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アオシマの「けもプラ」がお披露目。美少女ならぬ“美ケモノ”プラモのカスタマイズは「ケモ度」で決まる!?【#全日本模型ホビーショー】

布製の衣服も企画中!

【第62回 全日本模型ホビーショー】

開催日:10月11日~13日(11日は業者招待日)

会場:東京ビッグサイト南1、2ホール(東京都江東区有明3-11-1)

入場料
当日券:1,200円
前売り券:1,000円
※中学生以下は無料

 「第62回 全日本模型ホビーショー」のアオシマブースに“ケモノ×プラモデル”をコンセプトとした新商品「けもプラ」が出展され、来場者の注目を集めていた。

アオシマブースの「けもプラ」展示コーナー
本商品のイメージキャラクター、ハイイロオオカミの「リンカ」。デザインはイラストレーターのかわらげ氏によるもの

 現在各社がプラモデルで展開している、カスタマイズできる美少女プラモデルのフォーマットで、ケモノ化したキャラクターを自由に組み替えて楽しむキットとして現在開発中の「けもプラ」。

 耳や尻尾などの部分的なケモノ化ではなく、全身が体毛に包まれ、肉球や牙を備えた、これまでにない本格的なケモノキャラクターをプラモデルで企画したものだ。

「けもプラ」。2025年発売予定、価格は未定

 今年2月のワンフェスや5月の静岡ホビーショーで企画を発表した後、商品に対するアンケートを行ったところ、全国のケモナーから1,000件を超える返答があり、そのコメント欄には自身のケモノ愛について熱い思いを綴ったものがたくさん届いたそうだ。アオシマの企画担当者はその声に応えるべく、このホビーショーには検証段階の原型を出展している。

後述する「ケモ度」を検証するための試作原型。実際の原型はここからさらにブラッシュアップされる予定

 現在ラインナップとして決定しているのは「カオマニー」と「ニホンオオカミ」の2種類。それぞれには固有の名前を付けず、動物の種類を名称としている。これはベースとなる全身のキットで、このほかにも身体の部位ごとに組み替えができるパーツセットも企画中だ。

ラインナップは右の2種類。第1弾のカオマニーはネコの一種だ

 面白いのはパーツごとに「ケモ度」という3段階の値を設定していること。このケモ度が高いほど体毛や肉球、ツメなどが強調され、口元が前方に張り出した顔付きになり、ケモ度が低い場合はこれらが抑えられたヒトに近い体型になる。

 上記のベースキットはいずれもケモ度が高いキャラクターで設計され、各種オプションによって好みのケモ度を選んでカスタマイズすることができるのだ。

ケモ度・低の原型。耳や尻尾などがケモノ化したヒトに近い姿だ
ケモ度・中の原型。口元や手足にもケモノの意匠が見られ、スネにも関節が備わる
ケモ度・高の原型。口元が張り出したケモ顔になり、脚部はたくましいケモ足に。ツメも目立っている

 前述の通り出展されたのは検証用の試作原型で、毛並みについてはここから再現されていくとのこと。立体化においてケモノ要素を過剰にすると怪獣のように見えてしまい、ケモ度の低いパーツとの相性もよくないため、全体のバランスやプラモデルになったときのパーツ分割などを考慮して設計中と企画担当者は語る。

 成形色は特別な柄の動物がモチーフでない限り2色程度のパーツカラーを用意し、未塗装でも可愛く仕上げられる仕様を予定している。また顔はタンポ印刷のアイプリントとともに、ドールアイなどを使ったパーツも検討しているそう。

顔と手を高ケモのカオマニー、ヘッド、脚、尻尾を中ケモのニホンオオカミでカスタマイズした例

 そしてもう一つポイントとなるのが、完成したキャラクターは服を着せることを前提に設計しているという点だ。モチーフが動物なので基本は裸または水着姿で、布製の服を使用した着せ替えを想定している。

 展示ではこの商品のイメージキャラクター「リンカ」のイラストに合わせて試作した衣装を着せているほか、ドールメーカーとして著名なアゾンインターナショナルの衣装を着させたものを展示している。同会場のアゾンのブースには、新製品のメイド服を着用したキャラクターも展示中で、今後両社のコラボも検討中とのこと。またキットと衣装を同梱した限定アイテムの販売も予定しているそうだ。

リンカの素体に試作した服を着せたもの
1/10~1/12サイズのドール用の服も着せられる
アゾンインターナショナルのブースに展示された、1/12サイズの新作衣装ブランド「DC Divine」のフレンチメイド服を着用したネコの原型

 ケモナーな模型・フィギュアファンはもちろん、そうでないファンの癖(へき)を開花させる可能性も秘めたこの「けもプラ」。今後の情報は公式Xアカウントにて順次公開されていく予定なのでお楽しみに。