レビュー

「ヴァンパイア美少女 モリガン」レビュー

流し目、突き出された舌、そして丸いお尻! 色っぽさを強調したアレンジ

【ヴァンパイア美少女 モリガン】

7月22日発売

価格:14,300円(税込)

全高:約228mm(台座込)

スケール:1/7

材質:PVC(非フタル酸)・ABS

原型製作:ke(小抹香)

 コトブキヤのフィギュア「ヴァンパイア美少女 モリガン」は、カプコンの格闘ゲーム「ヴァンパイア」シリーズのキャラクター・モリガンをイラストレーターの山下しゅんや氏がアレンジ、山下氏のイラストをフィギュア化した製品だ。

 とても色っぽく、見所が多いフィギュアである。筆者は「ヴァンパイア美少女 モリガン」の開発者インタビューも行っており、強く期待していた。今回実際の商品を目の前にすることができた。今回はフィギュアの写真とその魅力を紹介したい。

 本フィギュアに込めた開発者の想いに関しては、"フィギュア「ヴァンパイア美少女 モリガン」企画者しょーぐん氏インタビュー"で取材しているので、併せて読んで欲しい。

「ヴァンパイア」のセクシーなサキュバスを山下しゅんや氏がより色っぽくアレンジ!

 まずはモリガンというキャラクターを改めて紹介しておこう。「ヴァンパイア」シリーズにおけるモリガンは美しくセクシーなサキュバスであり、”魔王”と呼ばれる存在の養女であり、アーンスランド城の次期当主である。彼女自身はそんな地位には関心がなく、魔界にはない刺激(闘い)を求めて様々な世界を訪れる。

 胸元がはだけ、体のラインがはっきり出る衣装に身を包み、長い緑の髪をなびかせて戦うモリガンは美しく魅力的なキャラクターだ。ゲームでも遠距離攻撃の「ソウルフィスト」、対空技の「シャドウブレイド」といった強力で使いやすい技を持ち人気を集めた。今回のフィギュア化は特に欧米での根強い人気が原動力になったとのことだ。

【山下しゅんや氏がアレンジ】
左が「ヴァンパイア」シリーズにおけるモリガン。山下氏はコトブキヤの"美少女"シリーズとして、モリガンをアレンジ
かわいらしく、セクシーな方向でのアレンジだ

 フィギュア全身を見ていこう。フィギュアは山下氏のイラストをしっかりと立体化しているのがよくわかる。挑発的な表情、体をくねらせたボディライン、強調された胸元と、そのセクシーさが強く伝わるフィギュアとなっている。

 一方で彼女がはっきりとモンスターであるとわかる翼の表現にもかなり力が入っている。そして何より、フィギュアの後ろ姿ではっきりとわかるお尻の表現が大変なまめかしい。正面からの姿だけでなく、後ろ姿も魅力的なのは立体物であるフィギュアならではだろう。

【フィギュア全身】
まず、正面、側面、背面からフィギュアを見ていこう
背面はその丸いお尻に目が惹かれる

 「ヴァンパイア美少女 モリガン」は、細部を細かくチェックしたくなる魅力的なフィギュアだ。次章では各ディテールに迫っていきたい。

目元に舌、指先、そしてお尻! 全身から立ち上るたまらないセクシーさ

 それでは各部をチェックしていこう。まずはやはりその表情だ。山下氏のイラストを再現し、サキュバスらしいこちらを誘うような色っぽい表情をきちんと立体化しているのがわかる。

 アップで見ていこう。目を惹かれるのはその目元だ。長いまつげとピンクのアイシャドウ、細められた目と、緑の瞳。思わずじっくり見つめたくなる目の表現。そして突き出された舌だ。白い肌と相まってぞくりとするような色気がある。上唇からのぞく歯にはちゃんとキバの表現があるのも楽しい。

【表情のアップ】
突き出した舌、色っぽい目元に強く目が惹きつけられる。実にサキュバスらしいセクシーな表情だ。キバもしっかり造型されているのが確認できる

 指先も強くこだわりが感じられる。右手のこちらを誘うような表情は指の先にある舌も視界に入りとてもセクシーだ。ピンクの爪の表現も良い。左手は服の襟についているファーを持ち上げている表現。この手の動きで、モリガンの左胸が上に上げられているのだ。この柔らかな胸の表現はかなりグッと来る。

 ここから視点を視点を下ろすと、胸の下のハート型の穴、そして下半身を包み込むタイツに目が行く。体の線をしっかり強調しながら、素肌ではないことをしっかり示すしわの表現がなまめかしい。タイツにプリントされたコウモリはかわいらしい感じもしてギャップがある。

【指先】
こちらを誘うような右手。なまめかしい唇と相まって注目ポイントとなっている
ファーを引っ張っている左手
【ボディ】
左手の動きによって左の胸が押し上げられ、右の胸と形が変わっている。柔らかさが感じられる表現だ
腰回り。ハート型の穴が楽しい。タイツのしわも艶っぽい表現だ

 そしてお尻だ。「ヴァンパイア美少女 モリガン」の最大の注目ポイントと言っても過言ではない、とてもボリュームのある柔らかいラインだ。タイツがお尻を包むその"張り"の表現はとてもセクシーだ。

 正面はモリガンの淫靡な表情と、指先、形が変わった胸など様々なところで色気を感じさせるが、後ろ姿はこのお尻の一点集中だ。ブーツまで繋がる極めて色っぽい曲線は、正面と勝るとも劣らない魅力がある。イラストでは味わえない、どの角度からも楽しめるフィギュアならではの魅力だろう。

【お尻】
タイツにより丸みが強調されたお尻。このフィギュアの大きな魅力ポイントだ
思わず近くで見たくなるきれいなラインだ

 もう1つの注目ポイントが翼だ。モリガンはただの美少女キャラクターではない。人間とは全く価値観が異なる、暇つぶしで闘争を求めるモンスターなのだ。彼女の「人ならざる者」を象徴する部位が翼だ。「ヴァンパイア美少女 モリガン」ではこの翼の表現もとても力が入っている。

 表面のは虫類を思わせる硬質な皮膚の表現。下部分のとがった表現も含め、ぞっとするような恐ろしさがある。何よりも内側のディテールだろう。ヌメヌメとした光沢を放つ皮膜には血管が透けて見える。モリガンが怪物であることをしっかり印象づけるパーツだ。お尻や胸と波部つんない身で目が惹きつけられる、非常に気合いを感じさせる表現だ。

【翼】
こちらは一転してモンスターならではの禍々しさを感じさせる翼。生物的なざらりとした皮膚の表現がいい
鋭利な爪
見事な内側の表現。ヌメヌメと光沢を放ち、内部には血管も表現されている

 最後はブーツ。こちらもフェティッシュな魅力がある。とんでもない角度のピンヒールに、曲がったつま先。革の質感を感じさせる光沢のある塗装もいい。ここもまた色っぽさを感じさせる部分である。

 「ヴァンパイア美少女 モリガン」は様々な部分をチェックし、その上で全身を見ていたいフィギュアだ。角度によって印象が変わるし、細部をチェックすることで発見がある。是非手に取ってじっくり眺めて欲しい。次ページでは様々な背景を加えて写真を撮ってみよう。

【様々な見所】
艶めかしいブーツ
グラデーション表現の美しい髪の毛
見上げたり、見下ろすことで印象が変化する。様々な角度で見てみたくなる