レビュー

「Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)」レビュー【#ジークアクス】

あの逆立ちポーズも!豊富なオプション付属で劇中再現がうれしいシリーズ第1弾

【Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)】
開発・発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2025年6月7日
価格:4,180円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約135mm

 今回レビューする「Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)」はアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の主人公を立体化したプラモデル。Figure-rise Standardシリーズでの同作からの立体化第1弾として6月7日より発売している。キットは成形色による色分けでマチュを再現でき、豊富なオプションパーツと表情パーツによって組み上げた後も劇中の様々なシーンを再現して楽しむことができる。

 マチュは、サイド6のイズマ・コロニーに暮らす女子高生だ。とても表情豊かで活発な女の子で、同作で登場する「ニャアン」とは対照的な性格をしている。物語の冒頭では普通の女子高生だったが、「GQuuuuuuX」との出会いを経て天才的なパイロットとして活躍する。

オープニングで「GQuuuuuuX」と共に走っているシーンも再現できる。
プールサイドでの印象的な逆立ちシーンもこの通り。スカートやネクタイといった再現用のオプションパーツでバッチリとポージングできる。

意外なパーツ量と表情シールの多さに驚愕!

「Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)」パッケージ

 まずはランナーを見ていこう。バッとランナーを出すとかなりボリュームがあることに驚いた。衣装のバリエーションと小物が充実している。目を引いたのはスカートで、軟質素材でできており柔らかい質感を、見事に表現していた。細かいところだが、制服の襟の校章やスマホまで再現されていて非常にこだわりを感じた。ランナーはA〜OJ2まであり合計10枚とシール2枚のボリューム感のある構成となっている。

キット一式
A:ノーマルなキリッとした顔のみ。目の印刷が非常に綺麗だ。
B:黒系のパーツがほとんどだが、茶色とグリーンの成型で3色となっている。
C:こちらも多色成型だがポップな明るい色となっている。髪に関するパーツが多い。
D:腕や脚などの体のパーツになっている。絶妙なラインが女性らしさを引き立てている。
E1:制服部分のパーツだ。布感が出るようなシワや、ルーズな感じが表現されている。
E2:制服の青い箇所のパーツで、こちらも布感が出るようなディテールとなっている。
F1:こちらはマチュの顔にはめる舌のパーツになっている。表情の変化で2パターンある。
F2:スカートのパーツだが、ここだけゴム製となっていてかなり柔らかめのパーツになっている。
HB-1,OJ2:関節と手。手のバリエーションが豊富。
シール:水転写式デカールとシールの2枚構成。作中でのあのシーンを再現できるようになっている!

細かな色遣いでアニメでのマチュを再現!

 早速パーツを説明書通りに組み立てていく。細部に渡ってマチュを再現できるようになっていると感じた。特に色の多さと色使いの細かさに驚いた。髪の毛の特徴的なハイライトや髪色はパーツ分けでしっかりと再現されている。

 制服は白いカーディガンのダボダボ感と布の柔らかさが出るように歪な感じになっているのもポイントが高い。逆にYシャツはパリっとした感じが出るようになっていて清涼感のある雰囲気を感じた。

【頭の組み立て】
頭部パーツ全景。赤い髪に青のハイライトを埋め込む造りになっている。
埋め込み部分もかなり自然な出来になっている。
後頭部には色の違う襟足も再現されている。
この状態で表情の違う顔面パーツを組み換えれば任意の顔にすることができる。
2枚の顔面パーツがあるのでそれぞれシールを貼ってみた。ジト目がいい感じ。
顔の完成!4色を使い高い再現度となっている。
【胴体の組み立て】
次に胸部を組んでいく。カーディガンを着用した制服パターンの全景。ネクタイが本来は短いものになっているので注意。
襟元のハイバリー高校の校章までしっかり再現
ナチュラルな感じの胸部が完成。
【腕の組み立て】
次に右腕だ。細かいジョイントパーツが多いのが特徴だ。
様々な手を付け変えることができる。真ん中はスマホ用の持ち手となっている。
左腕も同様に組み立てていく。手の感じによって袖のニュアンスも変えられるようになっている。
ダボっと感のある両腕の完成。カーディガンの袖の柔らかい表現がリアルだ。
【脚の組み立て】
次に脚部だ。こちらもパーツ数が多い箇所となっている。
各部を組み立てるとこの様になる。太ももやふくらはぎのラインが健康的だ。
右足が完成。股関節、太もも、膝、足首と人体と同様の可動域を実現している。
左足も右足同様に組んでいく。
両足完成!太ももが回転することによって女の子らしい内股気味のポーズを可能にしているのがこだわりを感じた。
【腰の組み立て】
次に腰回りを作成していく。こちらは大分シンプルな構成になっている。
下着は脚をくぐらせてお腹とドッキングさせて組んでいく。
スカートの上に制服を被せる形で組み上げていく。スカートの裾を変えることで脚の可動域を広げることができる。腰パーツというより下半身で一体という様な形に組み上がる。

本体完成!フィギュア並みの完成度!

