特別企画
3機編隊の敵、爆炎を進むロボ……。「S.J.H.U.PROJECT シン・ユニバースロボ」PVはなぜ見る者の魂を揺さぶるのか?
2023年5月19日 12:43
- 【S.J.H.U.PROJECT シン・ユニバースロボ】
- 予約期間:5月19日16時~7月9日23時予定
- 価格:23,100円(送料・手数料別途)
- 商品発送:2024年1月予定
バンダイは、フィギュア「S.J.H.U.PROJECT シン・ユニバースロボ」を2024年1月に発売する。価格は23,100円。5月19日16時より通販サイト「プレミアムバンダイ」、「EVANGELION STORE」、「東映 ONLINE STORE」、「ゴジラ・ストア」にて予約を受け付ける。
電撃的に発表されたこの商品の素晴らしさはPVに集約されている。監督を務めるのは佛田洋氏、スーパー戦隊や、仮面ライダーなどの特撮監督も手がける。佛田監督の手による映像が、高橋洋子さんの歌共に流れれば、その“本気度”は見る者に強く伝わってくるだろう。PVの見所をピックアップしたい。
ヒーロー達がスーパー戦隊風に共演! さらに豪華になるシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース
PVでまずこちらの心を掴むのは高橋洋子さんの新曲「罪と罰 祈らざる者よ」である。高橋さんと言えば「残酷な天使のテーゼ」や、「魂のルフラン」で「エヴァンゲリオン」ファンにはおなじみだ。
その歌声とともに現れるのは、「シン・ゴジラ」、「シン・ウルトラマン」、「シン・エヴァンゲリオン」、「シン・仮面ライダー」の主人公達だ。サイズもデザインラインも大きく異なるヒーロー達が一画面に集約する構図は楽しい。彼等は“謎の敵”を前に力を合わせて立ち向かう。
この時、ゴジラの咆吼に3人のヒーローが拳を握ってしまう映像がもう面白い。本編で出てきたキャラクター造型とは異なる、パラレルワールドであることがこの絵だけでわかってしまう。そして続く衝撃の“合体シーン”が見ている人達の度肝を抜くのだ。
ゴジラが頭や尻尾が外れ“変形”すると、ウルトラマンとエヴァンゲリオン初号機も大胆にも上半身と下半身を分離。ゴジラと合体、しかもウルトラマンは合体と同時にスペシウム光線を放ち、エヴァンゲリオンはATフィールドを張り巡らせる。しかもそのATフィールドが獅子のたてがみよろしく、胸にくっつくゴジラの頭部を囲むように配置されるのである!
これだけ大胆な変形を見せておきながら、仮面ライダーだけはサイクロン号がロボの頭部となり、バイクにまたがったままライダーがロボを“操縦”しているような絵になる。ところも面白い。ライダーは必殺技で、その真価を発揮することとなる。こうして「シン・ユニバースロボ」は完成する。
次の映像は東映特撮ファンならばおなじみだろう。各モチーフの頭部アップ、見得を切るロボ、敵からの攻撃をものともせず爆炎の中を進むロボ。敵の戦闘機が3機編隊なのは「宇宙刑事ギャバン」の頃からの敵の攻撃のバンクシーンのお約束であり、伝統であり、様式美なのだ。
そして“必殺技”である。ライダーがロボの頭の上でポーズを取ると、ロボがその剣を振り回す。この構図もまた戦隊ロボのバンクシーンそのままである。しかもダメ押しとばかりにATフィールドの盾で切り裂き、ゴジラの放射熱線、そしてライダーキックである。しかもライダーキックの祭、エヴァがしれっとパレットライフルを連射しているところは、映像を止めないと確認できないだろう。
この面白すぎるPVを作成した佛田監督のコメントが商品ページには寄せられている。佛田監督の起用は間違いなく彼がOVA「ウルトラマンVS仮面ライダー」を撮った監督だからだろう。庵野氏に確認を取った佛田監督はあえて昔の特撮風の、いわばコテコテのコンテを描き上げる。
このPVのためにスーツが作られた。撮影では戦隊ロボのスーツアクターも務める藤田洋平さんが演じていることがスタッフロールからも確認できる。佛田監督だからできる、“スーパー戦隊風”のPVになっていることで、さらにカオス感が高まっているのだ。このPV、なによりも「S.J.H.U.PROJECT シン・ユニバースロボ」という商品自体が、ヒーロー達の共演である「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」の目玉になることは間違いない。
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