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ボークスブースで幻の全翼機を公開!造形村の「SWS 1/32 ホルテン Ho 229 B(複座型)」【#静岡ホビーショー】

【第63回 静岡ホビーショー】
会期
業者招待日:5月14・15日
小中高校生招待日:5月16日
一般公開日:5月17・18日
会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
入場料:無料
※入場には事前登録が必要

 第63回静岡ホビーショー2025のボークスブースに、造形村から発売予定の「SWS 1/32 ホルテン Ho 229 B(複座型)」が登場。幻の全翼ジェット機ホルテン(Ho 229)の複座夜間戦闘機型だ。ホビーラウンド32では全塗装のものが展示されていたが、今回は“スケルトン”仕様を展示すると共に、予約・発売スケジュールを公開した。

 「SWS 1/32 ホルテン Ho 229 B(複座型)」は予約受付を7月5日~27日、発売日は8月9日を予定している。価格は15,180円。

SWS 1/32 ホルテン Ho 229 B(複座型) 15,180円
会場展示では片側のエンジンカウルが開放されており、内部のメカを堪能できる

 ホルテン(Ho 229)は第二次大戦末期、ホルテン兄弟の手で試作された木製全翼ジェット機。彼らは抵抗の少ない「胴体のない翼だけの飛行機(全翼機)」に魅せられ、学生時代のグライダーH Iから一貫して尾翼を廃した機体を試作した。1944年に試作機のV2のテストフライトを契機に、Ho 229A(単座戦闘爆撃機)やHo 229B(複座夜間戦闘機)などの系列計画が進んだが、1945年に工場が連合軍に占領され、開発は頓挫。幻の機体となった。

 今回のキットはそんなホルテンのB型、夜間迎撃任務用の複座仕様をキット化したモデルだ。機首にFuG 220レーダーを装着し、後席にレーダー操作員を乗せる計画だったことから、通常のホルテンとはだいぶ見た目が変わっている。

複座化に伴い延長された前部胴体とレーダーブリスター

 造形村のSWS(スーパーウイングシリーズ)は“実機を組み立てるワクワク”をテーマに、内部フレームから外板まで徹底的に再現を目指すブランド。2015年にHo 229 Aが発売されており、精密に再現されたパーツ類と造形美から高い評価を得た。

翼桁・補助フレームなど、内部パーツが精密に再現されている

 今回の静岡ホビーショーでは、4月のホビーラウンド32で公開した全塗装完成見本に対し、クリア外装と通常ランナーを組み合わせた“スケルトン状態”が初展示された。Jumo 004ターボジェットやコックピットなどが一望でき、細部まで再現されたメカを近くでじっくりと楽しむことができる。

透けて見える“スケルトン”状態の外装を装着した状態と内部パーツの2種を展示
コクピットには後席とレーダー卓が追加されている
FuG 220“リヒテンシュタイン”レーダーアンテナも極細成形
30mm Mk103 機関砲
本キットではキャノピーの開閉選択や、単座型も再現可能だ

 パーツ数が多いため、スケールモデルのなかでも制作難易度が高めのSWSシリーズ。しかし、濃厚なメカ密度は組み上げるワクワク感に加え、“見せる模型”としても楽しむことができる。きっと真夏の模型ライフを一段と熱くしてくれるはずだ。