レビュー
「加藤恵 ファンタジア文庫大感謝祭2017Ver.」1/7スケールフィギュア レビュー
「冴えカノ」加藤の決定版なるか?深崎暮人氏描き下ろし水着版加藤恵が立体化
2022年8月22日 00:00
- 【加藤恵 ファンタジア文庫大感謝祭2017Ver.】
- ジャンル:フィギュア
- 開発・発売元:グッドスマイルカンパニー
- 価格:13,500円 (税込)
- 発売日:2022年7月
- サイズ:全高約240mm
前回の「加藤恵 レーシングVer.」に続き、今回もラノベ「冴えない彼女の育て方(以下「冴えカノ」)から存在感の薄いメインヒロイン「加藤恵」フィギュアをレビューしよう! もし「冴えカノ」も「加藤恵」も知らないなら、今すぐ別記事「加藤恵 レーシングVer.」1/7スケールフィギュア」 レビューへGOだぞ!
なお、前回同様今回も「加藤」と呼び捨てで進めるのでよろしく! なんで「加藤」を呼び捨てにするかというと、「冴えカノ」主人公の安芸倫也がそう呼ぶから。でも、それは「親しみ」を込めた「加藤」ではなく、ぞんざいに扱った結果の「加藤」なのだ。2次元にしか興味がない主人公が、3次元の女性とフツーに話すどころか、上から目線で呼び捨てにするのがいいんだよね。
今回立体化されたのは、角川書店の「ファンタジア文庫大感謝祭 2017」で深崎暮人氏が描き下ろした、一見ランジェリーにも見える水着バージョン。実は、グッスマでは3回目のフィギュアで水着版加藤を立体化しており、それが結構人気が高い。なので、今回も下馬評では人気がストップ高!……という感じだった。とはいえ、デコマス(デコレーションマスター)と製品版は異なるのがフィギュアの宿命。そこで今回も、HOBBY Watchの加藤番(自称)である私が、しっかりとレビューしていこう!
ふたたび「加藤恵」推しコメントと「ファンタジア文庫大感謝祭2017Ver.」って何?
まず、ふたたび「加藤」の魅力を紹介するわけだが、今回は「押しの弱さ」というか「断らない」スタンスを取り上げたい。前回も話したが、クラスの2番目(いや3番目かも)に可愛い子のような立ち位置でありながら、学校中から完全にオタク認定されている主人公「倫也」のムチャな望みに応えてくれるところがいい。もちろん、現実的にはアリエナイのかもしれないが、お茶に誘えば付き合ってくれるし、興味のない恋愛シミュレーションゲームを徹夜でプレイしてくれる。もうね。たぶんね。オタク属性にちょっと不安を抱いている男たちの理想の女性がそこにいるわけですよ! これは、ほかのヒロイン「金髪ツインテール」も「黒髪ロング&タイツ」などの属性だけじゃ、勝てないくらいの魅力なんだと思う。
というわけで、こうして断れない加藤は、テレビの水着回などがあれば、ちゃんと脱いでくれる。だから、今回の「ファンタジア文庫大感謝祭2017Ver.」での水着姿も、きっと小説にもアニメにもなってないエピソードで、「なんで私が水着にならなきゃいけないのかな?」とかいいつつも、こういう結果になるんだろうなぁ……というのが見えてくるのだ。
ちなみに、ファンタジア文庫大感謝祭というのは、小説「冴えカノ」を発売している角川書店がファンのために無料で行うイベントだ。そして、今回立体化されたのは、2017年のイベントの際に、深崎暮人氏が描き下ろしたバージョンなのである。2017年開催時のイベントWebサイトはすでにクローズしているが、元となった深崎氏のイラストは本フィギュアの商品化に関するグッドスマイルカンパニーのツイートなどで確認できる。
\商品化決定/
— カホタン@グッスマのすみっこ (@gsc_kahotan)July 28, 2019
「加藤恵 ファンタジア大感謝祭2017Ver.」
→https://t.co/sbAVAMXbmC#goodsmile#wf2019s#ワンホビ30#冴えカノpic.twitter.com/uPtfvxqaNi
パッケージ開封の儀
