「東京リベンジャーズ」などに加え、「ハリー・ポッター」、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」など様々なキャラクターが「Q posket」独特のアレンジでフィギュア化されている。

【シン・エヴァンゲリオン劇場版】
「シン・エヴァンゲリオン劇場版 Q posket-式波・アスカ・ラングレー Plugsuit Style-」、9月登場予定

 このアレンジが原作をしっかりとリスペクトしながらも、「Q posket」ならではのかわいらしさを持たせているという独特のさじ加減なのだ。本来、キャラクターにとって"目"はとても重要なパーツである。この目のタッチが変わってしまうだけで印象が変わってしまうキャラクターデザインも少なくない。

 しかし、「Q posket」においてはアリなのだ。「僕のヒーローアカデミア」のホークスなどは少し皮肉っぽい表情が視線に混じるキャラクターだが、「Q posket」ではぱっちりした目とふっくらしたほっぺになっていて、それでいてちゃんとホークスとしての雰囲気を持っている。「NARUTO -ナルト」の我愛羅のきつい眼光も、このフィギュアだと丸くなる。目に力のある「東京リベンジャーズ」のキャラクターも、丸いほっぺと大きな目のアレンジによって独特の雰囲気が出ている。

【鬼滅の刃】
「鬼滅の刃」の"柱"達もデフォルメスタイルに
もちろん炭治郎達も立体化されている。どちらも発売済み
【僕のヒーローアカデミア】
ニヒルなホークスがかわいらしく
「僕のヒーローアカデミア Q posket-トガヒミコ-II」は7月登場予定

 それでいながら、しっかりと原作らしさを感じさせる。髪型、目の周辺、そして非常に細かい衣装の再現が「デフォルメされているけど、確かにこのキャラクターだ」と強く感じさせる。この独特のさじ加減がシリーズの人気の秘密なのだろう。フィギュアを見ることで開発者の原作キャラクターへの強いリスペクトが伝わってくる。「Q posket」のは約14cmのサイズ感で表現された、デフォルメデザインとなる。その中で原作キャラクターの衣装の要素を抽出し、細かい塗り分けで再現することで、かわいらしい顔を持ちながら、原作キャラクターとピタリと重なるのである。ある意味、現在のフィギュア技術だからこそできるキャラクター表現だろう。

【NARUTO-ナルト- 疾風伝】
「NARUTO-ナルト- 疾風伝 Q posket-奈良シカマル-」ネームカードの登場月が間違っており、正しくは2023年4月になる
「NARUTO -ナルト-疾風伝 Q posket-ロック・リー-」は7月登場予定
「NARUTO-ナルト- 疾風伝 Q posket-我愛羅-」は6月2週登場予定

 「Q posket」は、今回紹介したキャラクターだけでなく他にも続々とフィギュア化が計画されている。原作のファンはもちろん、「Q posket」というブランドのでもデフォルメ手法そのものにファンになって、このフィギュアから原作に興味を持つという人もいるだろう。今後の展開に期待して欲しい。

【東京リベンジャーズ】
佐野万次郎が6月2週、三ツ谷隆が7月登場予定
【ハリー・ポッター】
ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーが6月5週、ハリー・ポッターとハーマイオニー・グレンジャーが7月登場予定