レビュー
「MODEROID ガッチャスパルタン」レビュー
5機のメカが変形合体、必殺技「科学忍法ハイパーシュート」も再現!
2025年9月23日 00:00
- 【MODEROID ガッチャスパルタン】
- 開発・発売元:グッドスマイルカンパニー
- 2025年8月28日発売
- 価格:9,800円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全長約330mm
グッドスマイルカンパニーはプラモデル「MODEROID ガッチャスパルタン」を8月28日に発売した。本商品のモチーフはアニメ『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』に登場する主役メカ「ガッチャスパルタン」。5機のメカが変形合体する巨大戦闘機だ。プラモデルでも合体変形機構を表現、合体すると全長約33cmの大迫力の機体となる。
「ガッチャスパルタン」はガッチャマンである大鷲の健が機外に飛び出し、機体の上で武器の「ガッチャマンフェンサー」を構え、敵に体当たりするという非常にヒーロー色の強い必殺技「科学忍法ハイパーシュート」を持つ。「MODEROID ガッチャスパルタン」でも健のフィギュアが付属、必殺技を再現できる。
各機体や合体時のプロポーション、変形合体機構、シールを使った色分け、組み立てやすさなど、ファンにはもちろん、そうでない人にも非常に魅力的な商品となっている。商品の魅力を紹介したい。
主人公のヒーロー性を強調した『ガッチャマンF』の主役メカ「ガッチャスパルタン」
まずはモチーフである「ガッチャスパルタン」を紹介しよう。本機は1979年のアニメ『科学忍者隊ガッチャマンF』の主役メカだ。『ガッチャマンF』は、1972年の「科学忍者隊ガッチャマン」、1978年の『科学忍者隊ガッチャマンII』に続くシリーズ3作目である。
鳥のようなシルエットを生み出すマントで宙を舞うように戦い、最新メカで武装した科学忍者隊という斬新なイメージは多くのファンを魅了し、3作のシリーズを生み出した。「ガッチャマンF」では『ガッチャマンII』で倒された宇宙からの侵略者「総統X」の一部の部品が新たな自我を獲得、巨大な機械ピラミッドの姿をした「総統Z」となり、マフィアのボス・エゴボスラーと手を組み新生ギャラクターを発足、ガッチャマンに戦いを挑み、世界征服を企む。
『ガッチャマンF』は主人公であるガッチャマンこと大鷲の健のヒーロー性をより強めた作風となった。ガッチャマンは西洋風の剣「ガッチャマンフェンサー」を手に、敵と戦う。特に決め技である「科学忍法ハイパーシュート」は、ガッチャマン1人が機外に出てガッチャスパルタンの上で剣を構え、敵に体当たりして切り裂くという派手なものとなった。
これまでのシリーズでも「ゴッドフェニックス」、「ニューゴッドフェニックス」といった魅力的なメカが登場しているが、「ガッチャスパルタン」は5機のメカが合体して1つの巨大戦闘機になるという直感的にわかりやすい魅力がある。これまでも科学忍者隊のメンバーのキャラクター性を活かした機能を持った専用メカがあったが、「ガッチャスパルタン」は5機のメカがデザイン的にきちんと1つの巨大戦闘機に合体変形できるところが注目を集めた。
1979年当時はアニメと玩具の親和性が非常に高く、特にアニメのギミックを再現できる玩具は人気が高かった。「ガッチャスパルタン」をデザインしたのは「超合金の生みの親」と呼ばれた村上克司氏。「ゴッドマーズ」や「ダルタニアス」など様々な合体ロボを手掛けた村上氏のアイデアがガッチャスパルタンには活かされており、放映当時に発売された、「DXポピニカ 超合金 ポピニカ ガッチャスパルタン」は劇中の合体変形を再現し、話題を集めた。
「MODEROID ガッチャスパルタン」はシャープな造形や、各メカのパネルラインも精密に描き出す現代のプラモデル技術で「ガッチャスパルタン」を表現する。劇中の合体変形をしっかり再現した上、必殺技「科学忍法ハイパーシュート」も表現できる非常に魅力的な商品となっている。