早速パッケージを見ていこう。今回のパッケージは水着のカラーに合わせて、ピンクを基調としている。正面の一部はハート型にくりぬかれており、そこから水着加藤をチェックできる。しかし、ブリスター内ではよく見えないので、完成品は裏面のパッケージや、サイドで確認しよう。個人的に気になったのは影絵部分。元となったイラストを貼り込んでもいいと思うのだけど、ちょっとウルトラシリーズのオープニング風でよい。
開封すると、ブリスターに包まれた加藤が出てくるので、そっと保護してあげた。今回は付け替えパーツも、持たせるパーツもないので、「本体」と「ベース」というシンプルな構成だ。
ふっくらした加藤らしい顔立ちがGOOD
最初は「顔」から見ていこう。顔の造形はフィギュアのキモであるが、なかなか加藤の顔は難しい。というのも、加藤をイメージする輪郭が微妙に違うんだよね。イメージだけで言わせてもらえば、深崎版イラスト加藤はちょっとふっくらとした輪郭で、高瀬版テレビ加藤は楕円形っぽい輪郭な気がする。どちらの加藤も捨てがたいが、個人的には立体化の場合、深崎版が好きかなぁ。
さて、まずは顔の造形だが、イラスト加藤を完全再現しているといってもいいだろう。さすがにグッスマだけで5回目の加藤フィギュアということで、目よし! 輪郭よし! 髪型よし! と、約束された勝利が待っている。恐らく、加藤ファンなら納得のデキではないだろうか。
特に、今回良かったのが、髪の毛のグラデーション。先端部分が紺色っぽくなっているので、全体的なメリハリが利いて、凄くリアルだ。残念な点としては、リボンなども一体成型なので、取り外しは不可能となっていることくらいかも。
破壊力抜群プロポーションを魅せる加藤のボディ
いやね。正直、加藤にそういうのあまり求めてないんですよ。女の子らしい清楚で可愛いファッションや、制服姿で十分満足なんです。……だが、ちょっと待てや加藤! どういうことが説明しろ加藤! なんちゅうスタイルなんや加藤!……これじゃ、まるで男性向けグラビア誌にあるような「加藤のワガママボディ」とかいう見出しを付けたくなるじゃんか。
基本的に加藤のフィギュアは服を着ていることが多いのだけど、意外と出るところは出ているんだよね。なので、胸の谷間も、水着ブラからのハミ乳も、お腹の辺りのラインも、背中の肩甲骨も、指先の爪に塗られたマニキュアの透明感だって、マジでセクシーすぎる! 恐ろしい、これがグッスマの本気というものなのか。
加藤ってこんなに美脚だったのか!
なんか、今回のレビューはただのエチエチレビューな感じになっている気がするが、水着なんだからしょうがない! ということで下半身を見ていくと、パンツ部分の面積が小さく、割と腰の高いところに位置しているので、脚の付け根の部分がとても自然な感じがいい。下から見ると、ヒップの部分とのバランスが絶妙だ!
ほかにも脚全体に言えることがだが、膝や膝裏など、どこを見ても、とってもリアルなラインが入っているので、ビックリするほど。まあ、普段こういうフィギュアを買わないので、余計そう思うのかもしれないが、なんだかイケナイものを見ている気分だ。イケナイものの究極としては、お尻部分。ガウンを羽織っているせいでホントは見えないはずなのに、素材が薄い設定だからか、うっすらと水着が透けてみえる。まあ、水着なんだから見えてもいんだろうけど、アップにするとネグリジェから下着が透けて見えるようにしか思えない。
なお、足の造型で面白いなと思ったのが、左足の親指が少し持ち上がっているんですよね。こんなポーズなんだから前方に重心がかかりそうなものなんだけど……まさか加藤!(以下自粛)
加藤の水着で、今回も胸をキュンキュンさせよう!
書いている途中でグラビア誌の記事のようになってしまったが、セクシーな加藤を見たい! って人には、ぜひ手にとってほしいフィギュアかもしれない。とはいえ、清楚な加藤とは真逆になるので、買う人を選ぶかもしれないが、原作も終わり、アニメも完結した今となっては、新作の加藤フィギュアが発売されなくなる日も近いだろう。
ということで、最後にじっくりと鑑賞できる画像を用意したので、胸をキュンキュンさせながら眺めてくれ!
©丸戸史明・深崎暮人/KADOKAWA