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9月2日は「グフの日」!ファーストや第08MS小隊で活躍した「ガンダム」シリーズ屈指の散り様が美しいエース機を振り返る

【グフの日】

9月2日

HGUC 1/144 グフ

 9月2日は語呂合わせで「グフの日」とされる。「グフ」は、TVアニメ「機動戦士ガンダム」をはじめ、「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」や「機動戦士ガンダム SEED DESTINY」、「機動戦士ガンダムUC」など「ガンダム」シリーズの映像作品にそのさまざまな派生機が顔を出すモビルスーツだ。ランバ・ラルやノリス・パッカードといった、濃すぎる男たちが乗り込み華々しく散っていった印象的な機体である。この記念日にそんな「グフ」の活躍を振り返ってみよう。

TVアニメ「機動戦士ガンダム」に登場したグフ

HGUC 1/144 グフ

 グフの原点はTVアニメ「機動戦士ガンダム」だ。「MS-07B グフ」としてジオン公国軍のランバ・ラル大尉が搭乗し、第16話「セイラ出撃」以降に登場する。ジオンの新型地上用モビルスーツであり、大型のヒート・サーベルを装備し、右腕にはヒート・ロッド、左手には機関砲を内蔵するなど文字通り「ザクとは違う」機体である。

 ランバ・ラルは隊を率い、地上に降下したアムロ・レイたちホワイトベース隊を追撃し苦しめるが、第19話「ランバ・ラル特攻!」にてアムロの駆るガンダムと直接対峙し、激闘の末撃墜される。からくも脱出したランバ・ラルだったが、その後の戦いでホワイトベースに白兵戦をしかけ戦死している。この戦いを通じてホワイトベース側の犠牲も大きく、主人公であるアムロ・レイの成長にも大きく寄与したストーリーとなる。

 ランバ・ラルは歴戦の軍人としての厳格さと狡猾さを持ちつつも、妻のクラウレ・ハモンへの愛や戦死の直接的な要因ともなった甘さを捨てきれない、人間らしさを持ち合わせた魅力あるキャラクターとして描かれた。後年に映像化された「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」では彼の若かりし頃も描かれ、その厚みとキャラの濃さは近年ますます増している。その活躍とヒゲのダンディな外見も相まって「グフ」という機体は彼のような濃いミドルが乗るものだと印象づけた。

 プラモデルとしてはBANDAI SPIRITSから1/144スケールの「HGUC」シリーズや1/100スケールの「MG」シリーズで発売中。MGではバージョンアップ版として「MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0」が2009年5月に発売している。

【HGUC 1/144 グフ】
【MG 1/100 MS-07B グフ Ver.2.0】

OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場したグフカスタム

HGUC 1/144 グフカスタム

 「機動戦士ガンダム」の一年戦争を異なる視点で描いたOVA作品「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」では、グフ系最高傑作と評される名機「MS-07B3 グフカスタム」が登場する。パイロットはジオン公国軍のノリス・パッカード大佐。ギニアス・サハリン少将麾下の副官であり、同機を駆るエースパイロットだ。本作のヒロインでギニアスの妹であるアイナ・サハリンとは親子のように関係性も深い。

 作中での活躍は、第10話「震える山(前編)」に集約される。ノリスは地上戦用モビルスーツの「グフカスタム」を駆り、あろうことかヒート・ロッドを活用した空中戦を披露する。さらには第08MS小隊と対峙し、ヒート・ロッドを活用したワイヤーアクションで同隊の護衛目標である量産型ガンタンクを次々と撃破。最期は目標達成と差し違える形で、主人公シロー・アマダが駆るガンダムEz8のビーム・サーベルを受け大破した。

 ノリスの最後の出撃は、娘のように愛するアイナの願いを受けてのもの。文字通り命を賭すこととなり、その騎士道精神を体現した圧巻の活躍はまさしくランバ・ラルの系譜「グフ乗り」である。

 「グフカスタム」は「08MS小隊」作中でのエース機としての強烈な活躍、巨大なガトリングガンによる威圧的な外観により非常に人気が高い。プラモデルとしては「グフ」と同じくBANDAI SPIRITSから1/144スケールの「HGUC」シリーズや1/100スケールの「MG」シリーズで発売している。

【HGUC 1/144 グフカスタム】
【MG 1/100 MS-07B3 グフカスタム】