レビュー
EMG JAPAN(KA)「FAL AEG (Full-Length) Ver.2」レビュー
待望の12年ぶり再販! 唯一無二の外観が魅力のバトルライフル電動ガン
2025年8月27日 00:00
- 【FAL AEG (Full-Length) Ver.2】
- 8月20日 発売
- 価格:67,800円
- 全長:1,034mm
- 銃身長:約495mm
- 重量:2,960g(バッテリーを除く)
- 弾丸:6mm BB
- 装弾数:90発
- 推奨バッテリー:7.4Vリポバッテリー(ミニタミヤコネクター)
- 種別:バトルライフル
「買いたいときに買え」「迷う理由が値段なら買え」という名言がある。これを痛感させられるのがミリタリー界隈。人気商品は下手すれば予約時点で売り切れ。その後、数年スパンで再販されないことなど日常茶飯事だ。
今回レビューする「FAL AEG (Full-Length) Ver.2」はその最たる例。12年ぶりの再販であり、海外掲示板のRedditに「(お店の)棚に並んでいるのを見たら信じることにします」と言われているほどだ。そんなファンが熱望していた本製品が8月20日に再販された。価格は67,800円。今回を逃したら二度と新品では入手できない可能性が高い。
というわけで購入を迷っている方の最終的な判断材料になれるよう、再生産分の実機レビューをお届けする。
冷戦期に90カ国以上に採用され「自由世界の右腕」と呼ばれた名銃
まずは本製品の元となった実銃「FAL(Fusil Automatique Léger)」について紹介したい。「FAL」はベルギーのFN社が開発した「バトルライフル」。一般的によく知られる「アサルトライフル」は中威力の弾(5.56×45mm NATO弾、7.62×39mm弾など)を採用した「M16」「AK-47」などのフルオート射撃が比較的制御しやすい小銃で、主に300~500m以内の戦闘が想定されている。一方、「FAL」が分類されている「バトルライフル」は大威力の弾(7.62×51mm NATO弾など)を採用した「H&K G3」「M14」などの射程や威力を重視した小銃で、主に500~800mの戦闘が想定されている。
当初、「FAL」は7.92×33mm弾の使用を前提に開発が進められていたが、途中から7.62×51mm NATO弾を採用することになり再設計。1953年にベルギー軍に導入されたあと、冷戦期に西側諸国に広く配備された。
7.62×51mm NATO弾を採用することで威力や射程が向上したものの、反動が大きいためフルオート時の制御が困難となり、4kg前後と重い、全長が長く取り回しづらい、レールがないので光学機器を装着しづらいなどの短所があった。
しかし、セミオートでの精度に優れ、頑丈で信頼性が高く、工具なしで主要部品を分解可能という整備性を実現。冷戦期には90カ国以上に採用され、「The Right Arm of the Free World」(自由世界の右腕)と呼ばれた。スマートかつ無骨な独特の存在感から、多くの映像作品にも登場している名銃だ。
【銃器解説 その④】
— アニメ『SAO オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ』公式 (@ggo_anime)April 30, 2018
◾️FN FAL
ベルギーのFN社が開発したアサルトライフル。頑丈な作りで故障は少なく、セミオート射撃による命中精度の高さが支持されている。
第1話に登場した、"戦闘のプロ"とエムが推測したチームが使用。#ggo_animepic.twitter.com/B4VhfRdUEW
アッパー、ロアーレシーバーは金属製で剛性が高い
次は外観など概要についてみていく。今回再販された「FAL AEG (Full-Length) Ver.2」はKing Arms(台湾)製電動ガン。日本ではEMG JAPAN(KA)から展開された。実銃の「FN FAL」はハンドガード、グリップ、ストックが木製であったが、本製品はドイツ製のGシリーズを再現した樹脂製ハンドガードと、筒状コンボスタイルフラッシュハイダーを装備。メカボックスには、AK、G36、SIG、ステアーAUG、MP5K系などに搭載されているVer.3メカボックスが採用されている。
全長は1,034mm、銃身長(インナーバレル長)は約495mm、重量は2,960g(バッテリーを除く)。アッパー、ロアーレシーバーは金属製で、ハンドガード、グリップ、ストックは樹脂製となっている。
付属するマガジンはスチールプレスの「FAL 90連マガジン」(4,980円)1本。マガジンのサイズは146×79×25mm(高さ×奥行き×幅)で、装弾数は90発。給弾方式はスプリング式で、ゼンマイ式多弾マガジンのように移動中にジャラジャラと音が鳴らない。使用BB弾は6mm BB。バッテリーは7.4Vリポバッテリー(ミニタミヤコネクター)が推奨されている。
実測重量は、本体が2,775g、マガジンが235g、推奨バッテリー「電動ガン用リポバッテリー 7.4v2000mAh [ 45C - 30C ] ミニタイプ」(2,680円)が98g。合計重量は実測3,108gだ。スマートではあるが全長1,034mmと1mオーバーのエアソフトガンなので、かなり重量感はある。もし自作マウントなどで光学サイトを取り付ければ、さらに重量が増すわけだ。
