レビュー

「フレームアームズ・ガール マガツキ 崩天」レビュー

素体から武装まで大ボリュームの組み立て作業

 組み立て工程を見ていこう。パーツ量があるので、パーツの仕分けやランナーの管理に注意したい。

 それだけにバリエーション豊かな武装が詰まっており、それぞれが独立したパーツとして付け替えがしやすいものとなっている。

 詳しくは後述するが、素体となる「マガツキ」くノ一モードにそれら武装パーツを装着していく形で「マガツキ 崩天」が完成するのだが、パーツの位置替えが容易なためオリジナルのシルエットにすることも可能だ。

 まずは、頭部パーツを見ていこう。髪はショートヘアのものが基本となっており、前髪パーツは通常のものとマスクが一体になったものがある。また、額当ての飾りも「マガツキ 崩天」、くのいちモード、丸型に加え、額当て無しのものもある。ロングヘア用のパーツもあるので頭部だけでもかなりのバリエーションがある。

【頭部】
前髪パーツは2種類組み立てが可能。額当てのないものは組み替えで再現
後頭部はオーソドックスな作り
前髪、フェイスパーツ、後頭部を合わせることで頭部が完成
マスクありパーツを使用するとより凛々しい印象になる
ロングヘアのパーツは軸パーツを備え、角度調整が可能
後頭部にも可動部があり、細かい表現やロングヘア時の角度調整が可能

 胴体パーツは胸とお腹で分けられている。肩口には引き出し機構を備えており、アクション表現の幅広さが期待できる。

【胴体】
胸のパーツは肩に軸可動を備えている。首も前後左右への可動する
お腹パーツは肌色が多いが、サイドに軸受けを備えており拡張性のあるものとなっている
胸とお腹パーツを合わせて胴体が完成する

 腕パーツは細身のシルエットとなっている。なお、クリアパーツを埋め込むためメリハリのあるカラーリングとなっている。

【腕】
肌色の肩と手甲を備えたような前腕となっている
可動も肘、肩、手首。二の腕も左右へ動かすことができる

 足パーツは膝下からはアーマーを纏ったデザインとなっている。また、太もも、膝のカバー、脹脛、足首で分けられている。

【足】
肌色、黒、赤に加え、クリアパーツなどで細かい色分けがされている
足先は足首、つま先が可動
可動は膝や太ももの軸可動などが備わっている

 次に腰部ユニットを組み立てていく。可動部を備えた帯のようなパーツと基部となるパーツを組み合わせて完成する。

 構造は簡素だが、可動軸を複数備えているためフレキシブルな可動が楽しめる。帯の揺れのような滑らかな動きも表現できる。

【腰部ユニット】
二つに伸びた帯で和のテイストが表現されている
複数の可動軸でフレキシブルに可動

 続いて、「マガツキ 崩天」用のパーツを組み立てていく。

 基本となる「マガツキ」くノ一モードに装甲や武装を加えていく形で、重厚感ある鎧姿にすることができる。

 頭部は額飾りと背面の装甲部分をより大きめのものに差し替え。

【頭部】
存在感ある兜飾り
後頭部を覆う装甲

 胴体は前掛けと腹部の装甲、胸元パーツを差し替え。また、脇に追加装甲が付き、防御力が増した姿となる。

【胴体】
前掛けパーツ
「マガツキ 崩天」では下半身の前部分と胸下のパーツの付け替え、脇にアーマーを追加する
胸部パーツも鎧のようなデザイン
胸部パーツを付け替える

 胴体サイドに付くアーマーは小さめのものとなっている。

【サイドアーマー】

 腰部ユニットも「マガツキ 崩天」用の武骨な基部に差し替え。こちらは前面に回るクリアパーツを備えており、前面の見栄えもある。

【腰部ユニット】
腰につけるユニットはクリアパーツが左右から回り込むようなデザインが入っている
【腰部ユニット】

 肩アーマーは陣羽織に鎧の大袖のような意匠が入ったものとなっている。

【肩アーマー】
大袖のような大型ブースター。細かく色分けされ、装甲の一部を動かすことで噴射口が露出する仕組みとなっている
二の腕に差し込む基部となるパーツ
陣羽織のようなアーマー

 足アーマーは追加装甲とブースターパーツを基本となる。

【足アーマー】
側面に装備するブースターパーツ
アーマーパーツは正面、背面に加え、足首も武骨なものになる。膝関節を追うものもアーマータイプに付け替える
【足アーマー 完成】
袴のようなボリューミーなアーマーが特徴的
【足アーマー 可動】
装甲が増加してもしっかりと可動

 武器の大太刀型の「テンカイ」、脇差型の「サツガ」を収納できる背部フレームは、4つの鞘型ユニットを持ち、可動域を持たせることで様々な角度調整が可能となっている。

【背部フレーム】

 そして、大太刀型の「テンカイ」、脇差型の「サツガ」は刀身と柄で構成されたシンプルなものとなっている。また、クリアパーツで表現されたエフェクト付き刀身もある。

【テンカイ、サツガ】
幅広い刀身のテンカイ
細身のサツガ

 「マガツキ 崩天」の特徴である大型火器「キョウテン」、ライフル型「オオトリ」。

 「キョウテン」は大型の射撃武装となっており「収束砲撃形態」と弓のように広がる「拡散射撃形態」の2形態にすることができる。

 「オオトリ」は火縄銃を彷彿とさせる武骨さを備えつつ。砲身下部のパーツを取り外すことで「サツガ」の刀身を装着することができる。

【キョウテン】
中央パーツを軸に左右のパーツを合わせていく形で組み立てる
左右のパーツを広げることで「拡散射撃形態」となる
【オオトリ】
火縄銃のようなデザインに細かいゴールド成形色で差し色が入っている
銃身下部のパーツを外し「サツガ」の刀身を組み替えることで銃剣になる

 その他、腕に装着するアーマーに加え、「マガツキ」を再現するための肩パーツと武器のアタッチメントパーツ、台座で組み立てが完了する。

【その他パーツ】
「マガツキ」再現用型パーツ
台座パーツ
左が腕に装着するアーマーパーツ、右がキョウテンなどをマウントするアタッチメントパーツ

 最後に前掛け、帯パーツ、くのいちモードの胸パーツに水転写デカールを貼って完成する。

 帯パーツなどは波打った造形となっているため、隙間ができやすくなる。マークセッターや軟化剤で、デカールをなじませるのがオススメ。

【水転写デカール】
胸パーツは縫い目のような水転写デカールを貼りつける
金糸の刺繍のようなデザインの水転写デカールで絢爛豪華な雰囲気に

 完成したところで、「マガツキ 崩天」のじっくり見ていこう