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GTMの最新商品続々! 「ボークス F.S.S.シリーズ展 2024夏」レポート

特異な関節と不思議なシルエットが生む永野護氏の世界観を満喫

【ボークス F.S.S.シリーズ展 in 秋葉原ホビー天国2 2024夏】

開催期間:8月10日~ 8月25日

開催時間:平日 11時~19時、土日祝 10時~19時

会場:ボークス 秋葉原ホビー天国2 6F

(東京都千代田区外神田4丁目2-10)

 ボークスは、秋葉原の店舗秋葉原ホビー天国2にて、8月10日より「ボークス F.S.S.シリーズ展 in 秋葉原ホビー天国2 2024夏」を開催する。開催期間は8月25日まで。今回、開催に先駆けて内覧会を取材することができた。

 ボークスは永野護氏のコミック「ファイブスター物語(F.S.S.)」に登場するロボットやキャラクターを積極的に立体化している。イベントでは最新商品にとどまらず、過去の商品、そして開発中の商品も展示され、会場が「F.S.S.」の世界観で染め上げられる非常に魅力的なイベントだ。

 本イベントを見るには550円の1日入場券が必要となるが、1,650円のチケットフォルダ付き入場証を購入することで期間中何度でも会場に入ることができる。展示物をじっくりたっぷり見たい、という人は入場証を購入するのもありだろう。本稿では会場の写真に加え、注目展示をピックアップしたい。

ダッカスやダス・ゴースト、GTM最新商品をしっかりチェック

 今回のイベントの最大の注目ポイントは「VSMS 1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイト」の展示だ。2024年秋発売、8月10日から予約が開始する「インジェクションキット(プラモデル)」である。本商品を発売に先駆けて見ることができるのだ。

今回の最大の注目ポイント「VSMS 1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイト」。2024年秋発売、価格は7,700円
会場では3体展示。会場では3体展示。下が成型色のみの未塗装、中央と上が塗装済み完成品

 「F.S.S.」は登場ロボットに大きな変化があった。フレームに装甲をかぶせた「MH(モーターヘッド)」から、特異な関節構造を持つフレームが中心となる「GTM(ゴティックメード)」へと物語の役割はそのまま、名称やデザインが大きく変更されたのだ。GTMは従来のロボットデザインの常識を打ち破るもので、作者である永野氏のこだわりもあって、立体商品はまだ少なく、高価なガレージキットが中心だった。

 ボークスは半完成品モデル「ABSOMEC GTMカイゼリン」を皮切りに、レジンキャストキット「HSGK」でGTMを展開していたが、可動と組み立てやすさに注力したプラモデルシリーズ「VSMS」でGTMを展開することとなった。従来より安価で、可動も楽しめる立体物でGTMを楽しめるようになるのだ。

 「ダッカス・ザ・ブラックナイト」は物語で大きな存在感を示すデコース・ワイズメルの乗機であり、作品を象徴するGTMのうちの一騎である。GTMならではのツインスイングの関節構造が目立つデザインで、劇中の活躍も含め非常に魅力的なモチーフだ。ユーザーは「VSMS 1/100 ダッカス・ザ・ブラックナイト」を手にすることで「GTMとはこんなロボットなんだ」ということを確認できるという。

未塗装では本商品ならではのパーツ構成や関節設計などが細かくチェックできる
中央は塗装に加え"動き"の表現に特化、関節がどのように動いてるか確認できる
上の展示も細かく塗装が行われている

 会場では未塗装、最小限の塗装、細かい塗装を加えた形で展示。モデラーの腕に応じた組み立て例を提示し、商品のポテンシャルをアピールしている。関節の動きや、ポージングの自由度も感じられる展示になっており、注目して欲しい。

 そして今回「カイゼリン」と「破烈の人形」の「VSMS」での発売決定もアナウンスされた。ダッカスで得た技術でデザインやボリュームの異なるGTMをいかに表現するかに注目して欲しいとのことだ。

破烈の人形もインジェクションキットに
カイゼリンもインジェクションキットでどのように表現されるかに注目

 もう1つの注目商品が「HSGK 1/72 ダス・ゴースト =ナカカラ 3069=」だ。こちらはイベント限定の販売商品で価格は77,000円。ダス・ゴーストは「F.S.S.」の世界の大国の1つフィルモア帝国の皇帝ダイ・グが乗る"皇帝騎"である。"カイゼリン型GTMの4番騎"として、カイゼリンと同型機の設定であり、白と黒の基本的なカラーリングも同様だが、カイゼリンと比べると大きく印象が異なる。

 大きく上に突き出した頭部装甲など外観上の相違もあるが、会場で展示される雰囲気が異なるのである。会場ではカイゼリンの商品も展示されているので、同型機でありながら雰囲気が違う2騎をチェックすることが可能だ。

会場限定で販売されるガレージキット「HSGK 1/72 ダス・ゴースト =ナカカラ 3069=」。価格は77,000円
カイゼリンと同型機だが、印象が大きく異なる
会場ではカイゼリンと比較できる

 このほかにも最新商品、さらには専用カラーなども展示されている。もちろんMHの商品も多数展示。今でも語り継がれる巨大なガレージキット「HSGK 1/100 JAGD MIRAGE」なども見ることができる。お気に入りのMH、GTMをチェックするのもいいし、ボークスの"歴史"を振り返るのもいいだろう。さらにイベントの終盤には新商品が発表されるとのことで、続報にも期待したいところだ。この機会に会場を訪れてみよう。

「SAV 1/100 スピード・ミラージュ ヴンダーシェッツェ」のコーラス仕様も会場で発表
最新GTM商品が集結
専用カラーもアピール
MH最新商品もたくさん展示されている
ボークスの歴史を振り返る
イベント終盤には新商品の発表もあるという