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マックスファクトリー「西村式デッサン人形 オリーブさん」、こだわりの関節設計でこれまでのフィギュアではできなかった自然な人体の動きを実現

【ホビーメーカー合同展示商談会】
開催日:2月26日
会場:UDX4階 ギャラリー
※関係者のみ入場可能

 関係者向けイベント「ホビーメーカー合同展示商談会」でマックスファクトリーはフィギュア「西村式デッサン人形 オリーブさん」を出展した。本フィギュアはタッチ&トライ画家の腕実際に触ってその可動域を確認することもできた。

 「西村式デッサン人形 オリーブさん」は「GRAY」と「FLESH」が用意され、9月発売予定。価格は9,900円。2月26日から予約を受け付けている。

「西村式デッサン人形 オリーブさん」は「どんなポーズも人体として自然に、思いのままとれる『理想のデッサン人形』」を目指して設計されている。「GRAY」と「FLESH」の2種が用意されている

 本商品はグラフィックデザイナーの西村健志氏が設計したデッサンのための可動式フィギュア。「どんなポーズも人体として自然に、思いのままとれる『理想のデッサン人形』があったら、もっと手軽に明解に人物のイラストが描けるのではないか」という西村氏の思いを込められて設計されている。実際の可動式フィギュアとしては、マックスファクトリーのこれまでのフィギュア製作技術が合わさることで、非常に魅力的な商品となっている。

 まず注目すべきは全身に細かく配置された関節の数々だ。腕の付け根部分、おなかから足の付け根部分は細かい部品が複雑に組み合わされている。特に肩部分は部品が細かい。動かしてみると腕に合わせ、肩甲骨部分、肩のラインがしっかり動く。腕を前にする時は肩が上がり肩の部分に腕の付け根が乗るようになる。自分の体で試してみると実際腕がフィギュアのように動くのが確認できる。「本物の人体はどのようにパーツを動かしポーズを取っているのか」と改めて実感させられる。

細かい部品が集中している腕の付け根。人体がどう動くか、肩や上半身のラインはどうなるかを研究して設計されている
例えば腕のストレッチや、内側に腕を向ける時、腕の付け根はどう動くのか? フィギュアを動かすことで、改めて人体の動きを実感できる

 面白いと感じさせられたのが手首の動き。通常のフィギュアだとボールジョイントで処理してしまうが、「西村式デッサン人形 オリーブさん」では横方向と縦方向に別々の関節が用意されており、手首の回転は前腕部分に回転軸が設けられている。手をひねる時は手首が回るのではなく前腕の筋肉が動いて手首を動かしている。フィギュアの回転軸は人体が可能な角度までで制限されているというのも感心させられる。

手首の動き。従来のボールジョイント関節とは全く異なる自然なシルエットが作られている。人間の体がどう動くか実感できる

 もう1つの注目ポイントは股の部分。内ももに軟質素材を使うことで自然に足を組んだり、女性らしい内股のポーズの時に足の重なりが自然になっている。堅い素材では自然なポーズがとれないため素材を換えることで自然なポージングを可能にしているとのことだ。

 さらに膝の関節設計は本商品の開発で特許を出願しているとのこと。膝を曲げると内部の構造が引き出され、膝が人体として自然なラインを描く。さらに曲げて正座をさせると内股の軟質素材がふくらはぎとの干渉を逃がして自然に正座のポーズとなる。

内ももが軟質素材になっているので、足をそろえた時の部品が干渉する部分も自然に表現できる
膝を深く曲げる表現も自然に
膝の設計は特許出願中だという。内側から部品が見えることで丸く自然なシルエットになる

 「西村式デッサン人形 オリーブさん」は"人体というのはこう動くのか"ということを実感させられるフィギュアだ。動かして眺めて、改めて人体の仕組みに感心させられる。

 「マックスファクトリーがこのフィギュアを開発したということは、この商品が『次世代figma』のフォーマットになるのか?」とも考えてしまうが、この複雑な関節構造は、コストやキャラクター表現という観点からちょっと外れているとも感じた。ただ本フィギュアの開発のノウハウは今後のフィギュア開発に活かされるというのは期待できる。

 今後の可動フィギュアの関節設計やシルエットの自然さなどデッサンするためだけでなく、可動式フィギュアファンにも見逃せない商品である。

【商品画像】