ストックは固定式。ストック内部がバッテリー収納スペースとなっており、バットプレートを下にずらせば、92×32.5×16.5mmサイズの2,000mAhバッテリーを収納できる大容量スペースが現れる。ハンドガードやストックパイプ内に収納する電動ガンより、バッテリーの選択肢が多く、また出し入れも容易だ。
フロントサイトは付属のアジャストメントツールで上下調整可能。リアサイトはツールレスで高さを調整でき、3mm六角レンチで2つのネジを回せば左右調整も可能だ。とはいえ最新のアイアンサイトのようにダイヤルで動かせないので、基本的にはゲーム前にしっかりと調整を済ませておく必要がある。
セレクターは近代銃と変わらない操作性、ドラム式のホップダイヤルは調整しやすい
ここからは使い勝手についてレビューしていこう。セレクターはセーフティー、セミオート、フルオート位置が用意。グリップすぐ上に配置されているので、グリップを握ったままで自然に操作できる。セレクターはセーフティーとセミオートの位置が近く、フルオートは少し離れた位置にある。ただセミオートとフルオートの中間でもフルオートで発射されるので、セミオート戦ではセレクターの位置をある程度配慮したほうがいいだろう。
チャージングハンドルを引くと、ドラム式のホップダイヤルが現れる。上に回すとホップ強、下に回すとホップ弱だ。ホップダイヤルにクリック感はないが、そのぶん微調整しやすい。エジェクションポートも広いので指が入りやすく、ゲーム中の調整も可能だ。
マガジンリリースレバーは右側にあるが、左手親指でも操作可能。マガジンリリースレバーを前に押してから、マガジン下部を前に押し出すようにすれば引き抜ける。逆にマガジンを挿すにはマガジン上部前面のツメを引っかけてから、マガジン下部をカチッという音がするまで手前に引っ張る。M4系マガジンを日頃使っている方は多少練習が必要だが、慣れればゲーム中に手間取ることはないはずだ。
12年ぶりの再販となった本製品はどのぐらいの戦闘力を備えているのか?
それでは最後に実性能をチェックしていく。まずトリガープルについては、電動ガンということで軽め。最大0.68kg、平均0.65kg、最小0.59kgとなった。ただストロークが長めなので、連射はやや難しい。とはいえ全長1,034mmの本製品でクイックショットというのもあまり似合わない気がするので、大きな問題ではないだろう。
音についてだが、セミオート時の射撃音は最大90.8dBA、平均86.56dBA、最小81dBA、フルオート時の射撃音は101.6dBA。銃身長が約495mmと長いので、おそらくフルシリンダーが使われており、スプリングもそれほど強いものは装着されていない可能性が高い。そのおかげで比較的射撃音は低めに抑えられているのだと思われる。
初速は0.2g弾使用時にホップ最弱で最大81.5m/s、平均81.0m/s、最小80.3m/s、ホップ最強で最大56.5m/s、平均51.8m/s、最小50.0m/s、0.25g弾使用時にホップ最弱で最大70.3m/s、平均70.0m/s、最小69.7m/s、ホップ最強で最大44.4m/s、平均42.4m/s、最小41.2m/sを記録した。
また、0.25g弾使用時に適正ホップに調整すると、最大49.0m/s、平均48.2m/s、最小47.2m/sとなった。連射速度は最大16.3RPS、平均14.6RPS、最小13.3RPSとなった。
初速はもともと低めであり、適正ホップをかけると平均初速は21.8m/sほど下がった(0.25g弾使用時)。ホップをかければどんなエアソフトガンも初速は変化するが、本製品は落ち幅が大きいようだ。0.2g弾のほうが0.25g弾よりホップをかける度合いは弱くて済むので、「FAL AEG (Full-Length) Ver.2」は0.2g弾で運用したほうがよさそうだ。
弾道については非常に安定していた。32m先の40cmターゲットであれば0.25g弾だけでなく、0.2g弾もほぼすべてが命中。フルオート射撃でも大きく散らばることはない。このくらい安定した集弾性を備えていれば、サバゲーにおける中・遠距離戦で十分活躍してくれそうだ。
FALの外観に惚れているなら、多少の不利は覚悟のうえで、ぜひサバゲーに投入したい1丁
「FAL AEG (Full-Length) Ver.2」は12年ぶりに再販された電動ガンだ。最新の電動ガンのように電子トリガーなどは搭載されておらず、キレのよさという点では見劣りする。また、製品公式サイトには「一部に長期保存パーツを使用しているため、傷・変色・錆が発生している個体もございますがご了承ください」と記載されており、外装のコンディションには多少の割り切りが必要な可能性がある。また、レールやマウントがないので、光学サイトの取り付けには工夫が必要だ。
いくつかの機構が古い設計であるとはいえ、7.4Vリポバッテリーが推奨されているだけに、射撃性能は十分サバゲーに活用できるレベルだ。ホップをかけたときの初速の落ち幅が大きいのは確かだが、弾道は非常に安定している。なにより本製品の外観は唯一無二のものだ。「FAL」の外観に惚れ込んでいるのであれば、多少の不利は覚悟のうえで、サバゲーの実戦に投入したい1丁と言える。
(C)EMG-JAPAN (KA). ALL RIGHT RESERVED.













































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