レビュー
「METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン」レビュー
全高約260mmのバリバリ最凶合神がついに立体化
2022年10月29日 00:00
- 【METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン】
- 開発・発売元:千値練
- 10月15日頃 発売
- 価格:55,000円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約260mm
千値練よりアクションフィギュア「METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン」が10月15日頃に発売された。
本商品はアニメ「超重神グラヴィオンZwei」に登場した巨大ロボット「アルティメットグラヴィオン」を立体化したもの。
劇中では最終回のクライマックスにのみ登場した「アルティメットグラヴィオン」が再現され、全高約260mmの大迫力のサイズともあって予約開始時から圧倒的な存在感を放っていた。
千値練ではこれまでも「超重神グラヴィオン」シリーズに登場した「ゴッドグラヴィオン」、「ソルグラヴィオン」、「ゴッドΣグラヴィオン」が立体化され、その集大成ともいえる「アルティメットグラヴィオン」にも期待が高まった。
今回は「METAMOR-FORCE “BARI”ATION 超重神グラヴィオンZwei アルティメットグラヴィオン」の魅力に迫る。
合計10機のマシンが合体した最凶のスーパーロボット「アルティメットグラヴィオン」とは?
商品を詳しく見ていく前に、アニメ「超重神グラヴィオン」シリーズについて説明したい。
本作は大張正己氏が監督を務めたアニメ作品である。ストーリーは、正体不明の敵「ゼラバイア」から地球を守るため、謎の大富豪、クライン・サンドマン率いる武装戦隊「アース・ガルツ」に属する主人公、天空侍 斗牙たち「グランナイツ」が中核となる「グランカイザー」と機動兵器(マシン)「グランディーヴァ」4機が合体して完成する巨大ロボット「ゴッドグラヴィオン」ともにその脅威に立ち向かう内容となっている。
物語前半ともいえる「超重神グラヴィオン」と後編の「超重神グラヴィオンZwei」で「ゼラバイア」の侵攻に対抗していく中で、天空侍 斗牙たちの成長やサンドマンの正体など様々なドラマが展開されていく。終盤では、「ゴッドグラヴィオン」のピンチを助ける「ソルΣグラヴィオン」など熱い展開が盛り込まれている。
「超重神グラヴィオンZwei」の終盤で強化機体である「ソルグラヴィオン」と2体目のグラヴィオンである「ゴッドΣグラヴィオン」が揃い、「ゼラバイア」との最終決戦に挑むこととなる。
そして、「アルティメットグラヴィオン」は上述の通り、「超重神グラヴィオンZwei」の最終回のみ登場。
「ソルグラヴィオン」と「ゴッドΣグラヴィオン」が合体した姿。中核の「グランカイザー」を含めた合計10機のマシンが合体したもので、登場時間こそ少ないものの、その登場時のインパクトから必殺の「超重炎皇斬」で戦いを集結させる強さを見せた。
それゆえに立体物にした際の複雑さやバランスなど課題が多く感じられた。
本商品では10機合体の再現はオミットし、「グランカイザー」を中心として各パーツごとに合体する方法で劇中のプロポーションやバランスを再現することに成功した。さらに、アニメ未登場の武器「超重弾劾剣」も同梱され、まさに究極の立体化が実現した。
巨大なパッケージからただならない期待感
商品のパッケージは高さ40cm×幅30cm×奥行20cmの超ビッグサイズ。表紙には大張正己氏による超重弾劾剣を携えたアルティメットグラヴィオンの堂々たる勇姿が描かれている。裏面はポージング例が掲載されている。
中には大きめのブリスター2つと取扱説明書が入っている。ブリスターには中核となる「グランカイザー」と「アルティメットグラヴィオン」を再現する各部パーツ、専用台座、超重弾劾剣、交換用手首が封入されている。
各パーツもかなり大きめで、「超重弾劾剣」は「グランカイザー」を凌ぐ長さとなっており、見た目も目を引く造形となっている。
次は「グランカイザー」と合体プロセスを紹介していく。
グランカイザーの重量感と各パーツのダイナミックな造形
「アルティメットグラヴィオン」の中核となる「グランカイザー」を見ていこう。
本体はヒロイックなデザインや口元が見えるフェイスなどスーパーロボットエッセンス満載のデザインとなっている。各部にダイキャストが使用され、手に持つとずっしりとした重さが伝わってくる。
可動は、腕部、脚部、首などがある。腕部は肘関節、肩口に加え、前腕部にも備えられ水平可動や肘を曲げる動きが可能となっている。なお、肩アーマーは後述する「アルティメットグラヴィオン」の腕パーツの基部となるため、独自の可動を備えている。
そのため、「グランカイザー」の状態では腕の振り上げに合わせて肩アーマーの角度が追従するような動きが取れない。特に顕著なのが腕を前に突き出したポージングで、通常では干渉して動かすことができない。肩アーマーを大きく上げた状態にすることで、腕を前に出すことが可能だが、いかり肩になってしまい見栄えはよくない。
脚部は大きく足を開いたポーズや膝を上げることができる。ダイキャスト素材によって安定感もあり、足を振り上げたポージングも可能となっている。
次は合体プロセスを紹介していく。「グランカイザー」は前腕部と頭部、サイドアーマーを取り外すほかは、腕部と足首などを収納する機構となっている。
これを中心として「アルティメットグラヴィオン」の各パーツを装着する仕様となっている。
「グランカイザー」の準備が完了して、いよいよ「アルティメットグラヴィオン」のパーツを取りつけていく。今回はプロポーション重視のため、各グランディーヴァ状態ではなく腕部や脚部の状態となっている。
脚部はブーツを履かせるように覆う形で、肩アーマーも一度パーツを分割し「グランカイザー」の肩部を挟み込むなど保持力を確保した機構が採用されている。その他、バックパック部分には台座との接続パーツがある。
次のページでは「アルティメットグラヴィオン」の魅力を紹介していく。
© 大張正己・赤松和光・GONZO/グラヴィオンツヴァイ製作委員会