 一旦ここまででマチュ本体は完成!約2時間で出来上がった。繋ぎ目がなるべく目立たないようなデザインになっていて自然な仕上がりとなっている。プラモとは思えないような服の感じが妙にリアルなところが非常に満足感の高い仕上がりになっている。残りは小物や他のコスチュームを組んで完成となる。

【オプションパーツ】
小物全景。リュックのディテールもよくできている。
キーホルダーもシールを貼って色をつけることができる。
チャックや校章などの細かいところまで気が配られている。
スマホも割れている状態とノーマルが選べるが今回は画面が割れた状態のシールを貼った。
ハロもしっかり再現されていて、帽子の布感もよく出ている。
【半袖の制服】
次に半袖の制服を作成していく。
こちらはネクタイ全景が見える衣装になっている。
腕も白い制服とは別で新しく作っていく。
両腕が完成。肌の感じと服のディテールのコントラストが効いている。
【その他のオプション】
裸足のパターンも作ることができて、より多くのシチュエーションを再現できる。
両脚が完成。
最後に逆立ち状態のパーツを組み上げれば完成だ。
全パーツを並べてみると、かなりのバリエーションのマチュを再現することが可能になっている!

豊富なバリエーションパーツと広い可動域!

 まずは全身を一周見てみよう。やはりこの服のダボダボ感が非常にリアルな出来に感じる。足が細いためプロポーションの良さが際立つようなスタイルでめちゃくちゃ可愛い!後ろにはアクションベース用の穴が空いておりいろんなポーズができるようになっている。

劇中のプロポーションがしっかりと再現された「Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)」

 小物を身につけた際も自然なポージングが可能となっている。スマホは専用の持ち手で持たせることが可能だ。ハロのサイズ感もしっかりと再現されている。なお、ハロの帽子をマチュに被せてみたところサイズが合わなかったのでハロ専用だった。

スマホは専用の持ち手でしっかり保持できる。ハロのサイズ感もほどよい。
リュックの大きさもぴったりだ。スマホの持ち方も自然に持たせることができる。
シールパターンの顔に変えてみても、シールの縁なども目立たずに自然な表情でポージングができる。爽やかすぎる笑顔に癒されるのもいいし、ジト目のマチュに呆れられてみるのもいいだろう。
半袖制服パターンも見てみよう。髪色と相まって非常に爽やかな印象になる。
後ろ姿も綺麗に見せることができる。こちらもしっかりとポージング用の穴が空いている。
このキットの特徴はなんといっても逆立ちポーズの再現も可能なところだ。アニメでも印象的なシーンを、パーツの付け替えでしっかりと再現することができる!
下着のデザインの再現度や、ネクタイの垂れ具合など、細かいディテールが忠実なところが非常にいい。
第一話でザクの手からジークアクスに飛び移るシーンをイメージして撮影。スカートは軟質素材なので足の可動域の広さがすごい。
自然に座らせることもできてしまう。
シュウジのイケメン具合にギョッとしている顔も再現!

フィギュアではできない表現力のあるキット!

 今回「Figure-rise Standard アマテ・ユズリハ(マチュ)」を完成させてみて、キャラクターの再現度と豊富なオプションによる素晴らしいボリューム感のキットだと感じた。作っていく途中でマチュの魅力を再確認するような感覚でパーツを組んでいけたのだ。

 ポイントはやはり数々のオプションで、自分の好きなシーンをプラモデルならではの表現力で再現することができる。他にも豊富な付け替えパーツと可動域で様々なポージングや表情を楽しめると感じたキットだった。7月26日には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』からのFigure-rise Standardシリーズ第2弾として「ニャアン」も発売される予定だ。是非ともマチュと揃えて飾りたいし、今後のラインナップにも期待したい。