レビュー
「フレームアームズ・ガール マガツキ 崩天」レビュー
2023年7月1日 00:00
重厚な鎧姿など変幻自在のスタイルを顕現
最初は素体となる「マガツキ」くノ一モードを紹介していこう。
装甲パーツのない露出度の高い素体となっており、丸みのあるボディライン造形にこだわりが感じられる。一方で小手のような和風の装甲もあり、元となった「フレームアームズ マガツキ」のテイストを素体状態でも表現されている。
また、アーマーがない分可動域がわかりやすく、可愛らしいポージングが映えるものとなっている。
次はアーマーを装着した「マガツキ 崩天」を見ていこう。
こちらはアーマーの増加によって鎧武者のような重量感が増え、くのいちモードからがらりと印象が変わる。大型の武装「キョウテン」、ライフル型「オオトリ」、背部フレームに収まった「テンカイ」、「サツガ」と圧巻のボリュームとなっている。
また、肩も陣羽織のようなアーマーや頭部の兜飾りで威厳たっぷりな雰囲気でまさに武将的なデザインが筆者のツボにはまった。さらに、背後に伸びる帯のフレキシブルな可動で、重々しい鎧姿の中で肩、脚部のブースターで高速移動する際の躍動感を表現することができるのも嬉しい。
水転写デカールで絢爛豪華で“私を見ろ”と言わんばかりの鮮やかさも必見だ。
ポージングも巨大な武器を振るうダイナミックなアクションが楽しめる。重々しい鎧姿だが、肩、足のブースターに加え、帯の可動によって風を切って突撃する迫力あるアクションにも説得力が増す。
また、「テンカイ」、「サツガ」にはクリアパーツのエフェクト刀身もあり、奥義炸裂といったインパクトのあるシーン表現も楽しめる。
また、肩アーマーのパーツをアタッチメントや各部パーツの差し替えで「マガツキ」状態にすることもできる。
その他にもパーツの組み替えによってオリジナルの形態を作れるのも魅力だ。「マガツキ」本体には接続口が多数設けられ、ブースターやアーマーの位置を変えるだけで違ったシルエットにすることができる。
シンプルな軽装状態やブースターで強化した徒手空拳主体のスタイルなど作り手によって様々な表現ができる。
「フレームアームズ・ガール マガツキ 崩天」を触ってみて、鎧武者以外にもくノ一モードなど様々な姿を表現できる幅広さに満足度の高いものだった。
重厚感あるアーマーと武装、そして帯のなど和風デザインに惹かれたが、「フレームアームズ」の元デザインを取り込みつつ、美少女プラモデルらしい柔らかさや布的な表現がロボットにはない魅力が引き出されている。
また、アーマーパーツの組み替えで自由度のあるデザインの変化が楽しめ、バリエーションキットだけに終わらない想像力を掻き立てられるキットだ。
別売りのカスタムパーツを使わなくても、作り手によってオリジナルの「マガツキ」を表現できるので手に取って試してほしい。
© KOTOBUKIYA