レビュー

「HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)」レビュー【#ジークアクス】

奪取したガンダムをリバースエンジニアリング、導き出された量産型“ゲルググ”……!?

【HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2025年5月3日
価格:2,420円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約121mm

 今回レビューするのは「HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)」です。この機体は話題沸騰中のガンダム新作TVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するジオン軍のモビルスーツです。

 この“ゲルググ”は同作品における一年戦争時にシャア・アズナブルによって連邦軍から奪取されたモビルスーツ「ガンダム」をジオン軍がリバースエンジニアリングし、マスプロモデル(=量産型)としてロールアウトさせた機体です。

 劇中でこの機体について「いまも現役の機体」「まだ民間には払い下げられていない」と言及されていることから一年戦争中に登場した機体であることが推察されます。「ゲルググ スガイ機」は、クランバトルに出るために元連邦のモスク・ハン博士による「駆動系の摩擦をキャンセルする技術」を採用してチューンが施された機体で、パイロットをシイコ・スガイが務めます。

【チューンされたシイコのゲルググがジークアクスを翻弄】
バイトさんに用はないの!

 シイコは一年戦争時に100キル越えした元連邦軍のスーパーユニカム(撃墜王)であり“魔女”の異名を持つ。戦った相手機体に残された原因不明の傷跡は彼女の機体から放たれたワイヤーによる「スティグマ攻撃」の影響らしい。そんな経歴を持つ彼女だがマヴを赤い彗星に堕とされた過去を持っている。戦争には負けたがシイコは負けていない。赤いガンダムは私が倒す……とプライドと執着心を持って再び現れた赤いガンダムにクランバトルを挑むのだった。

【HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)】
新たな技術を投入してチューンナップを施した機体

 そんな第4話の展開にも驚かされましたが、なによりPVや予告に出てきた機体を見て「ジム!」とSNSなどを騒がせたこの機体は「ゲルググ」という名称だということに愕然!そして物語冒頭からの流れを追っていくと鹵獲したガンダムをリバースエンジニアリングすることでその後のジオン軍の開発系譜が変化したこと、ガンダムという名称が「連邦らしい俗っぽい名前だ」としてジオンらしくゲルググと付いたのだ……と一気に腑に落ちる感覚が楽しかったですね!

 今キットはそんなゲルググをHGキット化!『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』世界の高密度デザインながら量産型ならではのシンプルなシルエットはたまらないものがありますね!

“ゲルググ”です!

 今回、今キットをレビューできる機会をいただきました。歴史のいたずらかシャアが乗り込んでしまったガンダムを量産化するとこうなる……ゲルググという名の量産型の姿をじっくり楽しんでいきたいと思います。

「HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)」のキット内容をチェック!

 それではキットの内容をチェックしていきましょう。ランナーはA~E、SB6で8枚とリード線、シール1枚、組立説明書で構成されています。シンプルな機体なだけにランナー数も抑えられている印象ですがイロプラが2枚もあって豪華な印象です。自分だけのカラーリングでマヴを構成するのも楽しそうなキットになっています。

「HG 1/144 ゲルググ スガイ機(GQ)」パッケージ
【キット内容】
A:胸部や四肢、バックパックなど各部加飾部
B:プロペラントタンクや装甲などの各部加飾部
C1/C2:主に装甲類
D1:主にメカフレームや装備
D2:主にメカフレームや装備
E:センサー類/SB6:ビームエフェクト/リード線/シール