ニュース
「鬼滅の刃 竈門禰豆子 無限列車Ver.」グチャグチャの車内で凜々しく戦う禰豆子の姿を細部まで細かくチェック!【#ワンホビG】
2023年5月27日 10:03
- 【ワンホビギャラリー 2023 SPRING】
- 開催期間:
- 5月27日10時~20時 最終入場19時30分
- 5月28日10時~19時 最終入場18時30分
- 会場:アキバCOギャラリー
- 東京都千代田区外神田3-16-12 アキバCOビル1F
- 入場料:無料
「ワンホビギャラリー 2023 SPRING」で強く目を惹く展示の1つがグッドスマイルカンパニーのフィギュア「鬼滅の刃 竈門禰豆子 無限列車Ver.」だ。発売日、価格は未定。
本フィギュアの注目点はやはり"立体感"にある。あえてフィギュアの周りに枠を作り、その中に奥行きを持たせた背景ジオラマを配置することで、フィギュア単体では出し得ない、立体感、迫力を生み出している。
この手法は同じくグッドスマイルカンパニーから2023年10月に発売される予定の「竈門炭治郎 ヒノカミ神楽 円舞」でも使われている。林のジオラマと迫力ある炎の刃のエフェクト、そしてその炎に照らされる炭治郎の表情……。これまでのフィギュアとはひと味違う強い印象を残すジオラマとなっていた。
今回の「鬼滅の刃 竈門禰豆子 無限列車Ver.」はその名の通り、無限列車で戦う禰豆子の姿がモチーフとなっている。「鬼滅の刃 無限列車編」では強力な鬼である下弦の壱・魘夢が罠を張っており、列車と自分を同化させる。列車内は魘夢の体の中。椅子や通路はまるで魘夢の内蔵のようにグロテスクに変化し、乗客達を襲いはじめる。
列車の屋根では竈門炭治郎と嘴平伊之助が、鬼の弱点である"首"を捜索。柱の1人である煉獄杏寿郎は、我妻善逸と禰豆子に指示を出し列車内で乗客を守る。フィギュアは魘夢の体と化した列車の中で戦う禰豆子を表現している。
やはり目を惹くのはその表情だろう。白く美しい肌に、血管が浮きでている。目は大きく見開かれ、赤い瞳に縦に長い瞳孔は禰豆子が人ならざる鬼であることを物語っている。元は美しい少女だが、注ぎ込まれた鬼の血が彼女を別の存在に変えている。折り曲げられた指ととがった爪もしっかり確認できる。袖から伸びる華奢な腕とのギャップが感じられる。
そして足だ。空気を切り裂くような凄まじいエフェクトをまとい、回し蹴りを繰り出しているポーズは迫力満点だ。ジオラマの効果で正面からは禰豆子を支えている仕掛けが見えず、空中で回し蹴りを放ったポーズで固定されているところもこのフィギュアの注目ポイントだろう。禰豆子の衣装の作りも細かく、細部をチェックしたくなってしまう。禰豆子の服は裏に布が当てられた防寒効果も高い、どちらかというと地味な服だが、そこから白い足がのぞいているところもアンバランスなセクシーさがある。
足先、禰豆子が蹴ったところは、弾丸がえぐったかのように魘夢の体が削り取られている。内側の赤黒い色彩と、表面のヌメヌメした描写が生理的嫌悪感をもたらす。周囲を鬼の体に変化させ、じわじわとこちらを包囲しようという気持ちの悪い雰囲気は、このフィギュアの注目ポイントの1つだろう。恐ろしい鬼の体の中で、戦う禰豆子のカッコ良さが引き立つ構図だ。この気持ちが悪い鬼の体の描写は、フィギュアを前にしているだけで禰豆子を応援したくなってしまう。
禰豆子やグロテスクな魘夢のみならず、"車内"の描写にも強いこだわりを感じる。天井のランプは丸い台座と膨らんだガラスでレトロな雰囲気がある。この天井を覆いつくさんとせまる魘夢の肉体の描写が非常に力が入っている。モンスターパニック映画の1シーンのような怖さだ。
また魘夢の浸食を受けて歪むつり棚や、まだ覆われてない座席には窓枠があり、ちゃんと外の風景まで描写されているところにも注目して欲しい。全体の構図や迫力ある戦いの描写にとどまらず、細かいところまでしっかり作り込まれたジオラマである。ぜひ会場でこのフィギュアとジオラマをチェックして欲しい。
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable