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ゴッドハンドがUSB給電の熱加工ツール「ホットシュライバー」「ヒートアイゼン」を発売【#全日本模型ホビーショー】

箔押しやダメージ表現をプラ素材に適切な温度で

【第61回 全日本模型ホビーショー】

開催期間:9月30日~10月1日(業者招待日:9月29日)

会場:東京ビックサイト(南1,2ホール)

入場料:1,200円(中学生以下:無料)

 ゴッドハンドは、9月29日より開催中の「第61回 全日本模型ホビーショー」にブースを出展し、同社がリリースする模型用ツールを多数展示していた。

模型ホビーショーのゴッドハンドのブース。展示だけでなく、実演コーナーも設置

 プラモデル用のニッパーで知られる同社だが、今回紹介するのはUSB電源で動作する便利な電動ツール2種だ。過去のイベントレポートなどでも紹介しているが、それぞれ6月末に発売されたばかりなので、正式な仕様とともに紹介していきたい。

 その一つめは「ホットシュライバー」。過去に「ホットペン(仮)」という名前で出展されていたツールで、付属のテープ状のホイルをプラモデルのパーツに当てて、その上から熱を持ったツール先端を押し当てることでホイル素材を転写し、箔押しのパーツが作れるというもの。先端温度は約100度で、長時間当て続けない限りプラを溶かさない設計となっている。

 文字や絵を描くだけでなく広い面への転写も可能で、0.5mm~2.0mmまでの4種類の先端チップが付属している。セットには6種類のカラーのホイルが付属し、こちらは消耗品として別売りもされている。

「ホットシュライバー」。6月30日発売。価格は7,260円。別売りのホイルは2,640円で公式通販限定商品となる
パーツにホイルを当てて上からゆっくりなぞっていく。ホイルはマスキングシートなどで固定するのが確実だ
なぞったところにホイルが転写される
このように広い面にも対応し、メッキパーツのような輝きを表現できる

 もう1つの「ヒートアイゼン」は、先端温度を高温に設定したプラパーツ加工用のツール。こちらの設定温度は約300度程度で、プラを熱で溶かして加工するのに使用する。メカのビーム剣やバーナーなどで焼き切られた部分をリアルに表現できる他、溶かしたパーツを溶着させるといった工作にも使用できる。また低温対応の半田付けも可能としている。こちらは加工部分の形状やサイズを考慮した7種類の先端チップが付属する。

「ヒートアイゼン」。6月30日発売。価格は5,500円
ホットナイフやホットカッターと呼ばれるもので、プラに適した温度で加工ができる。ホットシュライバーとともに、通電時はLEDが点灯する
交換用の先端チップ。切断跡だけでなく、弾痕なども表現できる
チップごとに異なった表現を作れるのも利点。一般的な半田ごてでは、ここまで細かな作業をするのは難しい

 一般的な半田ごてよりも高価だが、それぞれ本体サイズが約135mmと小さく、他のツールも多数使用する模型製作に適した取り回しの良さがある。さらにUSB電源により、ACアダプターだけでなくモバイルバッテリーでも動作させられるのもポイントだ。何より、模型ツール専門のメーカーが開発しているので、プラの性質に特化した性能を持っていることが重要なのだ。加工の用途に応じて入手して、模型作りをさらに楽しんでいただきたい。