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災害時、子供の心を癒やす玩具を! バンダイ、災害備蓄品として台東区に3,000個の玩具の寄付を実施

12月12日発表

 バンダイは12月12日台東区に被災地における子どもたちの心のケアを目的として企画・製造したオリジナルのおもちゃを災害備蓄品として寄付したことを発表した。

 地震や火災など災害時に何も持たずに逃げる状況は多い。また家が被害に遭い避難所で暮らさなくてはいけない場合も多い。東関東大災害のような大規模な場合だけでなく、台風接近に伴って不安から指定避難所に集まる場合もある。そんなとき何を持って行くべきか? 食料や最低限の下着、毛布など生活に必要なものは上がるが、子供にとって「お気に入りの玩具」は大事な存在だ。友達であり、遊びの道具であり、心のよりどころとなってくれる。

12月11日に台東区役所にて開催された贈呈式。左がバンダイ取締役 サステナビリティ担当役員 藤田訓子氏と、右が台東区 服部征夫区長

 しかし、緊急時の避難の時、子供自身はもちろん、大人もそこまで気が回らないだろう。非常時には行動すら制限されるし、被害に遭った周りの人達の心はたやすく子供に伝播する。そんなとき、子供を救うものは何か?

 今回寄付されたのは、バンダイの「防災ナビゲートキャラクター」として子どもたちを応援するために生まれたオリジナルキャラクター「おとどけ!コロコロパワーズ!」をモチーフに、空気を入れることで直径27cmになる「空気ビニール人形」600個と、ぎゅっと握りしめることで心のストレスを緩和することもできる「スクイーズ人形」2,400個。被災地における子どもたちへの心のケアを願ったバンダイ社員のアイデアをきっかけに、子ども支援専門の国際団体である公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパの知見などをもとに製作した玩具とのこと。

 バンダイは、長年おもちゃの企画・製造を行ってきたノウハウなどを生かし、予期せぬ災害により不安や困難にさらされる子どもたちが少しでも早く笑顔を取り戻すために、今後も自治体や災害避難所等に向け、オリジナルおもちゃの提供を積極的に行っていくとのことだ。

【空気ビニール人形】
普段は小さく折畳み、空気を入れると直径27cmの大きさになる
【スクイーズ人形】
かわいらしいデザインに加え、ぎゅっと握りしめることで心理的ストレスを低減できる