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マルゼン、エンジンを一新した「ワルサーPDP コンパクト」を発表!【#ガンフェス】

バッグやコート、時計など、ワルサーブランドのファッションアイテムも展開

【ガンフェス2025】
10月4日開催
会場:IKUSA ARENA
入場料:1,000円

 マルゼンは「ガンフェス2025」において、エアソフトガンの新製品に加え、バッグやコート、時計などを展示し、他のブースとひと味違う雰囲気だった。シックな紳士服専門店のような大人な雰囲気だ。

 マルゼンの強みの1つが「ワルサーとの深いつながり」である。ワルサーは1886年に設立されたドイツの銃器メーカーで、コンパクトな警察向け拳銃を製造、その後ナチス・ドイツ政権下でワルサーP38という自動拳銃を製造した。この銃はマンガ「ルパン三世」を通じて日本でも広く知られるようになる。

 ナチス消滅後ワルサーは連合国に接収され、その後再建する。ドイツを代表する銃器メーカーとしてこれまでのモデルの生産・改良を行うだけでなく、新しいモデルも発表していく。2021年にはドイツ連邦軍に正式採用される「ワルサーPDP」を開発した。

こちらはワルサーの公式ページの実銃の写真。ドイツ連邦軍の正式採用拳銃だ

 マルゼンはワルサーと技術提携を行っており、図面の提供など積極的な姿勢でトイガン開発を行っている。特に「P99」、「P99コンパクト」はワルサーから「ジャパニーズP99」と認定され、他社とは一線を画す“実銃再現”で高い評価を得ている。マルゼンのワルサー製品はファンにとって特別な意味を持っているのだ。

 その最新作が「ワルサーPDP コンパクト 4インチブローバック」である。発売日、価格未定。会場ではモックアップが展示されていた。初回限定として、ガンケースも付属する。

 ワルサーの最新拳銃をCO2ガスガン化した本作は、マルゼンとしても非常に気合いを入れており、実銃の外見を精密に再現しているのはもちろん、ブローバックエンジン部分を完全新規設計、CO2ガスガンとしての精度、効率化など様々な点を見直した商品となるという。

 チャンバー、パッキンなども見直し、動作性、命中精度も自信を持っている。マルゼンとしてはCO2ガスガン向けのメカニズムは、20年ぶりの完全新規設計ということで、本商品に並々ならぬ気合いを入れているとのことだ。もちろん安全対策もしっかり考えた、マルゼンの最新商品となるという。

 今回の売りはもう1つ、「実銃サイズのマガジン」。12gのCO2ガスボンベの大きさ故にマガジンが実銃より大きくなり、バンパーが張り出してしまい、実銃からシルエットがかけ離れてしまうのを本商品はできるだけ抑えたとのこと。さらに“刻印”もチェックポイント。実銃同様金型ではなく、打刻で表現された刻印も自慢だという。今後の続報にも期待したい。

「ワルサーPPK シークレットエディション 2025」。本型ケースにサイレンサーと共に収納される

 もう1つが「ワルサーPPK シークレットエディション 2025」。これはマルゼンのCO2ガスガン「ワルサーPPK」の特別パッケージで、本に偽装したケースにスパイ用の拳銃を隠すというシチュエーションを演出している。

 銃本体に加えサイレンサーをセットすることで、スパイのような隠密活動をするストーリーとなっている。コレクション性の高い“大人のアイテム”を感じさせるパッケージだ。

 マルゼンではさらにワルサーのイメージを活用した様々なグッズを企画・販売していく。ワルサーのロゴが入った時計、ジャケット、バッグなど。デザインにこだわると共に、実用性もしっかり兼ね備える。これらはマルゼンオリジナル商品として今後展開していくとのこと。ジャケットとバッグは、会場にてイベント販売が行われた。

 「ワルサーダイバーウォッチ」はステンレススチールを使用した堅牢な時計で、無骨なミリタリーテイストのデザイン。200m防水機能、耐久性の高いガラス、ねじ込み式のリューズなどタフさを重視したアイテムだ。2026年発売予定で、価格は未定。

「ワルサーダイバーウォッチ」

 「WALTHERオーセンティックダウンジャケット」はHayachine Madeとのコラボレーション。外観は無骨だが、裏地に真紅とブルーのカラーを使ったおしゃれなジャケット。防寒性に優れ、内ポケットや袖口にワルサーのマークをプリント。冬期のサバゲーでも活躍できそうなデザインだ。価格は77,000円とかなり高価だが、その分作りも本格的で、大人のファッションアイテムと言える。

 もう1つがバッグ。「WALTHERエージェントバッグ」として、隠しポケットにワルサーPPKを収納可能。価格は27,500円。奈良時代より続く日本の鞄メーカー「豊岡鞄」とのコラボレーションアイテムだ。耐久性のあるしっかりした鞄というだけでなく、仕切りにナイフの刃なども防げる防刃芯材を使用しており、ミリタリーな雰囲気も取り入れている。

 ワルサーとの協力体制の元、ブランドを活かしたアイテム展開というのはとても面白い戦略だ。バッグやコートも高価ではあるが、こだわりのあるファンに応えた商品と言えるだろう。このマルゼンの挑戦にユーザーがどのように反応するか、注目したい。

「WALTHERオーセンティックダウンジャケット」は裏地に赤と青を使ったものがある
「WALTHERエージェントバッグ」は隠しポケットにPPKが入れられる
仕切りに防刃芯材を使用