ニュース

【静岡ホビーショー】「私の顔は青白いか?」、アオシマ「鬼舞辻無惨」のフィギュアを発売決定!

こだわりの頭身、今後の"無惨ならではの彩色”に注目

今冬発売

価格:未定

 アオシマはフィギュア「鬼滅の刃 1/8 鬼舞辻無惨」を今冬発売する。価格は未定。

 鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)はコミック・アニメ「鬼滅の刃」における"倒すべく諸悪の根源"である。不老不死を獲得した代わりに太陽の光を浴びると死滅してしまう"最初の鬼"であり、彼が自身の血をを分け与えた人間は鬼となる。鬼を滅しようとする集団「鬼殺隊」の目を逃れながら、ある目的のために新たな鬼を産みだし続けている。彼の酷薄さ、恐るべき身勝手さ、ゆがんだ価値観は物語が進むほどに明らかになり、"悪"というものがどういうものかを視聴者に強く印象づける。

実在感のある頭身バランスは強くこだわった部分だという

 「鬼滅の刃」は大ヒットとなり、各社から様々なフィギュアが発売しているが、アオシマは「胡蝶しのぶ」に続く第2弾として「鬼舞辻無惨」を選んだ。無惨はあまりフィギュア化されていないモチーフである。今回は主人公・竈門炭治郎と最初に出会ったスーツ姿での立体化となった。

 今回担当者に話を聞くことができたが、本フィギュアのこだわりポイントは"頭身"であるという。アニメキャラクターのフィギュアは頭を大きくしたバランスになりがちだが、フィギュアはすらりと足が長く、実在感のあるバランスとなっている。版権元との打ち合わせでもこの頭身バランスは大きなポイントとなったとのことだ。

 またこのフィギュアで面白いところが誰でも下からのぞき込み、帽子の下に隠された無惨の顔をのぞき込んでしまいたくなるところ。謎めいた無惨の雰囲気、鬼であることを隠し、その恐ろしい本性を完璧に隠蔽させて人間社会に潜む無惨の"本当の顔"を垣間見るような楽しさがある。帽子の下でどんな表情を浮かべているか、知りたくなるのだ。

誰もがのぞき込みたくなる帽子で隠された表情

 ズボンのしわなど造形は細部まで細かいが、これらは版権元からの詳細な資料があったため。例えば実際の服を参考に、といった要素よりも、まずこの細かい設定を立体化に落とし込むことに注力したとのことだ。

 今回の試作品はまだ彩色されていない。本フィギュアの大きな課題が"色"であると担当者は語った。無惨は一見すると「今にも死にそうな青白い顔」をしている。病弱そうな、長く生きられないような顔色だ。しかし実際の無惨は"限りなく完璧に近い生物"であり、強大な力を持っている。にもかかわらずこの自身の顔色を気にしているのだ。フィギュアにおいてはこの無惨の顔色や、漆黒の服、白い帽子など、これらをどう彩色で表現するかは大きな課題となる。今後の発表に期待したい。

服のしわなど造形は細かいが、詳細な資料を参考にしたものだという