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ボークス、「F.S.S.」のGTM立体化の2027年までのロードマップを公開! 「『ファイブスター物語』開発座談会」【#ホビラン32】

【ホビーラウンド32】
開催日:5月3日 10時~16時
会場:東京都立産業貿易センター浜松町館2階
入場料:事前購入1,430円、当日購入1,760円

 ボークスの新商品発表イベント「ホビーラウンド32」において、大きな目玉が、「『ファイブスター物語』開発座談会」である。

 ボークスは永野護氏のマンガ「ファイブスター物語(F.S.S.)」に登場するロボット「GTM(ゴティックメード)」と「MH(モーターヘッド)」の立体化を積極的に行っている。今回の開発座談会では「F.S.S.」関連商品の担当であるボークス ホビー企画室の塚越由貴氏によって、最新商品の仕様や、今後のロードマップが語られた。

 なお、会場展示の「F.S.S.」関連商品は別稿でも紹介してるので、合わせて読んでほしい。

ボークス ホビー企画室の塚越由貴氏

 今回、「F.S.S.」新商品の「ホビーラウンド32」での出展はこれまでのイベントに比べ少なめだったという。ボークスは同時期にボークスの福岡ショールームにて「ボークスF.S.S. シリーズ展 ミニキャラバン in 福岡SR 2025春」、さらに同じく福岡の「DESIGNS永野護デザイン展」でも出展を行っており、出展アイテムが分散してしまったとのこと。座談会ではこれらをカバーする情報も発信された。

 最初に語られたのはプラモデル「VSMS 1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形」。本商品の発売は11月予定、価格は11,550円。繊細な造形のGTMの特徴を活かしたプラモデルはボリュームたっぷりな造形をしっかり可動関節で支える。会場ではいち早くランナーを公開。参加者の間にランナーが回され成型色を確認することができた。モールドなどはここからさらに作り込み、組み立てやすく、しっかり関節の渋みも調整していくとのこと。

【VSMS】
「VSMS 1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形」、福岡で展示されている彩色見本
座談会ではランナーを先行出展
「VSMS 1/100 ディー・カイゼリン」はポーズをつけて展示

 会場では未塗装の試作品が公開されたが、成型色でも色分けがなされ、「破烈の人形」ならではの造形をプラモデルで表現していることが確認できた。イベントでは福岡での塗装した試作品も提示された。

 プラモデルではもう1つ、次のラインナップである「VSMS 1/100 ディー・カイゼリン」のテストショットサンプルを紹介。「ホビーラウンド32」では素立ちだったが、福岡会場ではポーズがついたものを展示しているという。

【会場出展】
「VSMS 1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形」、会場では未塗装で組み立てたものを展示
「VSMS 1/100 ディー・カイゼリン」はテストショットサンプルを素立ちで展示

 次はガレージキット「HSGK 1/72 フルトリム・ブリンガー フォクスライヒバイテ」。レジンによる繊細な造形を活かした固定ポーズのガレージキットで期間を設定した抽選販売が行われている。5月5日までの第2期の販売は、2025年夏に発送予定で、価格は110,000円。座談会では塗装見本が公開された。

 フルトリム・ブリンガーは後のミラージュマシンで本格採用される2つのエンジン搭載型の試作の意味合いも強く、立体物の造形からその設計思想が見て取れる。背面の情報量などメカとしての描写も注目だ。アイシャ騎の2色のカラーパターンが紹介された。

【フルトリム・ブリンガー】
抽選販売を行っている「HSGK 1/72 フルトリム・ブリンガー フォクスライヒバイテ」。彩色見本を紹介
設定されている別のカラーリング

 もう1つは「HSGK 1/72 グリット・ブリンガー」。会場で予約受付が行われており、価格は82,500円。左右非対称のマスクや、騎体の違いを表現できる3種のヘッド、マンガ内で追加装備として活躍した「索敵デバイス」を装備した姿や、戦場で情報を収集する「ビヨンドシーカー」も付属するなど、仕様が紹介された。塗装作例としては会場で公開されていたピンクがかった桜色の騎体色のキュキィ騎も紹介。

 両腕に装備する盾「フライヤー」は左右形状違いのものと同じものが用意され、頭部などで確認できるミラージュマークはデカールとして同梱されるとのこと。劇中で大きな印象を与えた剣が変形する「旗竿ガットブロウ(仮)」も同梱、剣の状態と旗を展開した状態が再現でき、透明のレジンパーツでの同梱品のほか、プラ板を加工する作例、説明書をカラーコピーして作る作例も紹介された。

【グリット・ブリンガー】
会場で予約受付が行われていた「HSGK 1/72 グリット・ブリンガー」
マスクのバリエーションを用意している
アンテナも複数用意
桜色のキュキィ騎
左右対称の盾も同梱
偵察用のビヨンドシ-カー
剣が変形する「旗竿ガットブロウ(仮)」
【会場展示】
「HSGK 1/72 グリット・ブリンガー」の原型が展示されていた
「旗竿ガットブロウ(仮)」の原型も展示
桜色のキュキィ騎は、彩色例として展示

 このほか「HSGK」のラインナップとして2025年夏~秋発売予定の「メロウラ/バンシーカ」、2025年秋~冬発売予定の「ホウライ」、2026年初頭~春発売予定の「ボルドックス・ルビー&サファイア」の試作品、そして今後のロードマップが紹介された。

【HSGK】
2025年夏~秋発売予定の「メロウラ/バンシーカ」
2025年秋~冬発売予定の「ホウライ」
2026年初頭~春発売予定の「ボルドックス・ルビー&サファイア」
【ロードマップ】
GTM商品のロードマップ。今後積極的に商品展開が行われる
ガレージキットではメロウラ、ホウライ、バーガ・ハリ、ボルドックスが数カ月で1体の割合で発売予定。さらに2体がラインナップに提示されている
こちらはプラモデルである「VSMS」。こちらは半年に一度のペース。組み立てやすさや可動との調整などで開発には時間がかかる

 加えてMHでは「IMS ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=」、7月19日予約開始で2025年夏発売予定、価格は未定。加えて「1/144 ベルリン」が紹介された。ベルリンはガレージキットで1/144スケールで展開。イベント限定で発売していく。過去の商品をリファインした比較的シンプルな形状で、多彩なラインナップを目指していくという。

【MH新商品】
「IMS ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=」、7月19日予約開始で2025年夏発売予定、価格は未定
「1/144 ベルリン」は過去の造形をリファインしたガレージキット
【会場展示】

 イベントでは最後に次の「F.S.S.」イベント「ボークスF.S.S.シリーズ展 in ホビー天国2 2025夏」も告知された。特にGTMの立体化は今後さらに加速しそうである。今後の動向にも注目したい。

【次回イベント告知】