ニュース
高い運動性能のオールニューモデル! RCバギーの新基軸TD-4シャーシ「RC スーパー アバンテ」見参!!
2021年10月15日 20:32
- 【電動RCカーシリーズ No.696 1/10RC スーパー アバンテ (TD4シャーシ)】
- 11月20日発売予定
- 価格:34,980円(税込)
タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店にて、10月15日から27日まで開催中の「TAMIYA SHOWCASE」に展示されているRCカーの新製品から、本稿では電動RCバギー「1/10RC スーパー アバンテ (TD4シャーシ)」を紹介する。
「アバンテ」を冠するオフロードRCバギーは1988年に初代モデルが登場し、ミニ四駆でも「アバンテ」の名前を冠する商品が発売されるなどRCバギーの金字塔だといえる存在だ現在も「電動RCカーシリーズ No.489 1/10RC 4WDレーシングバギー アバンテ (2011)」として復刻発売されている人気モデルである。今回、「これまでに培われてきたデータや技術を投入し、新しい時代に提案する新しいスタイルの4WDバギー」に、タミヤRCのアイコンとも言える"アバンテ"の名を冠され、「RC スーパー アバンテ」として登場するのが、「1/10RC スーパー アバンテ (TD4シャーシ)」というわけである。
今回登場する「RC スーパー アバンテ」はなんと言っても「新しいスタイルの4WDバギー」に相応しい、オール新規の新型「TD4シャーシ」を採用しているのが最大の注目点だ。
シャーシでまず目を引くのが、「TC-01シャーシ」でも採用されていた、ダンパーを並列縦置きにした「インボードサスペンション」だ。
CVAダンパーをプッシュロッドとロッカーアームで作動させる事でフロントのサスペンションを低くし、低重心化させる「インボードサスペンション」をオフロードバギーに初めて採用することで、これまでのバギーとは一線を画したフォルムを実現。
さらにメインフレームを一体成型のモノコック構造とすることで車体硬性を確保するとともにフラットなシャーシ底面も実現させた。さらにオフロードバギーカーでは珍しい、いわゆるバスタブ構造となった事で、未舗装路を走行後に泥や汚れをつきにくく、清掃しやすくなっている。この工夫は最近飛躍的に増えたファミリー層の新規ユーザーに向けての要素とのこと。洗いやすく、部屋に泥だらけのマシンを持ち込まないようになっている。
同時に走行用バッテリーを車体中央に縦置き、モーターをミッドシップに横置きマウントすることで重量物を車体中央に集め、運動性も向上させたシャフトドライブ4WDとなっている。初心者や幅広いユーザーへの配慮をしながら、同時に走行性能を向上させる発想は、タミヤならではの設計思想だと感じた。
また、このTD4シャーシは、これまでのRCバギーと互換性があるのはタイヤだけ、というぐらいの新設計になっているとのことで、カスタムパーツ類は今後発売される。一方でフルベアリング化、新設計の前後共通ボールデフユニット、シャフトドライブなど、標準のセットで走行性能を向上させる部分には金属パーツも多用されルというリッチな仕様になっており、ノーマルのままでもタミヤグランプリなど本格的なレースに参加できるポテンシャルを備えているのではないか、ということだ。
そしてボディデザインだ。ユニークな「スーパーアバンテ」のデザインはトヨタで各種モビリティデザイン、タミヤでもミニ四駆「アストラルスター」、RC「ライキリGT」を手がけた、「znug design」の根津孝太氏が担当している。自由な発想の根津孝太氏らしく、「アバンテ」の意匠を残しつつも、これまでのRCバギーやオフロードマシンの概念を覆す、ポップで斬新なデザインだ。
低重心のTD4シャーシを包み込むそのボディは、人目を惹くデザインに加え、後部に実車のスーパースポーツカーで見られる空力アイテム「バットレス」をポリカーボネートの別パーツで用意するなど、走行性の向上にも配慮がされている。
画像でその斬新なボディに驚かされた「RC スーパー アバンテ」。その車体を実際に見て、デザインのみならず、走行性能、細部のこだわりにいたるまで、これまでに無かった新しい電動4WDバギーとなっている事が解った。
RCバギーの初心者や、かつて「アバンテ」に憧れたリターンユーザーも含めた幅広いユーザー注目の新製品と言えそうだ。