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「GUNDAM NEXT FUTURE -FINAL-」オープニングセレモニーレポート
大阪・関西万博パビリオンの映像監督に辻本貴則氏を起用。ガンプラ新作の発表も!
2025年2月21日 19:01
- 【GUNDAM NEXT FUTURE FINAL in TOKYO】
- 開催期間:2月21日~2月24日
- 開場時間
- 2月21日:12時~20時
- 2月22日、23日:10時~20時
- 2月24日:10時~19時
- 会場:新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2-6-1)
- 入場料:無料
- ※全日程、最終入場は閉場30分前まで
BANDAI SPIRITSは本日2月21日より東京・新宿住友ビル 三角広場にてスタートした「GUNDAM NEXT FUTURE FINAL in TOKYO」のオープニングセレモニーを開催した。
このイベントでは、大阪・関西万博に同社が出展するパビリオンで上映される映像作品の情報や、ガンプラ45周年に関する施策、新製品などが明らかにされた。本稿ではそのレポートをお届けしていこう。
大阪・関西万博で上映される映像作品「GUNDAM: Next Universal Century」の監督に辻本貴則氏を起用。濱田岳さん、土屋太鳳さん、斎藤工さんなどが声の出演をつとめる
セレモニーの前半には大阪・関西万博に出展される「GUNDAM FUTURE PAVILION」で上映される映像作品「GUNDAM: Next Universal Century」の監督に就任した辻本貴則氏と、プロデューサーの森下健太郎氏が登壇した。
辻本氏といえば、近年の「ウルトラマン」シリーズなど特撮作品を多く手がける監督として知られていて、「ガンダム」作品に参加するのは今回が初めて。森下氏から監督の依頼を受けたとき、最初は冗談かと思ったが、森下氏が冗談を言ってくる人ではないことも知っていて「これはマジなやつだ」と考え、ぜひやりたいと快諾し、その旨を複数のメールで返信したそうだ。
このパビリオンでは、ガンダムシリーズが描いてきた「宇宙での暮らし」を新たな未来の可能性として捉え、臨場感のある新作アニメーションを上映する。西暦2150年、巨大宇宙ステーション「スタージャブロー」の見学ツアーに参加した来場者はハロに導かれ、軌道エレベーターに搭乗、静止軌道を周回するスタージャブローの周辺で活躍するMSの姿を見るとともに、そこで発生する事件を体験する内容となっている。
遙か昔にMSを使った戦争があり、発展したAI技術によってAIがMSのパイロットとなって平和利用されている未来の様子を描いていると、森下氏はその内容について解説する。一方辻本氏は、パビリオンはウォークスルー型の体験アトラクションであり、会場に行くことで宇宙旅行を疑似体験できることをアピール。MSがステーションを建築する様子を楽しく見学しつつ、「それだけでは終わらない」ことも付け加えた。
そのメインビジュアルにはパビリオンのシンボルである「RX-78F00/E ガンダム」が飛翔する姿にタイトルロゴが添えられている。このタイトルには「宇宙世紀」という世界観から着想した、未来に実現するであろう宇宙での暮らしや科学技術の発展を体験し、その可能性を感じてもらう思いを込めているそうだ。
会場では映像に出演するキャストや制作スタッフも発表された。キャストには濱田岳さんや土屋太鳳さんをはじめとする俳優陣が名を連ねていて、その起用理由について辻本氏は、自身が実写作品を多く手がけていることと、本作の音響監督も担っていることにより、実写の役者に演出するほうが馴染みがあるとのことで、このようなキャスティングになったという。武田真治さんが演じる役名が「???」になっている点にも触れられ、「(武田さんは)声だけでなく得意のサックスで何かを表現してくださっている」と驚きのコメントも。
制作スタッフはメカデザインに大河原邦男氏、明貴美加氏、宮本崇氏、マーキングデザインにカトキハジメ氏をそれぞれ起用している。また音楽は作曲家のエバン・コール氏が担当していて、辻本子曰く「(コール氏は)アニメの劇伴を凄くわかっている方なので、何も心配がなかった」と太鼓判を押している。
最後に辻本氏は、「僕の監督人生でガンダムに携われるなんて夢のよう」と感激の言葉を述べ、「僕が呼ばれたからには、宇宙や未来について考えるテーマに沿うのはもちろんのこと、エンターテインメントとしてもしっかり描いているので、楽しみにしていてください」とメッセージを贈った。一方森下氏は「映像だけでなく、空間演出や立体音響、振動など普段は体験できない内容になっていますので、ぜひ現地に足を運んで体験いただきたいです」とコメントした。
ガンプラ45周年プロジェクトは新たなファン創出を目指すことがコンセプト。最新アイテム「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 νガンダム」も発表に
セレモニーの後半では、この2025年に迎えるガンプラ45周年のプロジェクトの内容が発表となった。2024年9月に累計出荷数8億個を突破し、世界中のファンから愛されているガンプラだが、その一方で全国3万人を対象とした調査では、未経験者が「組み立てが難しそう」というイメージがハードルとなって製作に至っていないという事実が判明。この45周年を機に、イメージの転換と新たなファン創出を目的に「レッツうちらのガンプラ!」を掲げた施策を実施する。
そのアンバサダーには出口夏希さん、横田真悠さんを起用。ビギナーに寄り添うカラフルで可愛らしいロゴとともに、2人が出演するCMとコメント映像も公開された(横田さん出演のCM第2弾「ジークアクス編」は3月公開予定)。
そしてこの45周年最新の商品として発表されたのが、速報でもお伝えしている「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 νガンダム」だ。
ガンプラの最高峰である「PERFECT GRADE UNLEASHED」シリーズは、ガンプラ40周年の2020年に第1弾の「RX-78-2ガンダム」が発売され、このνガンダムは第2弾となる。ティザービジュアル以外の情報はまだ非公開だが、壇上の落合氏は「RX-78-2ガンダムと比べて設定的にかなり大きく、ボリューム感、密度感、作り込みといったところを楽しみにしていただきたい」とコメント。続報は今年の春頃に発表される予定だ。
その他、「HG 1/144 白いガンダム」と「HG 1/144 ザク(GQ)(仮)」、そして「EXPO2025 1/144 RX-78F00/E ガンダム (EX-001 グラスフェザー装備)ケミカルリサイクルVer.」も新たに発表されている。
また45周年プロジェクトの一環として、4月11日から10月13日まで大阪・大丸梅田店5階にオープンする期間限定店舗「THE GUNDAM BASE POP-UP WORLD TOUR in OSAKA」を皮切りに、国内では札幌、名古屋を含む世界20か所以上の地域/エリアで限定ガンプラを展示/販売するイベントが開催される予定だ。
ステージには最後にBANDAI SPIRITSプラモデルの公式アンバサダーのアイドルグループ、リンクルプラネットが登場し、ガンプラをテーマにした新曲「胸にいつもガンプラを」を披露されセレモニーは締めくくられた。
(C)創通・サンライズ