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未来のメカをイメージした「ローリングロボット工作セット(赤外線2chリモコン)」がタミヤブースに出展【#全日本模型ホビーショー】

赤外線リモコンでコロコロ動く、可愛い球体ロボット

【2025年 第63回 全日本模型ホビーショー】
開催期間
10月18日:9時30分~17時30分
10月19日:9時30分~16時30分
(業者招待日:10月17日)
会場:東京ビッグサイト 南3・4ホール
入場料
当日券:1,200円
※中学生以下は無料

 タミヤは開催中の「全日本模型ホビーショー」に、「楽しい工作シリーズ」の最新アイテム「ローリングロボット工作セット(赤外線2chリモコン)」を出展した。

タミヤブースの「楽しい工作シリーズ」展示コーナー

 半球状の大型ホイールが左右に装備された球体型ロボットを作れるこのセットは、本体にモーターを内蔵した2つのギヤボックスと赤外線受信ユニットを搭載していて、付属の赤外線リモコンで、無線操作を楽しむことができるというものだ。

「ローリングロボット工作セット(赤外線2chリモコン)」。11月15日頃発売。価格は4,950円
【TAMIYA ROLLING ROBOT (2-CHANNEL IR REMOTE CONTROL)タミヤ ローリングロボット工作セット(赤外線2chリモコン)】

 左右の大きなホイールを回転させて、ネズミのようにちょこまかと動き回る様子はなかなかに愛らしく、本体のバランスにより中央部分が時折ゆりかごのように揺れてユーザーが意図しない動きを見せるのも面白いところ。走行のバランスを取るための脚パーツを取り付ければ安定した走行が可能が可能となり、前方にアームを取り付ければ床に置いたものを押して運べたり、それを後方に取り付ければ3cm程度の段差を登れるようになったりと、動かすことの楽しさを追求している。

タミヤロゴの刻印と眼のような穴があるのが前側だ。未来のメカをイメージして設計を発注したらこの形になったと開発者の談
これは後ろ側。単3電池3本がオモリとなって、赤外線ユニットが常時上側に来るように設計されている。その下に見えるのが脚で、これを付ければ中央部が回ってしまうことがない
アームを付けたらますますカタツムリのような姿に。これで物を押すのだ
ホイールにはスポンジテープを巻くことで滑らずに走行できる。写真のようにホイールを逆向きに取り付ければ、旋回性能がアップする

 キットの心臓部となる赤外線リモコンユニットには端子があり、リモコンのボタン操作に準じて、端子に繋いだ機器のオンオフを制御するもので、他の工作セットにも転用を可能としている。展示された作例では、受信ユニットを「タンク工作基本セット」や「アームクローラー工作セット」に取り付けることで、これらの無線操作が可能となるのだ。端子ごとに電圧の出力設定も可能で、モーターなら回転速度、LEDなら明るさの制御などができるのだ。逆にこのユニットを取り外して、同じ工作セットの「マイコンロボット工作セット」のマイコンボードを何らかの形で取り付けて、動きをプログラミングで動きを制御してみるのも面白いかもしれない。

受光ユニットを取り付けた「アームクローラー工作セット」。こうすれば無線操作が可能となる
前方に丸い穴の部分にマルチカラーLEDを付けた作例。ロボットみが増している
工作に使用するために、これらの赤外線リモコンユニットの単体発売も予定しているとのこと

 もう一つ面白いのが、家庭用TVなどに使われている赤外線リモコンの信号をユニットに学習させることで、そのリモコンをコントローラーにすることができるというもの。リモコン自体はキットにも付属しているが、遊びの幅を広げる機能である。

受信ユニットにTVリモコンのボタンを登録すれば、リモコンが赤外線コントローラーになる

 単体でも複数台でも楽しめるこのロボット。おもちゃとしても昔からある球状のメカは、改造も楽しめそうな予感がする。工作セットらしい改造をぜひ楽しんでいただきたい。