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「エスケープルーム ザ・ゲーム」や「デックスケープ」など、ステイホーム時でも楽しめる謎解き脱出ゲームが展開中。ジャンル定着に向けた課題も!?

【エスケープルーム ザ・ゲーム】

発売中

価格:5,280円、拡張シナリオ各1,650円、2人用セット2,035円

【デックスケープ】

発売中、シリーズ順次発売予定

価格:各1,518円

 誰かと対面で会話をしながら楽しむボードゲームは、現在の情勢では遊ぶことが難しくなったように思えたが、ステイホーム時に家族などで遊ぶことが増えたことにより、需要は決して減っているわけではなく、逆に増えている傾向にあるようだ。そんなボードゲームを多数販売しているジーピーゲームズは、なんとボードゲームやカードゲームのように、自宅で楽しめる海外製の協力型謎解き脱出ゲームを日本語ローカライズして発売している。

 謎解き脱出ゲームといえば、テーマパークのアトラクションやイベントなど、専用の施設などで遊ぶものという印象を受けるが、これらのゲームは、セットを一式購入することで、家庭などで同様の体験ができるのである。

 「エスケープルーム ザ・ゲーム」は、4つの謎解きシナリオとそれに関連するアイテム、そして謎解きに使用するガジェット「クロノデコーダー」がセットとなった謎解き脱出ゲームのセットだ。これを1セット購入することで、1人~5人向け、プレイ時間60分の協力型謎解き脱出ゲームをプレイすることができるというもの。

「エスケープルーム ザ・ゲーム」。4つのシナリオと各種アイテムがセットになったもので、価格は4,800円(税別)
【エスケープルーム ザ・ゲーム 紹介動画】

 ゲームを始めると、クロノデコーダーのタイマーが60分のカウントダウンを始め、謎解きが始まる。規定のルールに則って謎解きを行い、付属の鍵を正しくクロノデコーダーに差し込み、カウントダウンが止まればゲームクリア、カウントダウンが終わってしまうと時限爆弾が爆発し、ゲームオーバーになってしまうという具合だ。

 謎解きは各シナリオの背景となるシートや、付属のカードなどを使って行うもので、シナリオごとに違ったシチュエーションが用意されている。クロノデコーダーからは、カウントダウンの定刻アラームとシチュエーションをイメージさせる効果音が鳴り、さらに本体には謎解きのヒントが隠されているという。

セットの中でも存在感のあるクロノデコーダー。タイマーとスピーカー、謎解き用の鍵穴などが備えられている
背景のシートの特定の部分に鏡のようなカードを使うと、数字が浮かび上がった
謎解き用のカード。スリーブにカードを入れると文字が見える。謎解きに関する内容なので、画像は加工している
クロノデコーダーの本体にも、ヒントとなる何かが隠されている
カギは複数あって、正確に差し込むと謎解きクリアとなる

 このセットでプレイできるシナリオは4つだが、拡張シナリオも発売中。また最新のシナリオとなる「2人用セット」は、「エスケープルーム ザ・ゲーム」本体を持っていなくても、クロノデコーダーの役割を専用スマホアプリで代用できるという手軽さも備えた内容となっている。

拡張シナリオは2タイトルが発売中。「エスケープルーム ザ・ゲーム」本体が必要となる
「エスケープルーム ザ・ゲーム 2人用セット」。こちらは本体がなくても、専用のスマホアプリでプレイできる

 そしてもうひとつ「デックスケープ」は、カード式の脱出ゲーム。こちらは特別な準備をしなくても、蓋を開けたときからその場で協力型の謎解き脱出ゲームが始められるというもの。説明書もなくカードに書かれた手順で勧めていくことで、1人~6人が参加できる脱出ゲームを楽しめるのだ。現在は「実験の時」と「ベニスの怪盗」の2種類のシナリオが発売されている。

「デックスケープ」は、現在は2種類が発売中。プレイヤーが選ぶ行動で結末が変わるマルチエンディングを採用している
カードの実物と内容のサンプル。説明書は付属せず、箱を開けて1枚目のカードの内容からゲームが始まる

 それぞれボードゲーム&カードゲーム型で、手軽に遊べるルールが設定されたこれらの脱出ゲームだが、その性質上、1回でもプレイをしてしまうと、そこで終了になってしまうという、リピート性がないという弱点を持っている。それぞれのシリーズは新しいシナリオも発売されているが限りがあり、そうした課題はメーカーも理解していて、定期的にシナリオを発売できるよう努力を続けているそうだ。

 イベントなどに出かけなくてもプレイできるようになった脱出ゲーム。お手軽な商品もあるので、見かけたら試しに手に取ってみてはいかがだろうか。またボードゲームを遊べる店舗などにも向いているので、導入のリクエストをしてみるのもいいかもしれない。