玩具を遊ぶ子供達の笑顔！　東京おもちゃショー一般日レポート【#東京おもちゃショー】

　8月30日、31日は東京おもちゃショーの一般日だ。流通関係者とメディアなどが対象となるビジネスデーは違い、一般日は各メーカーが来場者を楽しませるために、自社の商品を積極的にアピールする。子供達を楽しませるアトラクションや、物販も行われる。

　さらに「コロコロ魂フェスティバル(コロフェス)」も開催されている。小学館のコロコロコミック編集部が主催するゲームとホビーのフェスであるコロフェスは対戦コンテンツや、ゲームの試遊台など、より積極的に子供達を楽しませるコンテンツが詰まっている。

　東京おもちゃショー一般日は子供が主役である。右を見ても、左を見ても玩具がある。大型玩具店の何倍もの規模の"玩具の国"なのだ。お父さん、お母さんの手を引っ張って次から次へと様々な玩具で遊び、ステージイベントで歓声を上げる子供達の姿は、親も元気にさせる。

　さらに凝った玩具は大人も夢中にさせる魅力がある。そして最新商品の展示はファンにはたまらない。子供達のみならず、大人も楽しいイベントである。本稿では写真を中心に、一般日の賑やかな雰囲気をお伝えしたい。

対戦、体験コーナー充実のコロフェス

　コロフェスはマンガの世界が現実になったような楽しい空間だ。コロコロコミックで盛んな対戦コンテンツ「ベイブレード X」や「デュエル・マスターズ」、「ポケモンスケールワールド」などを思いっきり遊べる。「釣りスピリッツ シンカー」、「マリオカート アーケードグランプリDX」といった最新ゲームもプレイできるのだ。

【コロフェス】

　東京おもちゃショーはどちらかといえば手軽に楽しめるコンテンツが多いのだが、コロフェスはガチだ。特に競技形式のものは、その後の大会などにつながっていくものもあり、子供達の表情も真剣だ。その中で「ベイブレード X」は新登場の「インフィニティスタジアム」をいち早く体験できた。

　「インフィニティスタジアム」は"インフィニティダッシュ"が可能となるスタジアム。インフィニティダッシュは、スタジアムの外周を巡るギザギザのレールにベイがかみ合うことで発動する「Xダッシュ」が、もう一方のレールにつながることでスタジアムを繰り返し周回する、これまでにないド派手なダッシュ。今回「インフィニティスタジアム」でいち早く体験できるのである。

　このインフィニティダッシュを活用すれば中央で回るベイを大きく吹っ飛ばすことも可能だ。一方でこのダッシュを交わされると大きくエネルギーを失う場合もある。会場ではこのスタジアムを多数用意し、たっぷり対戦を楽しむことができた。

【ベイブレードX】

シンプルな玩具から、凝ったキャラクター玩具まで、子供が遊ぶことで輝く玩具の魅力

　東京おもちゃショーの会場ではバンダイやタカラトミーは人気が集中するために黒山の人だかりで、行列として進みながら、展示された商品を見るというコーナーも多かったが、小さなメーカーのブースでは玩具をがっつり遊ぶこともできる場合も多かった。

　また、玩具を遊ばせるだけでなく、風船を投げたり、お菓子を配ったりと、子供をもてなすのに特化したメーカーもいて、さながら縁日のような雰囲気もあった。おもちゃショーに出展されている玩具は幼児から大人まで、それぞれの琴線に触れるような幅広い商品展開が魅力だ。

　その中でも特に玩具で遊ぶ子供達がいいのだ。夢中になって遊ぶ子供ばかりだけではなく、親やスタッフに促されてよくわからないままやってみて、その面白さに気がついて自分から能動的にやり始める。その変化がたまらなく楽しい。また、子供にできるだけ楽しんでもらうように気を引こうとする親の努力も微笑ましい。

　たくさんの玩具を取材していると、新規性が感じられなかったり、遊びの幅が小さい玩具を軽く見てしまうことがある。しかし、子供が遊んでいたり、大人がフィギュアを夢中になってみている姿を目の前にすると、作り手とユーザーが作り出す「玩具の世界」の奥深さを再認識させてくれる。夢中になってシンプルな遊びを繰り返す子供や、凝ったフィギュアをじっくり見て、友人と熱い口調でギミックやキャラクターの知識を語るユーザーの姿は「玩具っていいな」と強く思わせるのだ。

　何より"作り手"の表情がいいのである。来場者をもてなし、見守るメーカーの担当者からは様々な気持ちが伝わってくる。遊んでもらうことの満足感や、感想に対する気づき、来場者に楽しんでもらおうという気遣いなど、一般日とスタッフの行動は大きく違う。そしてこれこそが玩具の作り手の表情だと実感させられた。商品取材だけでは得ることができない玩具の魅力を実感できたと感じた。