レビュー

「Xショット インサニティブラスター」4機種レビュー

ハンドガンにライフル、ガトリング! 撃って楽しい新兵器

【Xショット インサニティブラスター】

11月18日発売

価格:
2,750円(マニックアタック)
6,600円(バーサークシュート)
8,800円(マッドメガバレル)
14,300円(モータライズドレイジファイア)

 バンダイはXショットの新シリーズ「インサニティブラスター」の4丁、ハンドガンタイプの「マニックアタック」、ライフルタイプの「バーサークシュート」、ショットガン「マッドメガバレル」、そしてシリーズ初の電動ガトリングガン「モータライズドレイジファイア」を11月18日に発売した。

【インサニティブラスター】
ハンドガンタイプの「マニックアタック」、
ライフルタイプの「バーサークシュート」
ショットガンタイプの「マッドメガバレル」
電動ガトリングガン「モータライズドレイジファイア」

 Xショットは以前のインタビュー記事でも紹介したように、ハズブロ製のナーフと同様、スポンジでできた弾を撃って遊ぶトイガンだ。Xショットは撃つ弾もナーフのエリート弾とほぼ同じなので共有できるブラスターも多く、リーズナブルに購入できるスポンジ系トイガンとして隠れた人気がある。最近では、「Xショット アメージングスキンズ」など、旧作のバリエーション違いも発売され、着実にファンを増やしていた。

 しかし、ファンだからこそ、「電動モデルがない」、「付属オプションが共有できない」など、改善して欲しい点も多く、いつしか最強のXショットが発売されることを心待ちんしていたファンもいたはず。ところが……である。今回発売された新型Xショットは、新規造型であるだけでなく、これまでの不満点を解消し、「マジで最強なんじゃね?」と思わせるブラスターが登場したのだ。

 それが今回紹介する「マニックアタック」、「バーサークシュート」、「マッドメガバレル」、「モータライズドレイジファイア」である。バンダイからサンプルを借りることができたので、各銃の特徴、撃った感触をレビューしていきたい。全てのブラスターを実射している動画を用意している、たっぷりの弾を撃ちまくっているので、ぜひ見て欲しい!

新型Xショット「インサニティブラスターシリーズ」2つの魅力

 個別レビューの前に、新型Xショット「インサニティブラスターシリーズ」における大きな2つの魅力を紹介しておこう。

 まず1つは「タクティカルレール」の互換性である。これまでのXショットでは、個別のブラスター内で組み替え利用が可能なタクティカルレールシステムはあったが、別製品との互換はなく、オプションパーツの共有はできなかった。だが、今回のXショットのタクティカルレールには互換性があるので、4製品に付属するオプションを共有できる。だからスコープや、ダーツストックなどを自由自在に組み合わせられるのだ。

 そして2つめは、この共有化の延長でブラスター同士を合体させることもできるようになった。だから今回発売されている4つのブラスターを合体すれば、もう「最強」としか言いようがないブラスターが完成する。これを見てワクワクしない男の子がいるだろうか? もし、こいつの銃口に捉えられたなら、蜂の巣になることは覚悟すべきだろう。

 とはいえ、実際に合体させてみた感じからいえば、「継戦能力たけーなー」と思う一方で、見た目の威容さとは裏腹に、「いろいろ使い勝手が悪い」ところもある。これは、合体させているブラスターが4種異なるため、バランスを崩してしまうのが原因だろう。また、ダーツストレージも全部付けることを避けて、必要最小限に絞るとラクかもしれない。

【拡張・合体の魅力】
タクティカルレールの互換性ができたので、別商品のスコープをマニックアタックに付けることができる
インサニティブラスターに付属するジョイントパーツの例
インサニティブラスターに付属する円形ダーツストックと長方形ダーツストック
インサニティブラスターを全て合体させた完全態。たぶん戦闘力53万
実際に合体させてみる。凄まじい迫力だ

取り回しのいいハンドガン「マニックアタック」

【Xショット インサニティブラスター マニックアタック】
発売日:11月18日
価格:2,750円
サイズ:39.9cm x 24.9cm x 5.8 cm

マニックアタックのパッケージ。長方形ダーツストックは付いてこないのが残念

 まずはハンドガンの「マニックアタック」から見ていこう。ブラスター単体としては、コッキングが「ハンドルアクション」、装弾数は1発という継戦能力の低いブラスターではある。しかし、付属の円形ダーツストック(2個)を付ければ、23×2で合計46発の弾を携行できるのが嬉しい。実際に使ってみると弾道も素直で、直線に「びゅーんと」飛んでいく。ダーツを一発一発弾込めする必要はあるが、着実に的に当てていくことができるだろう。

 またビジュアル的には、一見するとこれまで製品のカラーリング違いのように見えるかもしれない。だが、上左右に加えグリップの底にもタクティカルレールがあるので、かなりカスタム性の高いデザインになっているのだ。持った感じも取り回しがいい感じで、サブウエポンとしてだけでなく、メインウイエポンとしても実力を発揮するはず。

【マニックアタック】
本体だけみるとこれまでのXショットと似ているシンプルなデザイン
マニックアタックに円形ダーツストック(2個)を付けた完全体はなかなか強力そうだ
【ハンドガンタイプの「Xショット インサニティブラスター マニックアタック」】
弾倉から弾を引き抜き、1発1発撃っていく。しっかり飛ぶ弾が爽快だ

ライフルちっくなリボルバー「バーサークシュート」

【Xショット インサニティブラスター バーサークシュート】
発売日:11月18日
価格:6,600円
サイズ:69.7 cm x 29.8 cm x 7.5 cm

バーサークシュートのパッケージ。これだけ見ると長方形ダーツストックが2つ付いてくるように思えるが1つなので注意!

 続いては、ライフルタイプのブラスター「バーサークシュート」を紹介しよう。バーサークシュートは、コッキングが「ボルトアクション」というライフルにありがちなタイプだが、弾は回転式弾倉……つまりリボルバータイプという珍しいタイプだ。装弾数は8発なので一般的なブラスター並の能力があるが、実は円形ダーツストック(2個)、長方形ダーツストック(1個)が付くので、23×2+20+8で合計74発携行できる。

 1丁で74発とか、もう弾切れの心配などはなさそうなレベルだろう。しかも、グリップからストックにかけて伸びている部分のタクティカルレールがあるいので、さらに持ち弾を増やすことも可能だ。左右にタクティカルレールがないが、これはボルト操作を邪魔しないためだろう。

 実際に使ってみると使い勝手も手頃だし、撃った感触も悪くない。特にぼるとアクションでズバズバ撃っていくのは、気持ち意いい! ただし、リボルバータイプなので弾がちょっと入れにくいのが惜しいところ。

【バーサークシュート】
バーサークシュートは、シンプルな状態が美しいし、ボルトアクションも軽快に行える
バーサークシュートの完全形態。一番問題なのは上部の長方形ダーツストックで狙いが付けられないことかな
【ライフルタイプの「Xショット インサニティブラスター バーサークシュート」】
コッキング、シュート、ガンガン射撃できるのが楽しい

 次ページではショットガンの「マッドメガバレル」と、モーターで動くガトリングタイプ「モータライズドレイジファイア」を紹介していこう。