デザイン、ギミックが楽しめる組み立てやすいプラモデル
組み立て前に本商品のランナー、パーツの特徴を見ていこう。「MODEROID ガッチャスパルタン」はランナー数は16と多く感じるが、各パーツが大きめで、組み立てやすい。赤や青といった成形色による色分け、コクピットハッチ用のクリアパーツ、さらには一部のパーツには彩色が施されており、色を塗らなくても劇中イメージに近く組み立てられる。
さらにはシールが付属しており、各機体に割り振られたナンバーなどもこちらで補うことができる。シールは耐久性も高く、組み立てやすく、組み立て後も何度も変形合体が楽しめるよう耐久性も考えられていて、“遊ぶ”ことを考えた設計になっている。
組み立て手順は各メカを組み立て、合体するという形で進める。まずは大鷲の健が搭乗する「ガッチャ1号」を組み立てる。鏃のような鋭角的な戦闘機で、胴体部分を組み立ててから、外側の赤いパーツをはめ込んでいく。
「MODEROID ガッチャスパルタン」は大部分を接着剤を使わずともはめ込み式で組み立てられるように設計されているが、ガッチャ1号の赤い外枠部分などは流し込み接着剤を補助的に使用すると組みやすい。ただし可動部分や、変形時に取り外す部分を接着しないように注意したいところだ。
ガッチャ1号と、ガッチャ3号はランディングギアも設定されている。飛行状態だけでなく、駐機姿勢で飾れるのもうれしいところだ。なお、今回は組み立て時にウォッシングによるスミ入れを行っている。スミ入れにより機体のモールドが浮き出ており、よりかっこよくなる。
コンドルのジョーが乗るガッチャ2号は流線型のデザインに大型のウィングを持つ、F1マシンのようなシルエットを持つメカ。ジョーはレーサーという顔も持つ男で、これまでの専用メカも車型のメカだった。しっかりしたコクピット、左右のエアインテーク、タイヤやウィングなど車らしいデザインを組み立てることで楽しめる。
ガッチャ3号は白鳥のジュンが搭乗。VTOL(垂直離着陸)機であり、これまでのジュンはバイクタイプの専用メカに乗っていたが、ガッチャ3号は大きくイメージが変わった。両翼にローターがあり、尾翼がウサギの耳のように跳ね上がったユニークなデザインだ。
ガッチャ4号は燕の甚平が乗る飛行戦車。大きなクローラー(履帯)を持つ装甲車のような重厚なデザイン。組み立て時に合体時の姿にもするのだが、変形時のシルエットが大きく変わる機体だ。大きなクローラーは合体したガッチャスパルタンの姿でも印象的なパーツとなる。
ガッチャ5号はみみずくの竜の機体。ブルドーザーのような前部のデザイン、作業用のマジックハンドと、「科学忍者隊の縁の下の力持ち」といえるリュウのキャラクター性を感じさせるデザインが楽しい。大型のボディは合体時にそれぞれの座席がこのガッチャ5号に集まるためのものだ。
最後に組み立てるのが健のフィギュア。マントをなびかせ、ガッチャマンフェンサーを構える姿は、『ガッチャマンF』を象徴する姿ともいえる。このフィギュアを組み立てるには接着剤が必須となる。今回はモールドを浮き立たせる処理のみ行ったが、細かく塗装することでより劇中イメージに近づけることも可能だ。
「MODEROID ガッチャスパルタン」本体は前述の通り接着剤を使わずにはめ込みで組み立てることができる。その分一部のパーツは奥まではめ込みづらい部分もあった。はめにくいパーツはカッターで穴を広げたり、補助的に接着剤を使うなどすることでよりしっかりと組み立てられるだろう。
組み立てた各機体にシールを貼ることで完成となる。シールを貼った各機体と、合体をお見せしたい。
(C) タツノコプロ







































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