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KSC新作ガスガンのシルエットを公開、これは「スチェッキン」?【#ガンフェス】

ベレッタ正式ライセンスの「APX」も鋭意制作中

【ガンフェス2025】
10月4日開催
会場:IKUSA ARENA
入場料:1,000円

 KSCは「ガンフェエス2025」において現在開発中の銃のシルエットを公開、さらに新作である「ガスブローバックガン APX」の試作品を展示した。

KSCが発表したシルエットこの銃は?

 KSCが展示した新作シルエットは、実際の商品の1/2サイズのもの。この銃は何なのか、会場で話題を集めていた。このシルエットから推察される銃のモチーフはソ連軍のマシンピストル「スチェッキン」ではないだろうか? 「スチェッキン」はトイガンではA!CTIONがディスプレイモデルを販売している。

 「スチェッキン」は1940年代末~1950年代の初めに銃器設計技師のイーゴリ・スチェッキンにより開発された銃で、9mmマカロフ弾をフルオートで発射できる。装弾数は20発。トカレフやマカロフ PM以上の火力、装弾数を目指して開発された。しかしその大型で重い設計はデメリットにもなり、ソ連軍の制式装備からは外されてしまう。

 しかし1990年代にはマカロフ以上の火力、AK-47より取り回ししやすい銃としてロシアの治安機関が軍から放出されたスチェッキンを使用、現在もフルオート射撃ができる拳銃として人気を得ている。マンガ「BLACK LAGOON」では主要キャラクターの1人、バラライカの愛銃として登場する。

 「スチェッキン」はそのフルオートの連射機能こそ魅力だが、これをガスガンで表現できるかは注目となる。CO2ガスガンならではの強力な出力を、ブローバックと共に安定した連射性能、射撃精度を実現しできるか、ユーザーは強く期待している。

こちらはA!CTIONがディスプレイモデル「スチェッキン・マシンピストル[ABS削り出しモデル]」。モデルガンであり、BB弾発射機構などは搭載されていない

 もう1つの目玉が「ガスブローバックガン APX」だ。モチーフである「ベレッタAPX」は、2015年に発表された自動拳銃で、モジュール式により口径とフレームサイズを変更可能。フレームにポリマー樹脂を使用、スライドはステンレス鋼。銃下部にピカティニーレールを装備することで拡張性を持たせており、最新ハンドガンに求められる要素を満たした銃である。

【ガスブローバックガン APX】
KSCの新作「ガスブローバックガン APX」。3つのカラーバリエーションで展開予定

 今回、KSCはカラーの異なる3種類を発売予定であることを告知した。発売日、価格は未定。本アイテムはベレッタから正式にライセンスを受けて開発した商品であり、刻印などもしっかり再現している。

 「ベレッタAPX」は人間工学を取り入れてデザインされており、商品ではグリップの形状、スライドの形状などもしっかり実銃の形を再現している。特に本銃はスライド部分に大きくベレッタの刻印、フレームにAPXの文字と、デザインでの主張が強い。正式ライセンスならではの細かい表現が見所となるだろう。国内メーカーではいち早くモデルアップされるということで、期待したいところだ。

非常に特徴的なデザインを再現できるかが注目だ
【会場の様子】
KSCはCO2ガスガンの製品を積極的に販売していた