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密度と色分け、ギミックに圧倒される「MGSD クシャトリヤ」【#静岡ホビーショー】

新技術を効果的に“魅せる”「MGSD ウイングガンダムゼロ EW [ストラクチャルコーティング/ブラック]」

【MGSD クシャトリヤ】
9月発売予定
価格:7,700円
【MGSD ウイングガンダムゼロ EW [ストラクチャルコーティング/ブラック]】
発売日未定
価格:12,100円
プレミアムバンダイ販売商品

 「第64回 静岡ホビーショー」でのBANDAI SPIRITSブースの目玉の1つが「MGSD クシャトリヤ」だ。9月発売予定で、価格は7,700円。会場で試作品が展示された。今回会場でその姿をチェックし、会場スタッフからそのこだわりを聞くことができた。

バインダーギミックに色分け、開発者入魂の「MGSD クシャトリヤ」

 「クシャトリヤ」は『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツ。第一次ネオ・ジオン抗争で、当時の最高の技術を結集して作られた全高42.1mの大型モビルスーツ「クィン・マンサ」と、同等の火力を持たせつつ全高22.3mまでに小型化した機体。複数の機能をもつバインダーとサイコフレームによって強力な戦闘力を発揮する。劇中ではマリーダ・クルスが搭乗、いくつもの印象的な戦闘シーンを見せてくれた。

「クィン・マンサ」と同等の火力を持たせつつ小型化、劇中で強烈な存在感を放つ「クシャトリヤ」を「MGSD」で表現

 「MGSD クシャトリヤ」は、MG(マスターグレード)の技術を集約したSDハイエンドブランド「MGSD」での初の“ガンダムタイプ”以外のMSをモチーフとした商品となる。クシャトリヤはMGでは発売されておらず、本商品で「クシャトリヤがもしMGで商品化されたら、どんな設計になるか?」も想像させられるパーツ密度の高さによる重厚な表現と多彩なギミックが楽しめる商品となる。

 最初に目を惹かれたのはバインダーだ。バーニア、ファンネルコンテナ、隠し腕と、機能が満載な上に、裏には銀のパーツでメカとしての演出がなされている。クシャトリヤはこのバインダーを4枚も持っているのだ。まずシルエットとこのバインダーのディテールで情報量に圧倒させられる。

 特に楽しいのがファンネルコンテナだろう。普段は内部に収納され、ファンネルを放出するとき装甲が展開し、コンテナが露出、射出口を外側に向ける。「こういうギミックがあったのか」など、実際の商品のポーズを見ることでメカのギミックが実感できる。隠し腕の折りたたまれたアームなども楽しい。

目が惹かれるのがバインダー。ファンネルコンテナの展開、オレンジのメガ粒子砲の砲口の開閉、ファンネルコンテナ内部のサイコフレーム表現など注目するほどに驚きがある
バインダー内部の銀のパーツがメカニカルな演出を加える
隠し腕もファンにはにやりとさせられる要素だ

 「MGSD クシャトリヤ」は開発者と企画担当者がかなり長く綿密に商品設計を練り上げていたとのこと。試作品を見るとそのこだわりが伝わってくる。まず面白いのがそのバランスだ。SD体型というと2頭身、3頭身になるイメージがあるが、本商品は比較的頭は小さめで、上半身の胸部分などを目立たせるようにして、特徴を強調してデフォルメしている。

 足や手にもしっかり関節が配されていて、デフォルメ表現ではあるが、よく動き、ポーズ付けも楽しいバランスになっているのがわかる。頭部アンテナをあえて大きくしているところも、「デフォルメ感」を強めていて、そのシルエットバランスには強い工夫が感じさせられる。

 全体を改めてみると気づかされるのが、細かいパーツ分け、色分けだ。今回展示された試作品はスミ入れをしただけ、無塗装だという。メガ粒子砲の砲口に配されたオレンジの部分やメカニカルな銀色のパーツもすべて成型色だ。

 銀色部分は「グロスインジェクション」と呼ばれる、銀色に光る質感を持たせた成型色だ。緑色も単色ではなく、3つの緑の成型色で表現されており、情報量を増しているとのこと。パーツをどう配置し、成型色でどう分けていくか、SDならではの凝縮された、しかしMGとして多くのパーツをぎっしり使っている雰囲気を持たせるバランスの上でのディテール表現が楽しい。

ぎっしりとパーツが詰まっているのがわかる設計。無塗装でもこれだけの色分けがなされている
バインダーのオレンジのメガ粒子砲に注目。展開状態との違いがわかるだろう。
膝は引き出し関節で曲げることができる

 開発者のこだわりの1つがバインダーの部分のオレンジのパーツ。これは開いた状態と閉じた状態を可動で表現するとのこと。膝は引き出し関節で深く曲げられるなど見た目以上の可動域、そして多彩なポーズ付けが楽しめるとのことだ。

 展示での注目ポイントはクシャトリヤが緑と赤のビーム・サーベルを持っているところ。赤いサーベルはリゼルから奪ったものだ。劇中のシーンを再現した展示であり、柄の部分も異なる。商品できちんとリゼルのビーム・サーベルを同梱しているところにもこだわりを感じて欲しいとのこと。

 「MGSD クシャトリヤ」はまずその展示での情報量の凄さに圧倒され、そして細部を見ながら話を聞くことでさらに面白さを感じた。とても魅力的な商品だ。

胴体はデフォルメされ小さくなっているものの、腰回転や胸部分の可動もある
リゼルのビーム・サーベルも同梱

虹色に光るストラクチャルコーティングをどう魅せるか、そのテーマに挑戦

 会場ではさらに「MGSD ウイングガンダムゼロ EW [ストラクチャルコーティング/ブラック]」でもポイントを聞いた。こちらはプレミアムバンダイで発売予定で、近日情報解禁。価格は12,100円。プレミアムバンダイ販売商品となる。

新技術「ストラクチャルコーティング」を効果的に魅せる「MGSD ウイングガンダムゼロ EW [ストラクチャルコーティング/ブラック]」

 「ストラクチャルコーティング」とは見る角度によって虹色に光る特殊な表現。前述のグロスインジェクションでの成型パーツにアルミ蒸着技術などを応用したコーティングを行うことで、この不思議な質感を表現しているとのこと。

 「この光を放つパーツをどう使うのか? どう見せるのか?」が本商品の大きなテーマだ。特に注力しているのが翼の表現。内部にコーティングパーツが使われているのがはっきり確認できる。他にも本体のフレーム部分にも使われているので、装甲の隙間から独特の輝きを楽しむことができる。本体の黒い成型色はこのコーティングを際立たせるために選択されたという。

 他にもクリアパーツを各部に配置、内部フレームの輝きと相まって、独特の質感を生み出している。新技術をどうユーザーにアピールするか、MSに新しいキャラクター性を加えるか、BANDAI SPIRITSの挑戦心が強く感じられる商品だ。

グロスインジェクションで出力されたパーツに特別なコーティングを施す
特に虹色の光が効果的な翼の構成
内部フレームの光を強調する黒いボディ
ストロボをずらすと真っ黒になってしまうが、「ストラクチャルコーティング」の効果がわかりやすくなるだろう