特別企画
【静岡商談会】羽根を広げた蝶そのままのシルエット! アオシマ「鬼滅の刃 1/7 胡蝶しのぶ」
背中の服の模様、髪飾り、刀、そして材質……こだわりの数々が明らかに
2020年7月1日 17:40
静岡模型教材協同組合は7月1日と2日、静岡ホビースクエア及び、タミヤ本社にて流通業者、メディア関係者を招待する「商談会」を開催した。この商談会は5月に予定されていた静岡ホビーショーが、新型コロナウィルス感染防止のために中止になったことを受けて開催された。
会場ではタミヤ、アオシマ、ハセガワを初めとした様々なホビーメーカーの新商品を見ることができた。本誌では出展されていた商品から、様々な新製品をピックアップして紹介していく。本稿ではアオシマの新フィギュア「鬼滅の刃 1/7 胡蝶しのぶ」を取り上げたい。
アオシマの「鬼滅の刃 1/7 胡蝶しのぶ」は、TVアニメ「鬼滅の刃」の登場人物・胡蝶しのぶをモチーフとしたフィギュアである。しのぶは鬼を殺す「鬼殺隊」の最高位である"柱"まで上りつめた女性で、鬼を殺す毒を扱う。剣術だけでなく医学にも精通しており、隊を支える存在だ。
会場ではフィギュア担当者のこだわりを聞くことができた。このフィギュアの企画は1年ほど前から始まり、アオシマのフィギュア担当者はその時点で主人公は商品化されていたので"柱"からモチーフを選びたいと考えており、第1弾ならば人気の高い「胡蝶しのぶ」にしたかったという。イラストが元になっているフィギュアだが、フィギュア化に当たり造形、塗装、様々なポイントに力を込めたという。
担当者が特に見て欲しいというのは背中の"しわ"の表現だ。蝶の羽根そのままに羽織を広げたそのシルエットは、背中部分で布があまりしわになっている。驚かされるのは羽織の模様。しのぶの羽織の表面には蝶の羽根に走る翅脈(しみゃく)を思わせる模様が描かれているのだが、本来まっすぐ描かれている柄がちゃんと羽織のしわでゆがんでいるところを再現している。また、袖の蝶の羽根を思わせるパール塗装の輝き、髪飾りや手に留まっている蝶のクリアパーツなど、様々な場所で蝶へのこだわりを込めているとのこと。
このほか刀の造形もこだわりポイントとのこと。羽根を広げる姿のこのフィギュアは台座とは片足で接続されているが、このためこの部分に負荷がかかる。フィギュアではこの負荷を考え接続箇所には荷重に強い、他の部分とは異なる材質を使うことで、長時間のディスプレイでも耐えうる構造になっているとのことだ。開発者のこだわりを聞くとフィギュアの魅力が一層強まると感じた。
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable