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コトブキヤのロボプラモ「フォルムアームズ」の魅力とは?【#全日本模型ホビーショー】
新たなデザイナーによる世界観と、手に取りやすく遊びやすい環境
2024年10月16日 10:28
- 【第62回 全日本模型ホビーショー】
- 開催日:10月11日~13日(11日は業者招待日)
- 会場:東京ビッグサイト南1、2ホール(東京都江東区有明3-11-1)
- 入場料
- 当日券:1,200円
- 前売り券:1,000円
- ※中学生以下は無料
コトブキヤが2025年から展開予定の新ロボットプラモデルシリーズ「フォルムアームズ」は略称が「FA」、従来の「フレームアームズ」とわざとかぶらせている。これは、フレームアームズと関連性を持たせつつ、異なる方向にアプローチしていく、という意味も持たせてあるという。
その方向性の1つが「組み立てやすさ」。フレームアームズはその名の通りフレームに装甲をかぶせていくコンセプトで、フレームが同じでもつけるパーツで大きく異なるメカが作れるなどの楽しさがあった。一方で構造が複雑化し、部品点数が多くなり、コストがかかるという一面もある。「フォルムアームズ」はその名の通り、フォルム、シルエットに注力し、内部フレームのないシルエットを形作るパーツを組み立てていく方向性だ。
フレームによるメカの説得力が増すが「フレームより細身のシルエットにならないという制約もあり、こういった縛りから解放された新しいデザインや可動を、という方向性も考えているとのこと。同時に、昨今の製造コストの増加による価格高騰を抑えるという意味合いも持たせている。このため武器などは最小限、手首も1種類のみにしている。拡張性は他のコトブキヤのプラモデルのパーツを使おう、というわけだ。さらにコトブキヤショップ限定発売にすることで、販売コストも抑え、できるだけ低価格も目指している。
もちろん、コストを下げる、組み立てやすくするというだけが「フォルムアームズ」の魅力ではない。本シリーズのデザイナーはコトブキヤのコンテストで受賞経験のあるsera氏。彼の独特の世界観を立体化し、同時に「M.S.G(モデリングサポートグッズ)」でもsera氏デザインの武器を展開、より世界観にマッチした拡張性を持たせている。
さらに「フォルムアームズ」はこれまでのコトブキヤのプラモデル同様"拡張性"も大きい。胴体をフォルムアームズ、腕や足をフレームアームズのパーツを使い、オリジナルメカを追求できる。もちろん逆も可能で、構造の異なる「フォルムアームズ」がコレクションに加わることでさらなる広がりが期待できるとのこと。
今回発表されたsera氏デザインのメカの1つの特徴として腰がかなり細いところがある。ロボットプラモデルの場合、背中に装備をつけると上半身が重くなってしまいバランスが悪くなってしまう場合があるが、「フォルムアームズ」はフレームがない分パーツの渋みや関節設計はしっかり考えており、細身ながら強度も確保しているとのこと。フレーム構造ではない分、細身のシルエットを持つメカが展開可能になったため、sera氏のセンスが発揮された細身のロボットが展開できるようになった、というのも特徴なのだ。
また、これまでのシリーズ同様、腕や足などにも3mm穴が開いていて武器や装甲を取り付けられるのだが、一見目立たないようになっているのもポイント。装甲を外すことで穴が現れ、そこに追加武器などを装備できるようになっている。
「フォルムアームズ」は、受注中の「レイルヴァース V.F.A.」、「翔龍機 グランドライザー」に加え、今回新たに「レイルゲイザー」、「ゼネラルライザー(仮称)」、「ルミナスクイード(仮称)」の3体が発表されたが、さらに新しいデザイナーを起用したラインナップも加わるという。今後の展開も注目したいところだ。
(C)KOTOBUKIYA